インフルエンザ 麻黄湯 2012:01:26:07:02:20
寒い日が続きます。昨日・今日と朝(5時30分頃)の気温は室内が4℃屋外がー4℃でした。「こころ団地」ではー7度まで下がったそうです。寒い日が続くのでインフルエンザが流行の兆しを見せています。広島市の最新情報を掲載しておきます。
広島市の感染症最新情報/最新週のトピックス感染症情報センタ
2012年第3週(1月16日ー1月22日)
1.インフルエンザ
定点当り11.9人と前週に比べて3.1倍に急増し、注意報レベル(定点当り10.0人)を超えました。 過去のデータから、注意報レベルを超えると急増し、1週間ー6週間でピークとなることが多くなっています。
また、第3週以降、市内の小学校等で32件の集団かぜによる学級閉鎖等が発生するなど、今後も流行が拡大する可能性があります(1月23日現在速報値)。 寒い日が続いていますので、体調管理に注意するとともに、手洗い・うがいを励行し、咳エチケットに心がけるなど、感染予防対策を徹底しましょう。
市内での集団かぜによる学級閉鎖等が、第3週(1月16日ー22日)に14件(幼稚園6件、小学校5件、中学校3件)、第4週(1月23日ー29日)は23日の1日で、すでに18件(幼稚園6件、小学校12件)発生するなど、急増しています。
(広島市HP参照)
今までインフルエンザと言えば「タミフル・リレンザ」(抗ウィルス剤)が良く効くと言われていましたが、副作用の心配が有りました。昨日、テレビの情報番組でインフルエンザに効く漢方薬が有ると言っていました。」「麻黄湯」と言う漢方だそうです。
麻黄湯(マオウトウ)
発汗作用があり、体の熱や腫れ、あるいは痛みを発散して治します。病気の初期で、まだ体力が十分ある人に適します。
一般的には、カゼのひき始めでゾクゾク寒気がし、発熱やふしぶしの痛み、痛頭などをともなうときに用います。また、そのような症状をともなうインフルエンザにも適します。そのほか、鼻づまり、関節リウマチ、喘息などにも用いますが、体の弱っている虚弱な人には不向きです。
麻黄湯には次の4種類の生薬を組み合わせています。
麻黄(マオウ)・桂皮(ケイヒ)・杏仁(キョウニン)・甘草(カンゾウ)
漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。麻黄湯は、主薬の“麻黄”を中心に、上記の4種類の生薬からなります。“麻黄”と“桂皮”は発汗・発散作用をもつ代表的な生薬で、病因を発散して追い出すような働きをします。また、“麻黄”には薬理的にも重要な役割をする交感神経刺激薬のエフェドリン類が含まれます。この成分は、西洋医学の気管支拡張薬と同様の作用を示し、咳やゼイゼイする喘鳴をおさえます。さらにこれに、鎮咳・去痰作用のある“杏仁”、緩和作用をもつ“甘草”が加わります。これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮するのです。病院では、煎じる必要のない乾燥エキス剤を用いるのが一般的です。
日本感染症学会で2009年4月に発表された鍋島部長らの研究は、昨年1月?4月に同病院を受診し、A型インフルエンザウイルスを検出した18?66歳の男女20人の同意を得て実施。うち8人はタミフル、12人は麻黄湯エキスを5日間処方した。ともに発症48時間以内に服用し、高熱が続く時は解熱剤を飲んでもらった。
服用開始から平熱に戻るまでの平均時間は、タミフルが20・0時間、麻黄湯が21・4時間でほとんど差がなかった。解熱剤の平均服用回数はタミフルの2・4回に比べ、麻黄湯は0・6回と少なくて済んだ。
麻黄湯のインフルエンザへの効能は以前から承認されており、健康保険で使える。
鍋島部長は「正確な効果の比較には大規模で厳密な研究が必要だが、タミフルは異常行動などへの懸念から10歳代への使用が原則中止されていることもあり、漢方薬という選択肢の存在は大きい」と話している。
(2009年5月8日 読売新聞)
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