2010年10月

総合特区

2010年10月13日

 昨日(10月12日)に、NHKのニュースで広島市が国の「総合特区」制度に6つの提案をしたと言うニュースを放送していました。

特別区制度
 超法律的で、型破りの事が出来る特別区を作りそこで躍進的な発展を志すプランで、中国の「経済特区」が有名です。中国は共産体制のまま如何に資本主義国の様に経済発展が出来るかと言う事で沿海4都市、広東省の深セン。珠海。仙頭。福建省のアモイを「経済特区」に指定し驚異的発展を成し遂げました。

 これより遅れて日本では小泉内閣が構造改革を振りかざして登場しました。この時政策が「構造改革特別区域制度」の導入でした。

 是は地域活性化のため地方自治団体が、規制緩和に絞り超法律的区域を選定し独自の地域経済発展を図ると言う構想でした。各自治体から、教育特区。国際交流特区。農業特区、エコロジー特区。福祉特区。行政特区等々が名乗り出ました。中には賭博フリーの「カジノ特区」なるものまで現れて来ましたが具体的には実を結んだのは数件との噂もあり計画倒れの感は否めませんでした。

 今回民主党政権が誕生して、菅内閣が打ち出した新成長戦略に総合特区制度が盛り込まれて居ます。

「総合特区制度」に係る提案募集の結果について(お知らせ) (内閣官房 地域活性化統合事務局)

 「新成長戦略」(H22.6.18閣議決定)に基づき創設を予定している「総合特区制度」については、制度設計を行うため、規制の特例措置や税制・財政・金融上の支援措置等について、平成22年7月20日(火)から平成22年9月21日(火)まで、新たな提案(アイデア)の募集を実施いたしました。

 その結果、現時点で、延べ271団体より計453件の提案について提出がありましたので、お知らせします。内訳は、地方公共団体からの提案が延べ149団体330件、企業・団体等からの提案が135団体148件となっています。(連名の提案があるため、合計は一致しません)また、99件が「国際戦略総合特区(仮称)」、354件が「地域活性化総合特区(仮称)」に係る提案でした。

 広島市は次に様な主旨で提案をしました。国としては来年度法制化するための予備調査のような調査です。

1趣旨 

   政府では、「新成長戦略?『元気な日本』復活のシナリオ?」(本年6月18日閣議決定)に基づき、複数の規制の特例措置や税制・財政・金融上の支援措置等をパッケージ化して実施する「総合特区制度」の創設を予定しており、来年通常国会への関係法案の提出を目指しています。
 この度、この「総合特区制度」の制度設計の参考とするため、各地方公共団体に対し、特区制度適用可能な事案の提案募集があり、本市においては、次の6件の提案を行いました。

 2提案の概要
 
1)魅力ある新都心成長点づくり
 [広島駅周辺シティゲート特区]
  広島駅周辺地区(新都心成長点)及び基町・紙屋町地区(拡大都心核)の2地区について、地区内の公共空間をにぎわい創出の拠点として活用し、商業利用や多様なイベントが行われる魅力ある都心づくりを推進する。
 
2)拡大都心核の新たなにぎわいづくり
 [基町・紙屋町イベント特区]
 
3)安全で自由に移動できるひろしま交通特区
 地域の意思に基づいた様々な道路交通施策を推進することにより、交通体系の軸足を公共交通等にシフトさせるとともに、すべての市民が安全で自由に移動できる交通環境を目指す。
 
4)広島西飛行場民間活力活用特区
 広島西飛行場について、本市の負担と責任において運営することにした場合には、民間活力を活用した効果的・効率的な運営などを目指す。
 
5)高齢者が暮らしやすいまちづくり特区
 高齢者の安全な移動環境づくりなどにより、高齢者が住み慣れた地域で安心して自立した生活を送ることができるまちづくりを目指す。
 
6)ひろしま国際共生社会創造特区
 地域経済の活性化、少子高齢社会への対応など、活力のある都市の創造及び市民生活の安寧の確保を図るため、多様性のあるまちづくりを目指す。

 以上6点の提案をしています。私は一つ抜けている点があると思いました。それは広島市の一大プロジェクトである【西風新都】です。【総合自立都市西風新都】です。まだまだ未完成な部分が多くあります。中途半端な形でほおって置こうとしか見えません。広島市が掲げた大きなプロジェクトです。現在ではアジア大会時のインフラに住民が張り付いているだけです。広島市の西風新都構想は何処へ行ったのでしょうか。踊らされた地域住民はこのまま放置されるのでしょうか?

