60歳からの主張 2012 2012:04:18:07:44:19

2012年4月18日

 今年も公益社団法人全国老人福祉施設協議会主催で「60歳からの主張」の発表と表彰式が1月9日都内の時事通信ホールにおいて開催されました。
 この『60歳の主張』は8回目を数え、60歳という還暦を迎えた方々からその考えを学び、エネルギーを感じ、毎年成人の日に「もう1つの成人式」として開催しています。
 新成人を迎えた若人の前途を祝うのは慶事なのは間違いありませんが、そればかりではなく、60年(以上)という時間を生き今の時代を築いた高齢者の言に耳を傾けることも必要なんじゃないか?という主旨で開催されています。

 今年の作品です。

優秀賞
・「おーいお茶 叫んで自分で いれにいく」  (富田満さん・64歳・東京都)

■入賞
・「再雇用 妻の笑顔と 手弁当」       (成澤淑子さん・60歳・宮城県)
・「もの忘れ 増えて夫婦の 会話増え」    (鈴木恵子さん・61歳・埼玉県)
・「メモ以外 買うなと妻の 注意書き」    (鈴木冨士夫さん・62歳・埼玉県)
・「歳聞かれ ジョークで言ったら ボケにされ」(寺瀬四郎さん・62歳・新潟県)
・「ヨボヨボが 素早く動く バイキング」   (長野芳成さん・63歳・大阪府)
・「同窓会 出ねば死んだと 噂され」     (向田敏子さん・65歳・愛知県)
・「全財産 寄付すると言ったら もの言わず」 (福島ヒロコさん・67歳・島根県)
・「同窓会 片思いですみ 大正解」      (石川恵美子さん・70歳・神奈川県)
・「遺言の 書きそんじそっと 置いておく」  (貝本郁子さん・80歳・奈良県)
・「ヒラ通し 定年後すぐ 町会長」      (楠畑正史64歳)
・「肩書きが 消えて人間 取り戻し」      男性65歳
・「もてあます 妻の小言と 空き時間」     男性64歳
・「特売場 老妻の腰 伸びており」       男性78歳
                (社会福祉法人ひとつの会HP参照)

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60歳からの主張 2012:04:17:07:09:52

2012年4月17日

 今朝は記事がないのでインターネットの中をうろうろしていました。その中で「60歳からの主張」という記事を見つかました。
 恒例のサラリーマン川柳も面白いですが、この全国老人福祉施設協議会の「60歳からの主張」川柳部門というのも、どうしてどうして、なかなか面白いとおもいました。
 しかしこれらの作品のウィットさには舌を巻きます。このシルバー世代の川柳は、誰にでも近付いてくる老いを笑い飛ばしているのが素晴らしいと感じます。考えようによっては、がく然とするような体の老いも、視点を変えて前向きに捉えています。それが出来る人は、たぶん長生きするのだろうと思います。私もこの年齢に入りました。紹介をしておきます。

「60歳からの主張」の川柳より

・<喜寿祝い寿司(すし)に集まり我(わ)れ孤独>
・<子や孫が無理はするなとこきつかう>
・<物忘れ嘆くな頭のダイエット>
                優秀作3作

・<ときめきが動悸(どうき)にかわる古稀(こき)の恋>
・<掛けてきた年金実は賭けていた>
・<日本発武士道にない派遣斬(ぎ)り>
・<敗戦国興して老後報われず>
・<カラオケで美声聴かせて入れ歯落ち>
・<置き場所を思い出せない備忘録>
・<角が取れ丸くなるのは背中だけ>
・<遼君のスイング真似(まね)て腰痛め>
・<定年前の肩書き言うな居酒屋で>
・<買った墓地嫌いな奴(やつ)の相向かい>
・<新婚と思って老々介護する>
・<補聴器が老妻の愚痴ひろってる>
・<老妻とダジャレの応酬日々楽し>
・<婆(ばあ)さんや茶柱立って何がある>
(2010/2/15付け朝日新聞「天声人語」より)

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