2010年11月

八丁座

2010年11月30日

「福屋百貨店」八丁堀本店8階に26日、新映画館「八丁座」がオープンしました。福屋の映画館といえば子供の頃、日活の封切館で、石原裕次郎・小林旭・吉永小百合等出演の映画を見に行くのが楽しみでした。また、今回映画館となった東洋座は、松竹の封切館で、寅さんをよく見に行きました。懐かしい所に映画館が復活しました。天満屋の本屋、福屋の映画館と中心市街地がようやく元気になろうという息吹が感じられ始めました。
 八丁座 のシートには畳半畳分のゆったりとした幅広シートだそうです。もともと 松竹東洋座 があった場所は八丁座 「壱」(170席) として、広島名画座 があった場所は八丁座 「弐」(70席) として生まれ変わり、小さな劇場ながら八丁座 「壱」 では3D映画の上映にも対応するそうです。

 八丁座について広島経済新聞が詳しく書いていますので転載しておきます。

福屋八丁堀本店に映画館「八丁座」?江戸の芝居小屋をイメージ /広島
 広島市内中心部の福屋八丁堀本店(広島市中区胡町)8階に11月26日、映画館「八丁座」(TEL 082-546-1158)がオープンしました。(広島経済新聞)

 2008年7月に閉館した「松竹東洋座」「広島名画座」跡に「八丁座」をオープンするのは、広島市内で映画館4館を運営する序破急(大手町5)。劇場は江戸の芝居小屋をイメージした。江戸時代の人たちは、不景気でも芝居小屋に行って憂さを晴らして明日も元気で生きようと伝え聞いていることが根源にあるという。

 劇場は「八丁座 壱」「八丁座 弐」の2館。客席の椅子は、家具製作を手がけるマルニ木工(佐伯区湯来町)のオリジナル。スクリーンとの角度や距離感はすべての座席で異なる。メーンシートは、木肘仕様の座席(幅80センチ、列間隔139?142センチ)とソファ総張り仕様(幅85センチ、列間隔139?142センチ)の2タイプ。カウンター席や7人掛けの畳席、車椅子席も用意する。席数は、壱=170席、弐=70席。

 和モダンをイメージさせる館内には、京都東映撮影所に特注で製作を依頼した53張の並びちょうちんをディスプレー。福屋の売り場に直結するチケットカウンター正面「松の廊下」には、京都東映撮影所大道具の美術作品のふすま絵を設置。映画「十三人の刺客」(2010年)にも登場した「大道具美術こん身のふすま絵」は、「映画の現場の魂を映画館に吹き込みたい」と頼み込み譲ってもらったという。劇場の入場扉も、同撮影所大道具美術作品で広島をイメージした「もみじの四季」12枚が連なる。

 エレベーターの隣には、ジェリー・フィッシュ・ドット(小町)がカフェ「茶論 記憶」を出店。有機栽培コーヒーや深蒸し緑茶、フルーツジュース(以上300円)などのソフトドリンクやワイン(480円?)、アイスクリーム(220円)、つまみ、焼き菓子(以上180円)、サンドイッチ(480円?)などを提供する。

 オープン前日のお披露目式には、関係者約380人が来場。広島市出身の美術監督で同館のアドバイザーの部谷(へや)京子さんや映画評論家で八丁座「応援団長」の花本マサミさん、福屋の大下洋嗣社長が登壇。式では映画音楽を使用するこだわりも見せた。

 広島の劇場、出身の美術監督、百貨店、企業がかかわり、「広島力」を集結した八丁座。街中から元気を発信したい一念で、再度、街中に劇場を復活させた序破急の蔵本順子社長は「明日のオープンは船出。広島の話題とシンボルになっていけたら」とあいさつし、そろいの法被を着た序破急のスタッフとともに映画「男はつらいよ」のメロディーに乗せた「八丁座の歌」と踊りを披露。「可愛がって下さい」の文字が入った傘も登場した。

 同館支配人は蔵本健太郎さん。初上映は、10時40分からの「男はつらいよ寅次郎相合い傘」。同日、「ダマー映画祭INヒロシマ」のオープニングセレモニーも開催されました。

 

 

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ダマー映画祭inヒロシマ

2010年11月27日

 ダマー映画祭inヒロシマ
 アジア各地の新進監督の短編映像作品を集めた国際短編映画祭「ダマー映画祭INヒロシマ」が、岩国市と広島市、広島県福山市の3市で開幕します。審査委員を務める岩国市出身の映画プロデューサー・佐倉寛二郎さんとの交流をきっかけに、地元映画館の若手経営者が名乗りを上げ、国際映画祭が開催されます。26日から28日まで開催されます。。
 昨年に続き2回目となる「ダマー映画祭inヒロシマ」は「ココロとココロをつなぐ」をテーマに掲げるユニークな国際映画祭です。
 昨日は八丁堀金座街にレットカーペットを約70m敷きオープニングセレモニーを行いました。広島では初めてのことで市民の皆様が関心を持ってみていました。今回は日本や韓国、香港、フィリピンなど7カ国・地域から79本の応募がありました。120本だった第1回には及ばないものの、質の高い作品が目立ったそうです。

