2010年4月

焙烙鍋と行平鍋

2010年4月23日

 昨日(4月22日)、焙烙鍋(ほうろくなべ)と行平鍋(ゆきひらなべ)の話となり大変盛り上がりました。我が家では子どもの頃から焙烙はあり、海水浴へ行く日には母が焼き結びを焼いていた思い出があります。また、行平鍋はお腹を壊した時おかゆを作ってもらった懐かしい思い出があります。現在も焙烙鍋は、はぶそう茶を煎るのに使っています。

【焙烙鍋】
 焙烙(ほうろく)は、素焼きの800度から900度で低温焼成されたうす赤茶のあたたかい色調の日用雑器で土鍋の一種です。形は平たく、炒鍋(いりなべ)ともいう。
 茶葉、塩、米、豆、銀杏などを炒ったり蒸したりするのに用いる。特に「焙烙蒸し」とよばれるときもある。茶器としても用いられ、土鍋ともいう。

 かつて戦国時代、瀬戸内海を中心として勢力を誇った村上水軍は焙烙に火薬を詰めた「焙烙玉」を武器として無類の強さを発揮した。
 また、お盆の期間には焙烙はお寺ではおがらを焚いて火を灯し先祖を迎えるお供物としても使います。

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 中国地方の焙烙は讃岐の岡本地方特有の酸化鉄を多く含む粘土を原料として作られたものと言われています。農家の副業として明治初期から大正時代にかけ全盛期を迎え、四国・九州・中国地方まで行商人によって売り歩かれました。

焙烙は使い方によって大きく漢字が変わるのだそうです。
・焙烙,炮烙と書くときは物を炒るとき。
・宝楽と書くときは鯛や海老を蒸す器として
・法烙と書くときは仏寺で使うときなんだそうです。


【行平鍋】
 「雪平鍋」とも書く。「行平」と「雪平」。つまり、ここには二重の由来があるようです。単純な由来は、在原業平の兄行平(ゆきひら)が、海女に海水から潮を汲ませて塩を焼いた故事にあると言われています。
 そして、もう一つの由来が、その時用いた鍋には、白い塩が現れてきて、それが雪のようで有ったからと言われています。
 また、いつの昔からか、粥用鍋を「行平鍋」とか「雪平鍋」と表すようになりました。ではなぜ、陶器の粥用鍋が、「雪平鍋」になるのか。恐らくは、塩が雪のように現れてくるように、米粒が雪のように変化していくからといわれています。

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お粥用

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 ゴマ炒り用(ゴマがはねても良い)

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     お茶煎り用

 また、現代にはアルミ製の行平鍋もあります。アルミ鍋は軽く、熱伝導がよく、価格が安い。現在でも家庭から業務用まで多く使われています。
 日本料理は、元来西洋料理のようにコトコト時間をかけて煮込む料理というより、素材をいかした、さっと火を通したり、ゆでたりの工程が多い料理と思います。ですので軽く、熱伝導のよいアルミは、大変向いているともいえます。アルミの雪平鍋はそうした、日本料理などの為の小回りの利く、汎用性のある便利な道具です。ただアルミは柔らかく、あまり強度がありません。そこで鍋の表面を打ち出し、強度を付けることで、アルミの欠点を補いました。
 また打ち出すことが表面積すなわち加熱する面積を増加させ、熱の伝導性をさらに高めます。この打ち出しの模様が「雪のようだ」ということで「雪平」の名前がついたとも言われています。

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      アルミ製の行平鍋

                            (インターネット記事参照)

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黄金比と白銀比

2010年4月22日

 先日テレビで竜安寺の石庭について特集をやっていました。石庭は遠近法を用いた黄金比で作ってあるそうです。

 龍安寺石庭の敷地の形状、石の配置が黄金分割で成り立っています。また、高さに変化がある土塀で通常、塀は一定の高さで作られるものですが、石庭を囲む土塀は、手前が高く奥が低くなっています。
これは、いわゆるパースペクティブ手法と呼ばれるもので、見たときに遠近感が強調され、実際より奥行を感じさせる手法です。西洋の建築、庭園では一般的によく使われている手法で、16?17世紀(日本だと桃山時代から江戸時代にかけて)、ヨーロッパのルネサンス、バロック時代に大流行しました。
 この手法が龍安寺石庭にも見られます。

