2012年1月
20歳(成人式)
昨日(1月15日)は、従来の成人式の日でした。今年は1月9日(月)でした。3連休だったので8日・9日と全国で行われました。
成人になった人が今までの成人と少し変わってきたようです。特に、東日本被災地の成人の言葉には今までの成人の様なふらついた言葉は有りませんでした。「亡き友の分まで古里の復興のため力を尽くす」「保育士になって地元へ帰りたい」「命の大事さが解ったので地元で消防士になる」
全国の主要都市がほとんど廃虚となった昭和20年の敗戦。日本国民は食べるものもこと欠く悲惨の中で懸命に働きました。アメリカを中心とする国際市場経済の中での復興を図り、戦後日本は高度成長を遂げました。1960年代後半、日本のGNP(国民総生産)は西欧諸国を次々と抜き去り、廃虚の中で二度と望み得ないと思っていた、欧米並みの生活水準に近づきました。驚くべき日本国民の再生バネだと思います。
自らはエネルギー資源も強兵も持たない戦後日本が経済的に成功し得たのは、国際的な自由貿易体制があったればこそと思います。それだけに73年の石油危機は、ふくらみかけた戦後日本の夢を打ち砕く衝撃でした。
この挫折の中で、日本はまたも官民共同で再生バネを利かせて躍進しました。街のネオンがすべて消えるほどに、日本国民はエネルギー節減に協力しました。この国難にあって真のヒーローは民間企業でした。技術革新を加速しました。品質、デザインともに優れた家電製品や燃費効率のよいエンジンを持つ小型自動車で世界をリードしました。80年代の日本は米欧を凌駕(りょうが)する世界一のものづくり国家に浮上しました。
豊かになるすべを手にした日本でしたが、手にした富を何に用いるかについての知恵は足りませんでした。さらなる富をむさぼるバブル経済にふけり、90年代に入ってバブルがはじけるとともに「失われた10年」の不況に、さらに「失われた20年」の低迷に落ち込みました。その挙げ句の果てに、昨年、東日本大震災という未曽有の大災害に襲われました。少子高齢化の下での衰退宿命論もあり、日本は死命を制せられたと見る者も少なくありません。
その20年前に生まれた人達が20歳です。今年の成人式は全国、いつもの年のように荒れた成人式は一部有ったものの少し違っていたような気がします。「家族のために生きる」「友と共に生きる」「地域の未来を創る」「地域の保育士となって生きる」等、被災地の成人だけでなく全国的に、前向きな声が非常に多く語られました。
今年成人になった人たちが日本を変えるリダーになるのではないかと感じました。今まで、恥ずかしがったり、ものを斜めから見た発言でした。今年の成人は真正面から胸を張って堂々と言っていました。全て「0」にならなければ人間(日本人)の再生DNAがOFFからONに切り替わらないのかと思いました。
大震災の悲惨のさなかに示された日本人と日本社会の立派さ、世界に感銘を与えた被災者の振る舞い、「津波が来ます。高台に逃げてください」と呼びかけ続けて殉職した24歳の女性職員・遠藤さん、約20人の中国人研修生を高台に導き、自らはさらに人々を救おうと山を下りて犠牲になった佐藤さん。日本社会の本来の力を示す時が来たような気がします。特の今年の成人式の成人の言葉を聞いて感じました。
寒の入り
寒い日が続いています。1月6日に小寒・1月22日が大寒です。寒いはずです。現在は寒の入りの真っ最中と言えます。
寒の入り(かんのいり)
冬至(12月22日)から数えて15日目の、1月5日(又は6日)から立春(2月4日)までの最も極寒の約一ヶ月を寒と言い、この期間に入ることを寒の入りと言います。
2012年の1月の日程は次の通りです。
1月1日(日) …元日
1月6日(金) …小寒
1月7日(土) …人日の節句(七草の節句)
1月9日(月) …成人の日
1月15日(日)…小正月
1月18日(水)…土用の入り(間日は18日・19日・21日・30日・31日・2月2日)
