堪忍袋 2010:11:26:07:41:18

2010年11月26日

 落語の堪忍袋を使って北朝鮮問題を記事にしているインターネット記事を見つけました。堪忍袋(かんにんぶくろ)は我慢できる限界を示す例えで、布袋さんが背負っている袋ともいわれています。落語の演題となって有名です。私達も生活の中でそれぞれが色んな大きさの堪忍袋を持って生きているのではないでしょうか。
 記事を転載しておきます。

【産経抄】11月25日
2010.11.25 02:49
 
このニュースのトピックス:産経抄
 「出てけっ、このばか女!」「何をっ、できるもんならやってみろ」。朝から長屋では、夫婦喧嘩(げんか)の真っ最中だ。見かねた家主が仲裁に入り、唐土(もろこし)にいたという、生涯一度も喧嘩をしたことのない人の話を始めた。

 ▼その人は腹の立つことがあっても笑って受け流し、家に帰って甕(かめ)の中に怒りを吹き込んでしまうという。夫婦は家主の勧めに従って堪忍袋を作り、互いの悪口を中に放り込むようにした。「コロッケの唄」の作者でもある益田太郎冠者の新作落語、「堪忍袋」である。

 ▼23日の午後、韓国の延坪(ヨンピョン)島を砲撃した北朝鮮は、現場付近で軍事演習を行った韓国軍が、「挑発した」と主張している。まるで「堪忍袋の緒が切れた」と言わんばかりだ。ただ理由はそれだけではない。

 ▼金正日総書記の後継者に決まった三男、金正恩氏の体制を固めるための「業績作り」、との見方が一般的だ。2国間の交渉に応じない米国に対する不満の表明、と受け取った専門家もいる。

 ▼いずれにせよ今のところは北朝鮮に、戦争再発の覚悟まではないはずだ。むしろ北朝鮮の方が、韓国や米国、日本、そして保護者である中国の堪忍袋のふくらみ具合を注視しているといえる。いやもちろん、悲痛な堪忍をほかの誰よりも強いられてきたのが、北朝鮮による拉致被害者とその家族だった。

 ▼落語は、夫婦を訪ねた酔っぱらいが堪忍袋の緒を切り、長屋中の喧嘩が飛び出す下げとなる。北朝鮮をめぐる堪忍袋の行方も予断を許さない。きのう菅直人首相は、「許し難い蛮行だ」と急に非難のトーンを上げた。意気軒高は結構だが、政権浮揚の思惑がちらつくようでは、たちまち行き詰まること必定と、くぎを刺しておく。

 



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