黄金比

黄金比とは、最も美しいとされる比「1:(1+√5)/2」のことで、近似値は1:1.618、約5:8です。

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黄金比は、歴史的建造物、身の回りの品に見られる比率として、下記例が挙げられています。

 ・ピラミッド:高さと底辺
 ・パルテノン神殿の前面:各部が黄金比をもとに構成
 ・古代ローマ及びパリの凱旋門:中央開口部の高さと全体の高さ
 ・ミロのビーナス:おへそから上と下
 ・身近の物:名刺、テレホンカード、新書判、パスポート、タバコの箱、コミックマンガ本等

 一方、黄金比と並ぶ美の比率として、白銀比と呼ばれるものがあり、黄金比がパルテノン神殿などの建築に使われたのなら、白銀比は、法隆寺とか日本のお寺などの建築に使われています。

白銀比

この白銀比は、日本が発祥の地と言われ、別名、大和比とも称され、古来より白銀比を美しい比率として考え、法隆寺の五重の塔を始め、日本建築に生かされているそうです。 

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 白銀比が見られる、歴史的建造物などの例として、下記が挙げられています。

 ・法隆寺の五重塔:平面図における短辺と長辺
 ・四天王寺伽藍:敷地の平面図における短辺と長辺
 ・用紙サイズ(A版、B版):これは有名な話
 ・生け花にも多く見られる比率とか。・・・詳細不明
 ・多くの仏像、彫刻の顔や全身・・・詳細不明

 古代ギリシア以来「神の比」とまで呼ばれた黄金比で人間にとって最も安定し、美しい比率とされ、建築や美術的要素の一つとされています。 縦横2辺の長さの比が黄金比になっている長方形は、どんな長方形よりも美しく見えるといいます。

 しかし、日本人は黄金比よりも白銀比を好むと言われています。20世紀後半、フラクタル幾何学やカオス理論といった現代数学の考え方によって、「自然界に自己相似がある」ことが理論的に裏付けられました。しかし、自然とともに生きてきた日本人は、フラクタルの概念が提唱されるずっと以前から、自然の相似性に気付いていました。自然の持つ相似性を内に秘めた白銀比は、日本人にとってまさに理想であり、それをデザインにも生かしたのではないでしょうか。

                                 (インターネット記事参照)

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レールマウンテンバイク

2010年4月21日

 先日、岐阜県飛騨市で神岡鉄道の廃線レールを利用して、観光用にレールマウンテンバイクを開発し人気を呼んでいると言うニュースを見ました。広島も可部線の加計ー可部間のヒントになるのではないかと調べてみました。

  ガッタンゴー!!は、長さ1・8メートル、幅1・4メートルの鉄パイプのフレームに26インチのマウンテンバイク2台を固定。自転車と同様に足でこいでレール上を走る。同協会が、神岡の町に活力を呼び戻そうと開発した。ノーマル車と電動アシスト付きハイブリッド車計6台があります。岐阜県飛騨市で誕生した、マウンテンバイクと廃線後の鉄路を組み合わせた、新感覚の乗り物です。仕組みはとてもシンプル。地元神岡町で製作されたオリジナルのガイドローラー付きメタルフレームに、2台のマウンテンバイクをがっちり固定。マウンテンバイクの後輪タイヤが直接レールの上に接地しており、マウンテンバイクのペダルをこぐことで前進、安全かつスムーズにレール上を走行します。
 鉄道レールの上を自転車で走るから、サイクリングでは体験できない「ガッタンゴットン」というレールの継ぎ目の振動と音を感じながら線路の上を駆け抜けます。
これまでご乗車した人は「とにかくレールの上を自力でペダルをこいで進むのが楽しい!」と、高い評価を得ています。
                  (毎日新聞 2010年4月9日 地方版)参照7d93480.jpg

 

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 15日から始まる今季の運行は、過去最多の60日を予定。運行主体の飛騨市観光協会は「観光地としての飛騨地域の魅力アップと、周遊観光客の増加につなげたい」としている。

  運行は、11月14日までの土日曜日と祝日。運行されない日もある。要予約。春夏は午前9時?午後6時半まで、1日8便。
 料金は▽ノーマル車1人1000円▽ハイブリッド車1人1500円。ファミリー用の観覧シートもある。
 予約・問い合わせは同協会レール・マウンテンバイク事務局(090・7020・5852)。

                      [(社)岐阜県観光連盟] ホームページ参照


 

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