秋雨前線 2011:08:23:07:23:35

2011年8月23日

 昨日・今日と雨のため散歩が出来ませんでした。しかし、雨の降らない夏だと思っていたら、降りだしたらよく降ります。勝手なもので良い天気が続けば降れば良いと思うし、雨が続けば早く良い天気にならないかと思います。

 この雨は北の寒気団と南の太平洋高気圧がぶっつかりその間に前線が出来て雨を降らします。これを秋雨前線と言うのだそうです。梅雨前線はよく知っていますが秋雨前線については、梅雨入り・梅雨明けのような表現はしません。この関係について調べてみました。

「秋雨前線」と「梅雨前線」はともに
 寒気団と暖気団のぶつかりあいによって形成される停滞前線です。しかし、この2つの前線はいくつか違いがあります。

・現れる時期の違い
 「梅雨前線」は5月から7月にかけて現れます。一方、「秋雨前線」は8月から10月にかけて現れます。では、なぜ「秋雨前線」は「梅雨前線」と呼ばないのか?それは、秋には梅の実が実っていないからです。「梅雨」とは「梅の実が熟す頃に降る雨」という意味があります(諸説あり)。

・持続性の違い
 梅雨期と秋雨の頃も高気圧から前線に向かって流れ込む暖湿気の強さは変わりません。しかし、梅雨期にインドモンスーン(季節風)地域からチベット高原の南を迂回し、中国南部を通って前線に向かって流れ込む暖湿気が秋雨の頃には弱まります。このため、「秋雨前線」は「梅雨前線」ほど持続性がありません。
 梅雨とは違って秋雨は始まり・終わりが明確でないため、梅雨入り・梅雨明けに相当する秋雨入り・秋雨明けがありません。

・規模の違い
 「梅雨前線」は偏西風がチベット高原にぶつかって南北に分流し、暖湿気がインドのベンガル湾付近から中国大陸の華中・華南を経て日本付近に流れてくることによって形成される、とても大規模です。一方、「秋雨前線」は寒気団と暖気団のぶつかりあいによって形成される、「梅雨前線」よりもはるかに小規模です。

・寒気団の違い
 「梅雨前線」を形成する寒気団はオホーツク海気団、「秋雨前線」を形成する寒気団はシベリア気団です。9月や10月に「秋雨前線」が通過すると強い寒気が流れ込んで、標高の高い山では雪が降ることもあります。なお、暖気団はともに小笠原気団です。

・雨量の違い
 「梅雨前線」を形成するオホーツク海高気圧は冷たく乾いた性質があり、小笠原気団は暖かく湿った性質があります。一方、「秋雨前線」を形成するシベリア気団は冷たく乾いた性質があり、小笠原気団は暖かく湿った性質があります。湿った空気同士がぶつかりあう梅雨期のほうが湿った空気と乾いた空気がぶつかりあう秋雨の頃よりも雨量は多くなります。ただし、台風が接近すると話が変わってきます。台風から高暖湿気が流れ込み、活動が穏やかな秋雨前線も一変し、活発になります。
 昨年10月に発生した「奄美豪雨」が代表的な例です。
             (インターネット雪物語 気象の部屋 引用)



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