 

コメント(0)

広島市スポーツ・レクリエーションフェスティバル

2010年10月11日

 昨日(10月10日)、8:30AMより、第16回広島市スポーツ・レクリエーションフェスティバルの総合開会式が広島市広域公園ビックアーチで開催されました。

 SN3J0003.JPG

                          開会式

スポーツ交歓競技大会

 ソフトボール・バレーボール・卓球・ソフトテニス・バドミントン・ゲートボール・グランドゴルフ・ソフトバレーボール・ペタンクーーー9競技

レクリェーション運動会

 男女リレー・長縄跳び・ハリケーン・おむすびコロリン・ムカデ競走・50mかけっこ・100mタイムトライアル・ファミリーリレー(一般男女)・玉入れ・大ジャンケン大会ーーー12競技

スポーツ交流会

 フットサル・フットベースボール・ミニテニス・剣道・ウォークラリー・グランドゴルフ・ユニカールーーー7種目

スポーツ・レクリェーション体験会

 ニュースポーツ体験・レクリェーション活動・新体力テスト

ふれあい広場

 屋外ステージと出店(広島市・因島中庄町・福山市・大和町・鞆の浦・福留ハム・安芸太田市・竹原市・廿日市市・にしき堂等)

 広島広域公園を中心に開催され、約市民7万人が参加し秋の心地よい汗を流しました。

 開会式で感じたことですが広島市歌を国歌の後で歌います。毎年思うことですが、私は市歌を知りません。隣に居た東区の議員に聞きました。すると、旧市内では小学校5年生の時に習ったそうです。合併町にはそれが無かったのではないでしょうか。私の子どもの頃は安佐郡でしたから仕方が無いものの、現在はどのようになっているのでしょうか。広島市の子どもには教えて欲しいと思いました。

広島市歌

 広島市復興の原動力になった市民のたくましい意欲を被爆20周年を転機として、さらに高めようと、昭和40年1月に広島市が歌詞を一般公募し、入選作を一部補作したものを、作曲家清水脩氏が作曲しました。

広島市歌
  昭和40年選定
  作詞:西村福三(にしむら ふくぞう)
  作曲:清水 脩(しみず おさむ)

1 嵐に耐えて 芽をふいた
  草木は街の 力です
  平和を希う 広島の
  輝くみどり 咲く花を
  今日の心に 刻みましょう

2 流れとともに 伸びてきた
  デルタは街の 生命です
  平和の都 広島の
  明るい道を 家なみを
  みんなの心で 育てましょう

3 明日への祈り こめて鳴る
  鐘こそ街の 望みです
  平和を誇る 広島の
  文化のひびき 歌声を
  世界の心に 贈りましょう

コメント(0)

AFS

2010年10月10日

 市長さんは、今日からアルゼンチン・ブエノスアイレスにAFSの「インターナショナル・ピース・フォーラム」に出張です。色々と思いを書きましたが若者が海外へ留学することは、島国日本にとってとっても大事なことと思います。先日ノーベル化学賞の有機化合物の革新的な合成法を開発した鈴木章・北海道大名誉教授(80)、根岸英一・米パデュー大特別教授(75)が受賞しました。その中でアメリカ在住の鈴木章氏が談話で、日本の若者に海外で研究・就学・生活をしてグローバルな視点を持って欲しいと話しておられました。海外の中国・インド・韓国では、海外留学をする若者が大変多くなってきていると言われています。一方日本では、留学希望の若者が一時期より半減しています。特に男女で言うと4人に3人は女性となっています。「国内学歴の男性・実力の女性」となっている傾向が一層強くなってきているようです。私の娘もAFSで試験を受け、アメリカ短期留学・デンマーク1年留学をしました。帰って来て変わったことは、何事もはっきり物を言い出したことです。それは良いことですが、親にとって困ったなーと思ったこともありました?しかし、現在は自立して生きています。AFSについて掲載しておきます。

AFSとは? 
 AFSは、高校生の交換留学を主な活動としている民間国際教育交流団体で、特定の政治・宗教に偏らない非営利組織です。国際本部をニューヨークに置き、世界中で活動する数多くのボランティアの支援のもとで、異文化教育交流を行っています。現在、AFSの加盟国は50か国以上、交流国は約80か国に及びます。

 今、世界は紛争が絶えず、平和な状態とはいえません。世界中には色々な価値観が存在しています。このような世界で、平和と相互理解を推進するために行動を起こしていけるような地球市民を育てることが平和への近道だとAFSは考えています。

 そのためにAFSは、地球上の多くの人々に異なる文化と接する機会を提供し、人種・性・言語・宗教・社会的地位の違いにかかわりなく、基本的人権と自由が広く世界で尊重されるよう、自らの交流活動を通じて実践します。

 AFSは、すべての個人、すべての国と文化にそれぞれの尊厳と価値があると考え、人間の尊厳、差異の尊重、調和、感受性、寛容の精神を基本的価値観において活動しています。

 日本の中でもAFSを使って留学経験をして活躍している人は沢山います。元官房長官の塩崎恭久、元外相の川口順子、元財務官の榊原英資、ミュージシャンの竹内まりや、など数え上げたらキリが無いほど沢山居ます。戦後日本の発展を陰で支えてきた国際派日本人の多くはAFS留学経験者であると言われています。

 グローバル経済化が進み、厳しい国際競争を生き抜いていくため、世界各国は若い人材の育成にしのぎを削っています。ところが日本では、すべてが内向きの教育制度の下、優秀な高校生ほど、足を引っ張られ、海外で勉強する機会が与えられなくなっている現状です。これでは日本は今後、国際社会の中で確実に衰退していくだろうと言われています。考えさせられます。「どげんかしなくちゃ」

コメント(0)


Page: <<前のページ  1 < 2 < 3 < 4 < 5 < 6 < 7