総合特区 2010:10:13:07:07:17
昨日(10月12日)に、NHKのニュースで広島市が国の「総合特区」制度に6つの提案をしたと言うニュースを放送していました。
特別区制度
超法律的で、型破りの事が出来る特別区を作りそこで躍進的な発展を志すプランで、中国の「経済特区」が有名です。中国は共産体制のまま如何に資本主義国の様に経済発展が出来るかと言う事で沿海4都市、広東省の深セン。珠海。仙頭。福建省のアモイを「経済特区」に指定し驚異的発展を成し遂げました。
これより遅れて日本では小泉内閣が構造改革を振りかざして登場しました。この時政策が「構造改革特別区域制度」の導入でした。
是は地域活性化のため地方自治団体が、規制緩和に絞り超法律的区域を選定し独自の地域経済発展を図ると言う構想でした。各自治体から、教育特区。国際交流特区。農業特区、エコロジー特区。福祉特区。行政特区等々が名乗り出ました。中には賭博フリーの「カジノ特区」なるものまで現れて来ましたが具体的には実を結んだのは数件との噂もあり計画倒れの感は否めませんでした。
今回民主党政権が誕生して、菅内閣が打ち出した新成長戦略に総合特区制度が盛り込まれて居ます。
「総合特区制度」に係る提案募集の結果について(お知らせ) (内閣官房 地域活性化統合事務局)
「新成長戦略」(H22.6.18閣議決定)に基づき創設を予定している「総合特区制度」については、制度設計を行うため、規制の特例措置や税制・財政・金融上の支援措置等について、平成22年7月20日(火)から平成22年9月21日(火)まで、新たな提案(アイデア)の募集を実施いたしました。
その結果、現時点で、延べ271団体より計453件の提案について提出がありましたので、お知らせします。内訳は、地方公共団体からの提案が延べ149団体330件、企業・団体等からの提案が135団体148件となっています。(連名の提案があるため、合計は一致しません)また、99件が「国際戦略総合特区(仮称)」、354件が「地域活性化総合特区(仮称)」に係る提案でした。
広島市は次に様な主旨で提案をしました。国としては来年度法制化するための予備調査のような調査です。
1趣旨
政府では、「新成長戦略?『元気な日本』復活のシナリオ?」(本年6月18日閣議決定)に基づき、複数の規制の特例措置や税制・財政・金融上の支援措置等をパッケージ化して実施する「総合特区制度」の創設を予定しており、来年通常国会への関係法案の提出を目指しています。
この度、この「総合特区制度」の制度設計の参考とするため、各地方公共団体に対し、特区制度適用可能な事案の提案募集があり、本市においては、次の6件の提案を行いました。
2提案の概要
1)魅力ある新都心成長点づくり
[広島駅周辺シティゲート特区]
広島駅周辺地区(新都心成長点)及び基町・紙屋町地区(拡大都心核)の2地区について、地区内の公共空間をにぎわい創出の拠点として活用し、商業利用や多様なイベントが行われる魅力ある都心づくりを推進する。
2)拡大都心核の新たなにぎわいづくり
[基町・紙屋町イベント特区]
3)安全で自由に移動できるひろしま交通特区
地域の意思に基づいた様々な道路交通施策を推進することにより、交通体系の軸足を公共交通等にシフトさせるとともに、すべての市民が安全で自由に移動できる交通環境を目指す。
4)広島西飛行場民間活力活用特区
広島西飛行場について、本市の負担と責任において運営することにした場合には、民間活力を活用した効果的・効率的な運営などを目指す。
5)高齢者が暮らしやすいまちづくり特区
高齢者の安全な移動環境づくりなどにより、高齢者が住み慣れた地域で安心して自立した生活を送ることができるまちづくりを目指す。
6)ひろしま国際共生社会創造特区
地域経済の活性化、少子高齢社会への対応など、活力のある都市の創造及び市民生活の安寧の確保を図るため、多様性のあるまちづくりを目指す。
以上6点の提案をしています。私は一つ抜けている点があると思いました。それは広島市の一大プロジェクトである【西風新都】です。【総合自立都市西風新都】です。まだまだ未完成な部分が多くあります。中途半端な形でほおって置こうとしか見えません。広島市が掲げた大きなプロジェクトです。現在ではアジア大会時のインフラに住民が張り付いているだけです。広島市の西風新都構想は何処へ行ったのでしょうか。踊らされた地域住民はこのまま放置されるのでしょうか?
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