2011年9月

大邱広域市視察 3

2011年9月 1日

 8月28日「大邱市カラフルフェスティバル・姉妹都市の日」記念式典を終わり18:30より大邱市長主催記念夕食会が開催されました。広島県日韓親善協会の大邱視察団(約200名)全員が参加し盛大に開催されました。

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               大邱広域市市長 歓迎の挨拶

男子100m走決勝視察

 予定では入場券が売り切れで手に入らないということで視察出来ないと言うことになっていました。大邱市の副議長主催の昼食会でその話をすると、今回の世界大会の議会代表の議員さんがおられ早速手配していただき見に行くことが出来ました。

 ボルト(ウサイン・セント・レオ・ボルト)のフライングと言う歴史的瞬間に出会うことが出来ました。明らかなフライイングでした。ボルトのスタートは感覚派でこの当たりで音が鳴るだろうと予測の元にスタートするタイプだそうです。今まではこの感覚でのスタートで素晴らしい結果を残してきましたが、その感覚にわずかな狂いが生じたのが今回の決勝ではないでしょうか。一発失格と言うルールは昨年より導入されています。ボルトの失格によりこのルールへの賛否が議論されています。

◇フライングのルール

 陸上トラック種目では昨年から、スタートでフライング(不正スタート)を犯した選手が即、失格になるルールが国際的に適用されている。

 02年までは1人1回まではフライングが許された。しかし複数選手のフライングが続いて競技進行が遅れ、テレビ中継などに支障が生じることも。それを防ぐため、03年からは一つのレースで1人目のみフライングが許され、2人目以降は別の選手でもすべて失格となった。しかしその後は、故意に最初のフライングをして周囲に重圧を与える選手も出現。公平さを保つ目的などから、昨年に一切認めない厳しいルールになった。

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          スタート前の余裕のボルト(5コース)

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       フライングをしてユニフォームを脱ぎ呆然とするボルト

韓国の地方自治

 韓国には6つの国直轄の広域市が有ります。日本でも政令指定都市制度を作る時議論となりましたが現在のような中途半端な制度となっています。

ソウル特別市(ソウル)・釜山広域市(プサン)大邱広域市(テグ)・仁川広域市(インチョン)
光州広域市(クァンジュ)・大田広域市(テジョン)・蔚山広域市(ウルサン)

 「特別市(トゥクピョルシ)」は、首都ソウルの自治体としての地位を、「道」並みに扱うことを示した呼称である。ソウルは、1946年に「特別自由市(トゥクピョルチャユシ)」として京畿道から分離され、さらに1949年には現在の「特別市」という呼称に落ちついた。「特別市」の範域は「区(自治区)」に分割されている。

 「広域市(クァンヨクシ)」は、主要都市について、その自治体としての地位を、「道」並みに扱うことを示した呼称である。1995年に地方自治制度の改革によって「広域市」という呼称ができるまでは、「直轄市(チッカルシ)」と称されていた。「直轄市」の範域は「区」に分割されていたが、「広域市」となってからは、「区(自治区)」と並んで「郡」を範域に含むことが認められるようになった。
 「広域市」は、日本の「政令指定都市」の制度に似ているが、行政が「道」からまったく独立してしまうことなど、相違点も多い。
 (インターネット研究の道具箱:山田晴通ホームページ引用)

韓国と日本の違い(物づくりに於いて)

 「韓国と日本は文化がものすごく違う。そしてものづくりの違いは歴史・文化の違いに大きく依存していると強く感じた。韓国は『理』の世界と『気』の世界をはっきりと区別している。『理』とは論理や倫理のことで、『気』とは感情や人情のこと。日本人は仕事中は『理』の世界にいて、アフター5になると『気』の世界に入って一杯飲んでストレスを発散させる。ところが韓国人は『理』と『気』の世界は交わろうとしない」

 これは儒教に由来する思想で、韓国では「両班」(やんばん)を頂点とする身分制度ができた。両班とは官僚制の最高位にあり、貴族的で労働を嫌う精神構造を持つとされる。

 「韓国で『理』の世界の人とは高学歴の人。彼らは頭を使うが、手足を使った仕事をしようとしない。手足を使って働くのは『気』の世界の人で、『理』の人からは一段低く見られている。『理』の人は頭脳で勝負する。これを製造業に当てはめると『企業戦略』に相当してくる。『気』の世界は製造現場のこと。ここが日本と韓国のものづくりで大きく違う部分だ」

(東京大学 大学院 経済学研究科 ものづくり経営研究センター 特任研究員 吉川良三氏)講演引用

 

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