イグノーベル賞 2011:10:01:06:57:53

2011年10月 1日

先日から、ニュースでイグ ノーベル賞が話題になっています。調べてみました。

イグノーベル賞 (イグノーベルしょう、英: Ig Nobel Prize)
 「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞である。

 イグノーベル賞1991年に創設された。イグノーベルの名は、「ノーベル賞」に反語的な意味合いの接頭辞を加えたもじりであると共に、「卑劣な、あさましい」を意味する " ignoble " と掛けている。

 同賞を企画運営するのは、サイエンス・ユーモア雑誌『風変わりな研究の年報』 (Annals of Improbable Research) と、その編集者であるマーク・エイブラハムズである。 共同スポンサーは、ハーバード・コンピューター協会、ハーバード・ラドクリフSF協会など。

  同賞には、工学賞、物理学賞、医学賞、心理学賞、化学賞、文学賞、経済学賞、学際研究賞、平和賞、生物学賞などの部門がある。毎年10月、風変わりな研究をおこなったり社会的事件などを起こした10の個人やグループに対し、時には笑いと賞賛を、時には皮肉を込めて授与される。

 イグノーベル賞の受賞条件は「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」である。この為「日本トンデモ本大賞」などと同じく疑似科学者が受賞する事も多く、例えばホメオパシーの信奉者ジャック・ベンベニストには1991年と1998年の2度、イグノーベル賞が贈られている。しかし正統的な科学研究もこの定義にのっとってさえいれば受賞する事もある。

 皮肉や風刺が理由で賞が参与されることもあり、例えば「水爆の父」として知られるエドワード・テラーは「我々が知る「平和」の意味を変えることに、生涯にわたって努力した」として1991年にイグノーベル平和賞を受賞し、世界の反対を押し切って水爆実験を強行したフランスの大統領、ジャック・シラクも1995年に「ヒロシマの50周年を記念し、太平洋上で核実験を行った為」やはり平和賞を受賞した。1999年の科学教育賞は進化論教育を規制しようとしたカンザス州教育委員会ならびにコロラド州教育委員会に贈られた。

  ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)などと同じく、ある種の受賞者は賞の授与に激怒する一方、ある種の受賞者はむしろ好意的に受け止める。 賞の性質上、授与式に受賞者が現れない事も多いが、エイブラハムズの本ではこれに対し「受賞者は授与式に出席できなかった(出席する気もなかっただろうが)。」と批評する。

 授賞式は毎年10月、ハーバード大学のサンダーズ・シアターでおこなわれており、ノーベル賞受賞者らも出席する。ノーベル賞では、式の初めにスウェーデン王室に敬意を払うのに対して、イグノーベル賞では、スウェーデン風ミートボールに敬意を払う。受賞者の旅費、滞在費は自己負担で、式のスピーチでは聴衆から笑いをとることが要求される。制限時間が近づくとぬいぐるみを抱えた少女が受賞者の裾を引っ張り壇上から下ろそうとするが、この少女を買収することによってスピーチを続けることが許される。授賞式の間、観客によって舞台に向かって紙飛行機が投げ続けられるが、2005年を除く例年、2005年のノーベル物理学賞受賞者であるロイ・グラウバー・ハーバード大学物理学教授がその掃除のためのモップ係を務めている。

過去の日本人受賞者                                      
1992年
 医学賞 「足の匂いの原因となる化学物質の特定」という研究に対して   
 神田不二宏
 E・ヤギ
 M・フク
 K・ナカジマ
 T・オオタ
 O・ナカタ(以上、資生堂研究員)
1995年
 心理学賞 ハトを訓練してピカソの絵とモネの絵を区別させることに成功したことに対して
 渡辺茂(慶應義塾大学教授)
 坂本淳子(慶應義塾大学)
 脇田真清(慶應義塾大学)
1996年
 生物多様性賞 岩手県の岩石からミニ恐竜、ミニ馬、ミニドラゴン、ミニ王女など1000種類以上に及ぶ「ミニ種」の化石を発見したことに対して。「ミニ種」はいずれもすでに絶滅しており、体長は0.3mm以下だったという。       
 岡村長之助(岡村化石研究所)
1997年
 生物学賞 「人がガムを噛んでいるときに、ガムの味によって脳波はどう変わるのか」という研究に対して
 柳生隆視(関西医科大学講師)ら
1997年
 経済学賞 「たまごっち」により、数百万人分の労働時間を仮想ペットの飼育に費やさせたことに対して
 横井昭宏(ウィズ)
 真板亜紀(バンダイ)
1999年
化学賞 夫のパンツに吹きかけることで浮気を発見できるスプレー「Sチェック」を開発した功績に対して
牧野武(セーフティ探偵社)
2002年
 平和賞 犬語翻訳機「バウリンガル」の開発によって、ヒトとイヌに平和と調和をもたらした業績に対して
 佐藤慶太(タカラ)
 鈴木松美(日本音響研究所)
 小暮規夫(獣医師)
2003年
 化学賞 「ハトに嫌われた銅像の化学的考察」。兼六園内にある日本武尊の銅像にハトが寄り付かないことをヒントに、カラス除けの合金を開発した。
 廣瀬幸雄(金沢大学教授)
2004年
 平和賞 「カラオケを発明し、人々に互いに寛容になる新しい手段を提供した」業績に対して
 井上大佑(会社経営者、大阪府)
2005年
 生物学賞 131種類の蛙がストレスを感じているときに出す特有のにおいを全部嗅ぎ分けてカタログ化した、骨の折れる研究『においを発するカエルの分泌物の機能と系統発生的意義についての調査』に対して
 早坂洋司(オーストラリアワイン研究所)
2005年
 栄養学賞 34年間、自分の食事を撮影し、食べた物が脳の働きや体調に与える影響を分析したことに対して
 中松義郎(ドクター中松)
2007年
 化学賞 ウシの排泄物からバニラの香り成分「バニリン」を抽出した研究
 山本麻由(国立国際医療センター研究所研究員)
2008年
 認知科学賞 単細胞生物の真正粘菌にパズルを解く能力があったことを発見したことに対して
 中垣俊之(北海道大学/理化学研究所)
 小林亮(広島大学)
 石黒章夫(東北大学)
 手老篤史(北海道大学/Presto JST)
 山田裕康(名古屋大学/理化学研究所)
2009年
 生物学賞 ジャイアントパンダの排泄物から採取したバクテリアを用いると、台所の生ゴミは質量で90パーセント以上削減できることを示したことに対して
 田口文章(北里大学名誉教授)ら
2010年
 交通計画賞 鉄道網など都市のインフラ整備を行う際、真正粘菌を用いて、輸送効率に優れた最適なネットワークを設計する研究に対して。
 中垣俊之、小林亮、手老篤史の3氏は2008年の認知科学賞に続いて2度目の受賞。2010年受賞のこの研究は、2008年の研究を継続・延長させたもの。
 中垣俊之(公立はこだて未来大学)
 小林亮(広島大学)
 手老篤史(科学技術振興機構さきがけプロジェクト)
 高木聖治(北海道大学)
 三枝哲(北海道大学)
 伊藤拳太郎(北海道大学)
 弓木賢二(広島大学)ら
2011年
 化学賞 火災など緊急時に眠っている人を起こすのに適切な空気中のわさびの濃度発見と、これを利用したわさび警報装置の開発
  田島幸信(香りマーケティング協会理事長)
 今井真(滋賀医科大講師)

             (フリー百科 ウキペディア引用)

 



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