フィンランドの教育 2012:04:29:06:00:00
2012年2月17日沖縄尚学館高校でヤリ・グフタスソン フィンランド大使が「フィンランドにおける教育事情について」の講演を行いました。1番の要因は教師が教育に専念できる環境が世界トップクラスの要因だと話されました。興味を引く記事でしたので掲載しておきます。
冒頭、「フィンランドは大国と違って安心感や贅沢をする気持ちがなく、常に周辺の他国を意識しなければいけない」と話されました。その上で「これは、小国であるがゆえの優位な点だ」と協調されました。
学校はたいてい2時半には学校が終わる。授業日数は年間188日で、日本と比べて40日ほど少ない。詰め込み教育でもなければ、ゆとり教育でもない。
学力が高い理由として強調されたのは、教師の質の高さだ。教師になるためには、修士号取得が義務付けられている。教師は学校では授業だけに専念し、クラブなどの課外活動は担当しない。自由に教材もカリキュラムも先生が決めることが出来るので、生徒やクラスの合った授業をのびのび出来る。
フィンランドの特徴は、教師の社会的地位が高いこと。「夫が妻に求める職業の1位が教師。妻が夫に求める職業でも医師に次いで2位だ」という。社会的に最も尊敬され憧れる職業であり、教員になる競争率は高いため、優秀な教員が選ばれる環境にある。
「人口の少ないスカンジナビア諸国ではフィンランドと似通った教育を行っている。しかし、日本とは伝統や文化、社会習慣が大きく異なり、フィンランドの教育システムをそのまま日本に当てはめることは適切ではない」と警告しました。
評価については、「フィンランドでは点数(段階評価)で生徒を評価することは重要視していない」と強調し、「テストの点数によって評価するのではなく、生徒一人一人の発達の過程での向上ぶりを重視している」と話されました。
(月刊ビューポイント引用)
2009年調査
点数はすべて、全参加国の平均点が500点となるように計算した点数
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