豚インフルエンザ 2009:04:29:07:01:24
WHOは2009年4月24日、メキシコにおいて、人が豚インフルエンザウイルスA型(H1N1型)に感染する事例が相次ぎ、4月25日夜にかけて1000人以上の感染60人以上の死亡が報じられました。4月27日にかけて、アメリカでの感染例が報道され、ニュージーランドでもメキシコから帰国した25人が感染の疑いがあるとし、拡大の兆候を見せています。
感染の疑いのある者が存在する国・地域2009年4月27日の警戒レベルは、「人から人への感染が全くないか、極めて限定的な段階」「Phase3」でしたが、豚との接触が無く感染する事例が確認され、世界保健機関(WHO)が、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」との声明を出す事態となりました。WHOは緊急委員会を再度招集し、2009年4月28日(日本時間)未明「Phase4」に1段階引き上げることを決定しました。このことにより新型ウィルスの存在が認められました。
日本の対応
4月26日、麻生太郎首相が検疫体制の強化や在外邦人への情報提供などの体制を指示しました。厚生労働省や自治体に電話相談窓口が開設された。また、前述のWHOによる警戒レベル引き上げに伴い、同日(2009年4月28日)朝、舛添要一厚生労働大臣が緊急会見を行い、冷静な対応と個人レベルでの予防・警戒策を取るように呼び掛けました。 また、アメリカやメキシコからの到着便の飛行機、船舶の乗客は健康チェックシートが義務付けられ疑わしい場合は、すぐ 対応が出来るようなシステムが指示されています。
WHOのフェィズの定義は次の様になっています。
警報(フェイズ)
フェイズ1、 パンでミック間期 ヒトへの感染リスクは低い
フェイズ2、 動物間に新しい亜型ウィルスが ヒト感染のリスクはより高い
存在するがヒト感染は無い
フェイズ3、 パンでミックアラート期 ヒトーヒト感染は無いが極めて限定されている
新しい亜型ウィルスによる
ヒト感染発生
フェイズ4、 パンでミックアラート期 ヒトーヒト感染が増加していることの証拠がある
新しい亜型ウィルスによる
ヒト感染発生
フェイズ5、 パンデミックアラート期 かなりの数のヒトーヒト感染があることの証拠がある
新しい亜型ウィルスによる
ヒト感染発生
フェイズ6、 パンデミック期 効率よく持続したヒトーヒト感染が確立
4月28日現在の豚インフルエンザの感染状況(ロイターニュース)
死者が出ている国
メキシコ(149人)
感染が確認出来た国
米国(51人)・カナダ(6人)・スペイン(12人)・英国(2人)
感染の疑いが有る国
スペイン(6)・オーストラリア(19)・ニュージーランド(10)・スエーデン(5)・ドイツ(3)・イスラエル(2)・フランス(4)・ノルウエー(1)・韓国(1)
以上のような深刻な状況になっています。予防は、マスクの着用、はぐ(抱擁)はしない、キスはしない、手洗い・うがい等風邪にたいする予防法と同じだそうです。インターネットの書き込みですと、メキシコの状況はマスコミが報じているよりもっと深刻な状況を訴えている記事もあります。先日感染列島という映画を見ましたが、現実になろうとしています。ともあれ、我々はパニックを起こさないようしっかりとした準備をして、冷静な行動をしなくてはいけないと思います。
スラムドック&ミリオンネア 2009:04:28:07:08:40
昨日(4月27日)、昼から夕方まで時間が出来たので、映画を見ました。13時30分より新天地サロンシネマ2で、【スラムドック&ミリオンネア】という昨年のアカデミー賞8部門を独占した作品を見ました。驚いたことに、映画館が満員状態でした。平日のこの時間に席を探さなければいけない状態は初めてです。客層は、私と同じ年代は多いものの、色んな世代の方がおられました。
60歳を過ぎて、映画館では「シニア」と言えば、全て1,000円です。得をしたようなまた、もうそんな年かと損をしたような、変な気分になっていましたが近頃は慣れてしまいました。時間を見つけて色んな映画を見ています。【映画って良いですね!】
この映画は、何年か前に行ったインドを思い出しました。この映画の描いているインドの一片を見ているので興味深く観ました。前回のインド旅行では、デイリー周りの北インドでした。この映画で描かれている「ムンバイ」(旧ボンベイ)には行っていませんが、スラム街その他インドの風景は変わりませんでした。人間と活気の溢れるインドを久し振りに味わいました。この映画のラストシーンは、ダンスシーンでした。ビートたけし監督の【座頭市】のタップダンス思い出しました。よく似ています。真似ているのですかね?
あらすじ:
テレビ番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、賞金を獲得したジャマール(デヴ・パテル)だったが、インドのスラム街で育った少年が正解を知るはずがないと不正を疑われ逮捕される。ジャマールになぜこれほどの知識があり、この番組に出演するに至ったのか。警察の尋問によって、真実が明らかになっていく。(シネマトゥデイ)
ムンバイの若者の現在と過去を、英国人監督が描き出す本作には、笑いと涙、夢と冒険、アクションとロマンス、ありとあらゆる要素が詰め込まれている。基軸は、困難に打ち克つサクセスストーリー。そう、人と場所は違えども、これは典型的な"ハリウッド映画"である。 クイズ番組に出演した青年が全問正解を前にして、不正を疑われ司会者に告発される。逮捕された挙げ句、拷問まで受けるのだが、まさかあり得ないと思わせないカオスがこの街にはある。高層ビルとスラムが混在する大都市が、過激な出来事にもリアリティをもたらすのだ。なぜ無学の彼がクイズに答え続けられたのかというミステリーの下、青年の生い立ちが明らかになっていく。その忌まわしく陰惨な過去には、格差社会、幼児虐待、裏ビジネス、宗教暴動、急激な近代化といった、インド現代史が凝縮されている。社会の底辺を駆け抜けてきたからこそ、必要な知識を身につけていたという一見あざとい構成。しかし、「トレインスポッティング」に原点回帰したダニー・ボイルの疾走感あふれる演出は、インドの現実をデフォルメしていく上で実に効果的だ。 スピルバーグの映画会社ドリームワークスがインド資本となり、ハリウッドが衰弱しきったご時世、アメリカは失われたドリームをこの地に見て、大量のオスカーを与えたのだろう。いや、同時不況にあえぐ今、インドのエネルギッシュな夢物語は、世界中で歓迎されるに違いない。(清水節)(eiga.com)
映画の1場面を添付しておきます。下記をクリックして下さい。