2010年10月

米国 臨界前核実験

2010年10月16日

 米政府が9月、核爆発を伴わない臨界前核実験を西部ネバダ州で実施していたことが12日分かりました。ブッシュ政権下の2006年8月の前回実施から約4年ぶりで通算24回目だが「核兵器なき世界」の追求を掲げるオバマ政権下では初めてです。広島市は次の様な抗議文を送付しました。

                 抗 議 文
貴国は9月15日にネバダ州の核実験場で24回目の臨界前核実験を実施した。

 被爆者を始め核兵器廃絶を願う世界の多数派市民は、昨年4月のプラハ演説以降、一貫して核兵器のない世界の実現を目指し世界をリードしてきたオバマ大統領の努力に大きな期待を寄せてきた。また、ルース大使が今年の広島での平和記念式典に初めて公式に参列するなど、貴国は広島市民の願いを十分に理解しているはずである。

  NPT再検討会議において、核保有国を含む全ての加盟国が核兵器廃絶に向け行動を開始することに合意し、その実現に向けリーダーとなるべき貴国が臨界前核実験を実施したことは、被爆者を始め核兵器廃絶を求める世界の多数派市民の期待や願いを踏み躙るものであり、激しい憤りを覚える。被爆地ヒロシマを代表して厳重に抗議する。

 臨界前核実験は新たな核兵器の開発にも繋がる行為であり、大統領自身が批准を目指す包括的核実験禁止条約(CTBT)の精神に反するものである。

 核兵器のない世界の実現を目指すリーダーたるべき貴国には臨界前核実験を含め核実験及び核開発に繋がる全ての行為を行わないよう強く要請する。その上で、大統領には、早期に平和記念資料館や原爆死没者慰霊碑など被爆の記憶が残る被爆地を訪れ、被爆の実相に触れ、報復よりも和解を選んだ被爆者の体験や願いを共有し、一日も早い核兵器廃絶の実現に向けて努力することを強く求める。

 2010年10月13日                 広島市長 秋葉 忠利

 強い怒りを覚えると同時にやっぱりかと言う気持ちを持ちました。秋葉市長が「オバマジョリティー」などと浮かれて唱えていますが、米国は強大で傲慢な国です。しかし、日本はその米国とうまく付き合っていかなければ立ち行かないのが現実だと思います。広島平和研究所の浅井基文所長が次の様に分析しています。また、長崎新聞が秋葉市長の浮かれぶりを、ひにくたっぷりに掲載していました。2020核兵器廃絶のお祝いとしてのオリンピックを言っている場合ではないと思います。自分の思いだけ部下に強いて行動するより、もっと足元を見て広島を考えて欲しいと思います。

 広島平和研究所・浅井基文所長は、アメリカの狙いについて、核抑止力による核政策の継続にあると分析した上で、「プラハ演説の中で、核兵器がある限りは有効な核兵器を維持するとはっきりと言っている。要するに私たちが勝手に裏切られたと思っているが、オバマ大統領にしてみれば『一貫してます』ということ。幻想で物事を考えるのはやめようという、警告だと受け止めるべき」と述べた
                 (10月14日NNNニュース)

オバマ熱烈支持に冷や水 米臨界前核実験で(10/13 19:15)

 米国の臨界前核実験実施が判明した13日、広島市の秋葉忠利市長は「被爆者や核兵器廃絶を求める世界の市民の願いを踏みにじるもので、激しい憤りを覚える」と抗議した。「核なき世界」を掲げたオバマ米大統領を熱烈に支持し、大統領の名前を冠したキャンペーンまで展開していただけに、思わぬ冷や水を浴びせられた格好だ。

 大統領による昨年4月のプラハ演説を受け、市長は大統領の構想に賛同する「多数派(マジョリティー)市民」を指す造語「オバマジョリティー」を提唱。記念Tシャツや公式ポスター、さらには「オバマジョリティー音頭」まで登場した。

 「投下国にこびている」など被爆者から批判も上がる中、市長は昨年の平和記念式典の「平和宣言」でも同語を用いた上、大統領が多用した「Yes,we can(絶対にできる)」と英語で呼び掛けた。

 抗議文で市長は米国を強く非難する一方、今年の平和記念式典に駐日大使が初参列したことを挙げ「米国は広島市民の願いを理解しているはずだ」と大統領の被爆地訪問を重ねて求めた。
                     (10月13日 長崎新聞)

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阿伽羅(あから)

2010年10月15日

 10月11日、東京大学でプロ女流棋士と将棋ソフトコンピューターの対戦があり初めてコンピューターが勝ちました。

    将棋.jpg

 体育の日に東京大学で行われた、清水市代女流王将と情報処理学会の刺客「あから2010」合議制システムの一戦は、六時間を超える戦いの末に86手で清水女流王将が投了、コンピュータ「あから2010」の勝利という結果になりました。序盤から慌しく駒が行き交いする中、時折あらわれるコンピュータならではの差し手に清水女流王将が長考、持ち時間を失う頃合から「あから2010」に攻めきられるという展開でした。細かい分析はこれから行われるはずですが、綺麗な囲いが残っていることからも分かるとおり「あから2010」からしてみればほぼ攻め込まれる機会のない、危なげない勝利。将棋プログラムはすでにアマチュアトップレベルにあると言われていましたが、今回の戦いでさらにその能力を証明して見せたことになります。

