アリとキリギリス 2011:10:22:07:08:03
現在、「エジプト」が混乱開いています。政府の施策に反対をして「ゼネスト」が行われています。その中身はさておき、エジプトの事を「キリギリス」と表現をするマスコミもあります。イソップ寓話の「アリとキリギリス」から来ていると思います。
アリとキリギリス
イソップ物語は全世界の人々によってしたしく読まれています。が、その解釈は時代により、あるいは場所により、つまり背景によって随分と異なっているようです。アリさんは暑い盛りも、もくもくと一生懸命働きました。厳しい冬のため少しの蓄えもできました。キリギリスさんはすずしい夕方になるとバイオリンをひき毎夜まいよ舞踏会をたのしみ、あつい日中は昼寝ばかりしていました。昔昔の母やおばあちゃんからきいた話です。人間働かなければならないときは良く働くことが大切であり、怠けておってはその報いを受け、だめですよっという勧善懲悪思想の戒めをといたものだと思います。
(インターネット「アリとキリギリス」記事引用)
以下のような解釈もありました
1、ある英文学者によると、こうした勧善懲悪思想をといているのは日本の国だけだそうです。冬になって親切なアリさんは、キリギリスに食べ物を与えた、つまり時の強者が弱者にほどこしをしたのは日本だけだということです。かわいそうなキリギリスさんを社会的弱者であるアリさんが助けたということです。最近我が国に流行のきざしのある援助交際とは全然関係なく、紐付きでない純粋援助をしたということです。こんな美しい童話の世界もあったんですね。(日本・スペイン)
2、ところが世界中のほとんど全ての国(146カ国)では、奢者必衰の例えどおりアリさんは餓死したキリギリスさんを食べたということです。こちらのほうがリアリテイがあって、当代の子供達に受け入れられ易いようです。
3、アリは働き過ぎで過労死した。いかにも現代的な解釈です。
4、キリギリスはアリに音楽会の切符を売りつけて、そのアルバイトの収入で冬を過ごした。
アリとキリギリス続編
有名な「アリとキリギリス」の話は原典のイソップ寓話集では「アリとセミ」でした。何時どこでセミがキリギリスに変身したのか。
この変身は西欧に広がるイソップ寓話の集大成版として知られるドイツ語訳シュタインへーベル本ですでに見られます。セミの実物になじみの薄いドイツ語圏の読者のため、風土に合わせてキリギリスに改作したのが始まりらしいと言われています。
日本に入ってきたときの「伊曾保物語」などはセミのままだったが、明治の国語教科書には「アリとセミ」「アリとキリギリス」の2種がああります。今日の日本ではほとんどがキリギリスとなっています。
この改変は世界的なものですが、日本版には別にもう一つ独自の改変があると言われています。「親切なアリはキリギリスに食べ物をわけてあげました」となるのだが、これは原典にはない。話に温情を加えて、原点の怠惰・浅慮への警告が薄められた。結末を改変したのはどうも日本だけらしい。
(毎日新聞夕刊 引用)
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