ダマー映画祭inヒロシマ 2010:11:27:08:22:36

2010年11月27日

 ダマー映画祭inヒロシマ
 アジア各地の新進監督の短編映像作品を集めた国際短編映画祭「ダマー映画祭INヒロシマ」が、岩国市と広島市、広島県福山市の3市で開幕します。審査委員を務める岩国市出身の映画プロデューサー・佐倉寛二郎さんとの交流をきっかけに、地元映画館の若手経営者が名乗りを上げ、国際映画祭が開催されます。26日から28日まで開催されます。。
 昨年に続き2回目となる「ダマー映画祭inヒロシマ」は「ココロとココロをつなぐ」をテーマに掲げるユニークな国際映画祭です。
 昨日は八丁堀金座街にレットカーペットを約70m敷きオープニングセレモニーを行いました。広島では初めてのことで市民の皆様が関心を持ってみていました。今回は日本や韓国、香港、フィリピンなど7カ国・地域から79本の応募がありました。120本だった第1回には及ばないものの、質の高い作品が目立ったそうです。

 米国シアトルで2001年から毎年開催されている本家のダマー映画祭は、新人の才能を発掘、育成する登竜門として定評があります。ハリウッドの映画人やジャーナリストがボランティアで参加し、地元住民を中心にしたユニークな運営でも知られています。
 広島でも準備から運営、字幕の翻訳に至るまで、市民や学生など約70人が手弁当で携わっています。ダマー精神は脈々と受け継がれています。

 ただ、これから定着させていくためには幾つかのハードルを越える必要があると言われています。
 まず「本家」のような支援の輪をどこまで広げられるか。福山、岩国両市のサテライト会場を含めた4会場はすべて街中の映画館です。郊外型の店舗にはない中心商店街の魅力を、足を運んだ人に再発見してもらう契機にして欲しいものです。
 資金集めの問題も避けて通れないようです。公的な支援はあまり期待できず、チケットの売り上げと企業や個人からの寄付に頼らざるを得ないからです。今回は目標を上回る約500万円の協賛金を集めました。ただ、いつまでも寄付を当てにすることは難しいと思われています。
 例えば、ダマーを支える市民や団体の会員組織を立ち上げ、企業や商店に協賛商品の売り上げの一部を寄付してもらうアイデアも考えれれると思います
 広島は誇るべき映画文化の街であることを知らない市民も多いのではないでしょうか。国内有数の映像文化ライブラリーがあり、世界で4指に入る国際アニメーションフェスティバルも開かれています。そこに新しくダマー映画祭が加わりました。
 映画を通してアジアをはじめ各国の映画人や市民が触れ合う、そんな祭りに育てていきたいと関係者は話しているそうです。

 



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