長崎市 断念 2010:01:16:07:19:25
昨日(1月15日)昼前のテレビで、
【長崎市の田上富久市長は、広島市との共同開催を検討していた2020年夏季オリンピックについて、共催を断念することを正式に表明しました。市議会の各派代表者会議で、田上市長は「1国1都市開催」を定めている五輪憲章が変わらないとして、「共催を追い求めるのは20年に被爆地で五輪を開く可能性をかえって狭める。次の道に進むためにはここで決断すべきだ」と述べた。広島市の秋葉忠利市長には14日に電話で伝え、「これからも連携することは何も変わらないので力を合わせましょう」と言われたという】ニュースが飛び込んできました。
長崎、広島両市は昨年10月、「核廃絶の象徴に」と被爆地五輪構想をスタートさせました。招致検討委員会には近隣自治体など22自治体が名を連ねました。だが、昨年12月、日本オリンピック委員会(JOC)は「共催は認められない」と両市に通告しました。今月12日には国際オリンピック委員会(IOC)委員で前副会長の猪谷千春氏が「五輪憲章を変えるのは難しい」との見解を伝えていました。
昨年12月JOCから通告されて、12月29日(御用納めの次の日)突然、秋葉市長が長崎市に行き田上市長と会談をされ、引き続き共同開催を模索すると発表されました。ここら辺りから長崎市の態度が変わってきていたのではないかと思われます。
元々、理念先行の計画です。長崎市議会の議員さんから我会派の先輩議員に、問い合わせと心配の電話もかかっていました。
長崎県は平成26年(2014年) 9月中旬?10月中旬 (この期間の11日間)に、昭和44年の第24回大会以来、2回目、45年ぶりとなる、第69回国民体育大会を開催することが昨年7月決定しています。
<大会愛称>
長崎がんばらんば国体
(趣旨) 「がんばらんば」は「がんばろう」という意味の方言。
全国から集まる選手も観客も、そしてスタッフもお互いがんばろうという、
応援する言葉で表現しています。
<スローガン>
君の夢 はばたけ今 ながさきから
(趣旨) 選手の夢、スタッフの夢、みんなの夢が、平和の象徴である鳩のように空高く
羽ばたいて実現するように、との願いを込めています。
開会式・閉会式・陸上競技を、諫早市で行なうそうです。メイン会場は諫早市となります。長崎市にはそれを行なう施設が無いそうです。長崎市も財政的には、他の地方都市と同じ様に楽ではないそうです。 田上市長さんもここまで引っぱっていく(引っぱられていく?)のが精一杯だったのではないでしょうか。秋葉市長の理念に引っぱられて、ここまで来たのではないでしょうか。被爆を受けた両市で行う平和の祭典は、意義があると思いますが、最初からハードルが高すぎたと思います。
これから後は、広島市の単独開催模索となります。これからは、理念だけでなく、具体的な中身の検討に入らなければなりません。何とか広島市でオリンピックを開催して欲しいという思いはありますが、ハードルは非常に高いと思います。
北極振動 2010:01:15:06:50:09
寒い日が続いています。今朝(1月15日5時30分AM)は室内が4,9度、室外はー2度で雪が降っています。
この冬の寒さ・大雪は、北極付近から寒気が日本などに流れこみやすくなる「北極振動」という現象が長引いているのが原因だそうです。
気象庁によると、今冬は北極付近の気圧が高く、日本を含む中緯度地域の気圧が低い状態で、北極付近から放出された寒気が中緯度地域に流れこみやすくなっている。
この気圧配置は普通2週間程度で変わるが、今冬はこれまで約1カ月間にわたって続いているという。
同様の現象は05?06年の冬にもみられ、日本海側の記録的な豪雪(平成18年豪雪)につながったと言われています。
欧州や米国、東アジアと北極から三方向に寒気が流れ込み、30年に一度の記録的な寒さに見舞われて、ベルリンやワシントン、ソウルなどでは最低気温が平年を大幅に下回る日が続いています。
ちょっと解り難いのですが北極振動について調べてみました。
北極振動(ほっきょくしんどう、Arctic Oscillation:AO)
北極と北半球中緯度地域の気圧が逆の傾向で変動する現象のことである。
1998年にデヴィッド・トンプソン(David W. J. Thompson)とジョン・ウォーレス(John M. Wallace)によって提唱された。
彼らは北半球の海面気圧の月平均の平年からの偏差を主成分分析して、第1主成分としてこのような変動が取り出されることを提唱した。
北極の気圧が平年よりも高いときには中緯度の気圧は平年よりも低くなる。主成分分析の結果得られるこの偏差の程度を表す値を北極振動指数という。北極振動指数が正の時、北極の気圧が平年よりも低いことを表す。
北極振動指数が正の時は北極と中緯度の気圧差が大きくなり、その結果極を取り巻く寒帯ジェット気流(極渦)が強くなる。
この結果、極からの寒気の南下が抑えられユーラシア大陸北部、アメリカ大陸北部を中心に平年より気温が高めとなる傾向があり日本でも暖冬となる。
逆に北極振動指数が負の時はジェット気流が弱くなるため極からの寒気の南下が活発となり、平年より気温が低めとなる。特に北極振動指数が負を示した2005年冬(同年12月?2006年2月)は日本でも寒冬となり、日本海側に記録的豪雪をもたらした平成18年豪雪の原因になったとされている。
このように北極振動は北半球の冬季の気候に大きな影響を持っていると考えられている。
また冬の気温の変化によって海氷や積雪の量が変化することにより中緯度の夏季の低気圧や高気圧の消長に影響し、夏季の気候にも影響を与えていることも指摘されている。
日本付近では前の冬に北極振動指数が正であるとオホーツク海高気圧の勢力が増し、冷夏になるとされている。