2011年12月
干支の引き継ぎ式
昨日(12月27日)、大阪市浪速区の通天閣で27日、年末恒例の「干支(えと)の引き継ぎ式」があり、今年の「卯(う)」と、来年の「辰(たつ)」にちなんで、ウサギとタツノオトシゴが対面しました。同式は、1956(昭和31)年から続く年末の恒例行事で今年で56回目です。
生後9カ月のウサギを抱えた天王寺動物園の長瀬健二郎園長(60)が「東日本大震災、原発事故、欧州危機、今年は何をやっても兎兵法。なでしこジャパンが世界一とウサギばらし(憂さ晴らし)してくれましたが、全体的にウサギ込んだ(ふさぎ込んだ)一年でした。脱兎(だっと)のごとく逃げだしたいです兎。兎先に失礼。兎さらば」とウサギに代わりあいさつをしました。
続いて、西上雅章・通天閣観光社長(61)がタツノオトシゴ8匹が入ったグラスを持ってタツノオトシゴに代わりあいさつをしました。「雲蒸竜変、燃えよドラゴン、もちろん景気も復興も昇龍のように登り調子にしてみます。昨年のことを忘れ皆さまに、留飲を下げていただき、辰者(達者)な年にしてみせます」と返した。「景気も復興も昇竜のように上り調子にしてみせます。昨年のことを忘れ、皆様に『竜飲』(留飲)を下げていただき『辰者』(達者)な年にしてみせます」と抱負を述べました。
(あべの経済新聞記事 引用)
もうこんな時期です。兎年から辰年に変わります。あと4日です。今年は大変な年でした。来年が素晴らしい年となりますよう祈念します。
数え日
今年も後、5日となりました。昨日の朝のラジオで、俳句の季語で「数え日」と言うものがあると言っていました。作ってみました。「数え日や 母の位牌に 手を合す」
あわただしい年末に、今まで仏壇に手を合わせた事の無かった私が、仏壇に手を合わせています。母はまだ、我が家に居ます。四十九日法要の後、墓入れをしようと思っています。毎朝、母の遺骨・仏壇に手を合わせています。不思議なもので、手を合せ黙想をすると、心が落ち着きます。バタバタしないでゆっくりと落ち着いて物事に当たりなさいという母の教えですかね?
年末にあと何日と数えるのを数え日と言うのだそうです。
かぞえ‐び〔かぞへ‐〕【数え日】
1 今年もあといく日と、指折り数えるほど暮れが押し詰まること。また、その押し詰まった日。《季 冬》「―の欠かしもならぬ義理ひとつ/風生」
2 「書き入れ日」に同じ。
同意語
年惜しむ 年の内 年の暮 年用意 行年 極月 年歩む 年移る 年送る 年守る
数へ日の盆梅凛と二輪かな 富安風生
富安 風生(とみやす ふうせい、1885年(明治18年)4月16日 ー1979年(昭和54年)2月22日)
俳人。本名は謙次。日本芸術院会員
パーソン・オブ・ザ・イヤー
12月15日、アメリカのニュース雑誌タイム"Time"では、その年もっとも活躍した人物や、世界に影響を与えた人物を「パーソン・オブ・ザ・イヤー」"Person of the Year"として選出しています。2010年はフェイスブックの創始者、2008年はオバマ大統領が選ばれました。2011年も「今年の人」が選ばれたのですが、かなり意外な人物だと注目されています。
個人ではなく、抗議活動(デモ)の参加者を意味する"The Protester"が選ばれました。
表紙には副題として「アラブの春からアテネまで、ウォール街占拠からモスクワまで」と書かれています。
その年にもっとも影響を与えたことが選定基準だとのことです。2011年を振り返れば、毎日のように世界中で暴動やデモの報道がされていただけに、抗議活動者たちが選ばれたのも納得のいくところではあります。
個人を特定しない選び方は過去にもあり、2006年には「あなた」"You"が選ばれています。これはブログやSNSなどの台頭で個人の情報発信者が主役だったことを意味しています。
その他にも、兵士や内部告発者という年もありました。
今年の選出に対しての、海外の反応を一部ご紹介します。
・タイムス誌のオフィスビルの外で抗議活動するべきだ。
・今年、何らかの抗議活動をした者なら、タイム誌のパーソン・オブ・ザ・イヤーとして履歴書に書けるであろう。
・オレはズボンに抗議をしたが、それも入れていいのかな。
・「何て勇気があるんだ。採用します」
・オレはパーソンズ・オブ・ザ・イヤー2011だが、何でも聞いてくれ。
・次点はケイト・ミドルトンだったろうな。
・過去の選出された人を見ると、最悪なのが多い。
・良い人とは限らず、影響を与えた人と言う意味ではあってる。
賛否という点では意見の分かれるところですが、今年を象徴するという点においては、納得の声が多いようでした。
アラブの春( Arab Spring)
2010年から2011年にかけてアラブ世界において発生した、前例にない大規模反政府デモや抗議活動を主とした騒乱の総称です。
(インターネット ラバQ 引用)