 米国シアトルで2001年から毎年開催されている本家のダマー映画祭は、新人の才能を発掘、育成する登竜門として定評があります。ハリウッドの映画人やジャーナリストがボランティアで参加し、地元住民を中心にしたユニークな運営でも知られています。
 広島でも準備から運営、字幕の翻訳に至るまで、市民や学生など約70人が手弁当で携わっています。ダマー精神は脈々と受け継がれています。

 ただ、これから定着させていくためには幾つかのハードルを越える必要があると言われています。
 まず「本家」のような支援の輪をどこまで広げられるか。福山、岩国両市のサテライト会場を含めた4会場はすべて街中の映画館です。郊外型の店舗にはない中心商店街の魅力を、足を運んだ人に再発見してもらう契機にして欲しいものです。
 資金集めの問題も避けて通れないようです。公的な支援はあまり期待できず、チケットの売り上げと企業や個人からの寄付に頼らざるを得ないからです。今回は目標を上回る約500万円の協賛金を集めました。ただ、いつまでも寄付を当てにすることは難しいと思われています。
 例えば、ダマーを支える市民や団体の会員組織を立ち上げ、企業や商店に協賛商品の売り上げの一部を寄付してもらうアイデアも考えれれると思います
 広島は誇るべき映画文化の街であることを知らない市民も多いのではないでしょうか。国内有数の映像文化ライブラリーがあり、世界で4指に入る国際アニメーションフェスティバルも開かれています。そこに新しくダマー映画祭が加わりました。
 映画を通してアジアをはじめ各国の映画人や市民が触れ合う、そんな祭りに育てていきたいと関係者は話しているそうです。

 

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堪忍袋

2010年11月26日

 落語の堪忍袋を使って北朝鮮問題を記事にしているインターネット記事を見つけました。堪忍袋(かんにんぶくろ)は我慢できる限界を示す例えで、布袋さんが背負っている袋ともいわれています。落語の演題となって有名です。私達も生活の中でそれぞれが色んな大きさの堪忍袋を持って生きているのではないでしょうか。
 記事を転載しておきます。

【産経抄】11月25日
2010.11.25 02:49
 
このニュースのトピックス:産経抄
 「出てけっ、このばか女!」「何をっ、できるもんならやってみろ」。朝から長屋では、夫婦喧嘩(げんか)の真っ最中だ。見かねた家主が仲裁に入り、唐土(もろこし)にいたという、生涯一度も喧嘩をしたことのない人の話を始めた。

 ▼その人は腹の立つことがあっても笑って受け流し、家に帰って甕(かめ)の中に怒りを吹き込んでしまうという。夫婦は家主の勧めに従って堪忍袋を作り、互いの悪口を中に放り込むようにした。「コロッケの唄」の作者でもある益田太郎冠者の新作落語、「堪忍袋」である。

 ▼23日の午後、韓国の延坪(ヨンピョン)島を砲撃した北朝鮮は、現場付近で軍事演習を行った韓国軍が、「挑発した」と主張している。まるで「堪忍袋の緒が切れた」と言わんばかりだ。ただ理由はそれだけではない。

 ▼金正日総書記の後継者に決まった三男、金正恩氏の体制を固めるための「業績作り」、との見方が一般的だ。2国間の交渉に応じない米国に対する不満の表明、と受け取った専門家もいる。

 ▼いずれにせよ今のところは北朝鮮に、戦争再発の覚悟まではないはずだ。むしろ北朝鮮の方が、韓国や米国、日本、そして保護者である中国の堪忍袋のふくらみ具合を注視しているといえる。いやもちろん、悲痛な堪忍をほかの誰よりも強いられてきたのが、北朝鮮による拉致被害者とその家族だった。

 ▼落語は、夫婦を訪ねた酔っぱらいが堪忍袋の緒を切り、長屋中の喧嘩が飛び出す下げとなる。北朝鮮をめぐる堪忍袋の行方も予断を許さない。きのう菅直人首相は、「許し難い蛮行だ」と急に非難のトーンを上げた。意気軒高は結構だが、政権浮揚の思惑がちらつくようでは、たちまち行き詰まること必定と、くぎを刺しておく。

 

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