 「あから」は、人間の様に「相手の攻めを恐れる」という感情を持たずに、単純に計算して攻めることができる。一方、清水女流王将が応手を間違ってしまったのは、時間のない状態で意外な手を指された動揺からだと思います。この対局は、心を持たないコンピューターの強さと、心を持つ人間の弱さが勝敗を分けるという、人間社会の問題そのものが現れました。
                           (マイコミジャーナル)記事参照

「あから2010」とは、(社)情報処理学会の「トッププロ棋士に勝つ将棋プロジェクト」特性システムです。
「あから」は「阿伽羅」で、10の224乗という数を表し、将棋の局面の数がこの数に近いことに因んでいるそうです。

・ ハードウェア部

  東京大学クラスターマシン:
   -Intel Xeon 2.80GHz , 4 cores 109台
   -Intel Xeon 2,40GHz , 4 cores 60台
               合計 169台 676 cores
   バックアップマシン:4プログラムそれぞれについて1台ずつ
   -CPU: Xeon W3680 3,33GHz 6cores
       -Memory: 24GH (DDR3 UMB ECC 4GB×6)

・ ソフトウェア部

  構成:国内トップ4プログラムによる多数決合議法
   (4つのプレイヤープログラムに局面を渡し、指し手を受け取り、もっとも多い手を指し手として返す)
  
   -合議マネージャ:開発:電気通信大学伊藤研究室&保木邦仁
   -プレイヤー1:「激指」開発:激指開発チーム(鶴岡慶雅、横山大作)
   -プレイヤー2:「GPS将棋」開発:チームGPS(田中哲朗、金子知適ほか)
   -プレイヤー3:「Bonanza」開発:保木邦仁
   -プレイヤー4:「YSS」開発:山下宏

 チェスの人間のチャンピオンと対決した「ディープブルー」があります。チェスより局面の多い将棋の差し手コンピューター「あから」です。雑学事典によれば『大方広仏華厳経』の中に「漢数詞」というものがたくさんあり、こんな天文学的数字をはるかに超えた数字を、大乗仏教ではいったい何に使ったのかと思えるようなものです。まったく阿修羅みたいな数です。「大方広仏」は時間も空間も超越した絶対的な存在なのだそうです。

大数の世界
■最近のコンピュータはスピード、容量ともに大きくなり、ギガ単位が当たり前となってきました。もうすぐテラの製品が登場するのでしょう。 寺? お経には「十万億仏国土」のように大きな数がよく登場します。大きい単位の上位の方には仏教語が使われています。

恒河沙から上位が仏教語です。

千   (キロ)                   10 の 3 乗
百万 (メガ)                   10 の 6 乗
十億 (ギガ)                  10 の 9 乗
兆   (テラ)                   10 の 12 乗
恒河沙(こうがしゃ)          10 の 52 乗
阿僧祇(あそうぎ)            10 の 56 乗
那由多(なゆた)              10 の 60 乗
不可思議(ふかしぎ)         10 の 64 乗
無量大数(むりょうたいすう) 10 の 68 乗

 数値については諸説ありますが、おおむね江戸時代に発行された塵劫記(じんこうき)という数学の本が基になっています。塵劫記の名前も塵点劫 (じんでんごう)という長い時間を表す仏教語に由来するものです。

恒河沙     恒河はガンジス河。ガンジス河の砂の数のように沢山という意味。
阿僧祇     お経(倶舎論くしゃろん)では10の51乗とされていますが、中国の命数法の10の56乗が一般化しています。
那由多     那由他とも書きます。
不可思議   「思いはかることができない」の意味が原型です。
無量大数   無量と大数に分ける考え方もあります。

 このお経の内容ですが、数の仕組みを説いて、平等な悟りの功徳は計算を超えて計り難いことを説明しています。

                   (やさしい仏教入門 > 大数)より引用

 


 

 

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収穫の秋

2010年10月14日

 まだ、日中は暑い日が続いていますが、収穫の秋が到来しました。今年は夏の暑さと天候異変のせいか柿は殆ど生って居ません。昨年良く生ったので今年は裏年のせいもありますがそれにしても少なすぎるような気がします。

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 4本ある西条柿ですが収穫はこれだけでした。こんな少なさは初めてです。ヒヨドリが、柿が赤くなるのを待ってついています。ヒヨドリと人間の。競走です。

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              富有柿も殆ど生っていません。

    P1010625.JPG

         栗も生り始めましたが例年より収穫が少ないです。

    P1010627.JPG

          八朔は木が若いせいか沢山実を付けています。

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