五月の風 2012:05:01:08:02:27
今日から早いもので5月です。ようやく爽やかな季節となりました。
「貧しいからあなたにあげられるものといったら、柔らかな五月の風と、精一杯愛する心だけです。でも結婚してくれますね」
このフレーズは東芝日曜劇場「天国の父ちゃんこんにちは」(昭和41年1966年ー昭和53年1978年)で行商のパンツ屋をしながら子育てをする森光子主演のドラマでした。子供に亡くなった夫の自慢をする時、夫のプロポーズの言葉として毎回出てくるせりふでした。
【日曜劇場枠で12年間にわたり全21作品作られた天国の父ちゃんシリーズは、20%を超える高視聴率で「女と味噌汁」「カミさんと私」と並ぶ日曜劇場の代表作。大阪で下着の行商をやっていた日比野都さんの同名手記を脚色した作品。】
森光子さんも91歳となられています。私も昭和41年は大学1年生(19歳)でした。それが65歳となっています。46年前の話です。しっかりと心に残っています。
この時代は、まだバブルもなく東京オリンピック(昭和39年)の2年後です。貧しさが苦にならなかった時代です。その後、日本は経済大国となる道を突き進みます。昭和45年(1970年)大阪万国博会が開催されバブルへの道を歩み始めます。この年、広島県立呉工業高等学校(定時制)に就職し教員の道を歩みました。(平成10年まで28年間)
あの時代は良かったとは言いませんが、今の時代と比べて日本人に心があったような気がします。その時代から日本の国は「拝金主義」に突き進み、心を忘れてきました。日本の政治は混沌とし、長く続くデフレによる不景気の中、昨年の東日本大震災で日本人全体が頭を殴られたような気がしました。他の人を思いやる心、恥ずかしいと思う心、日本人としての誇り等、忘れていた心を取り戻すべきだという声が大きくなってきています。
先日、クレア(自治体国際化協会)の常務理事の方とお会いすることがありました。今の日本は「ジェラシー文化」になっていると言っておられました。他人をうらやましく思い、その足を引っ張ることに奔走している。マスコミもこれに追従している」と言っておられました。
それはそうとして、政治は相変わらず混沌としています。自分たちの事ばかり考えて行動をする政治家、役人が目立ちます。政治家、役人叩きを助長してポピュリズムに流されているマスコミも有ります。ポピュリズムの集大成がドイツのヒットラーだと言われています。
色々書きましたが、日本人としての原点(恥を知る文化等)を忘れずに、生きていくことが大事なのではないかと思っています。
柿木も新芽が出て緑が綺麗です
一昨年植えた夏みかんも新芽が出ています
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