1月20日(金)…二十日正月(骨正月)・鏡開き(地方による)
1月21日(土)…大寒
1月23日(月)…旧正月(旧暦1月1日)
1月29日(日)…寒の土用の丑
昨日の朝の我が家の気温は、マイナス1度でした。昨日、日本一寒かった所は北海道 陸別 マイナス28.1度でした。日本で1番寒いところと言われています。
その陸別が寒さを逆手にとって面白いイベントを行っています。
人間耐寒テスト(2月4・5日)
陸別の厳しい寒さに、果敢にチャレンジしていただきます。宿泊は、当祭り自慢、スタッフ特製『バルーンマンション』。もちろんストーブなんてありません。チャレンジャーに許される唯一の暖、その名も『命の火』。しばれフェスティバル会場のシンボルでもある、巨大ファイヤーストームで身体を温めていただきます。死なない程度に大自然のパワーを満喫していただきます。
人間耐寒テスト開会式から翌朝7時の認定証受け渡しまでの間、しばれフェスティバル会場内で日本一の寒さを楽しんでいただきます。(耐寒テスト中に指定された時間・場所にてチェックシールを受け取ります。)
人間耐寒テストルール
人間耐寒テスト中の飲酒については認めますが、過度の飲酒により他人に危害を・迷惑を及ぼした場合は即刻失格といたします。
チャレンジャー用の住居『バルーンマンション』内は一切の火気の使用を禁止します。
みごと、極寒の夜を耐えぬき、無事に朝を迎えられることのできた、チャレンジャーには、”耐寒テスト認定証”が手渡れます。この認定証は陸別町の寒さに耐え成長した、陸別産カラマツ材を使用したもので、ひとつひとつ手作りで作られています。
過去30回のしばれフェスティバルでは、約4300人のチャレンジャーが、この認定証を受け取っており、さらにこれからも、しばれの輪が広がっていきます。
(陸別HP引用)
安佐准看護学院
昨日(1月12日)、安佐医師会の運営している「安佐准看護学院」に視察に行きました。広島市役所祇園出張所(元祇園町役場)の一角を借り上げて昭和55年に開校して看護士の卵を教育する機関です。
安佐南区祇園2丁目
8人の議員で視察に行きました。准看護学院関係者と安佐医師会の役員さんに説明をしていただきました。
安佐准看護学院の特色
1.昭和55年、社団法人安佐医師会が開設し、医師会運営によって臨床経験豊富な講師による授業を行っています。
2.開校以来1,284名が卒業、准看護師試験に100%合格し、地域医療の第一線で活躍しています。
3.1学年1クラス45名で、きめ細かな看護教育を行っています。
4.広島市立安佐市民病院などで充実した臨地実習を行っています。
5.中学校卒業以上であれば、新卒に限らずどなたでも受験できます。
6.主婦や社会人の方でもあらたな資格取得を目指して学ぶことができます。
7.木斛会という同窓会があり、老人ホーム慰問などをとおして、卒業後も交流を深めています。
広島市への要望事項
1、祇園出張所が築51年となり、老朽化している。建てかえ時に、現在同様、看護学校を継続使用させてほしい。
2、広島県の強化事業費が廃止になっている。広島市からの補助金を新設して欲しい。
3、看護教員の不足が続いており、安佐市民病院看護師の教育への協力を今以上お願いしたい。そのため病棟業務を妨げない環境を作り生徒の指導に当てて欲しい。
・指導専任業務看護師の創設
・講師として派遣
4、現在、安佐市民病院実習時の学生控え室はマンションの1室を借りているため年間4,584,000円かかっている。市立看護専門学校の実習棟を空いているときは使わせて欲しい。
5、安佐市民病院の建てかえ時には、本校の学生控え室を確保して欲しい。
6、教員養成講習会を三原と広島市内で隔年開催して欲しい。
以上の要望をいただきました。医療の原点の看護師の教育機関です。現在は安佐医師会が運営されていますが、医療そのものは公的なものが大きくかかわっています。厚生労働省の管轄ですが教育の部分については根本的な改革がいる気がしました。