余効変動 2011:08:10:08:03:30

2011年8月10日

 昨日(8月9日)テレビで、日本列島が東に移動しているという報道がありました。列島はプレート(岩盤)の上に乗っておりその下は1,000度位のマグマのような柔らかい層が絶えず動いているのだそうです。その層が今回の地震で東へと動いているのだそうです。このせいで余震が頻発しているのだそうです。元々列島は西に少しづつ動いていました。それが今回のマグネチュード9,0という地震で変わりました。この動きがこれからの地震に大きな影響を及ぼすそうです。
 
 国土地理院は、マグニチュード(M)9.0だった東日本大震災後も地殻変動が続いており、3月19日までに陸地が岩手県山田町で25センチ、千葉県銚子市で17センチ東南東に動いた、と発表しました。全地球測位システム(GPS)を利用した電子基準点のデータからわかりました。

 大きな地震後に起こる「余効変動」と呼ばれる現象とみられています。2003年の十勝沖地震(M8.0)のときに北海道襟裳岬で記録した1週間で4センチを大幅に上回りました。

 また、同院は今回の地震時の変動で宮城県の牡鹿半島が5.3メートル東南東に動き、1.2メートル沈下したとの観測結果も発表しました。
 
震源の宮城県沖の海底では、驚くべき地殻変動が起こっていた

 海上保安庁が海底の動きを計測したところ、日本海溝付近で最大24メートル、地下断層は50メートルも動いた計算になったという。

「ここが最重要ポイントです。宮城県沖の滑りの大きさが、すべての原因のように見える。幅100キロ、長さ200キロぐらいの範囲にわたって、50メートル以上滑った。5?10メートル滑るのがM8クラスの大地震だけど、今回は滑り幅がとんでもなく大きい。スマトラ沖地震の時も海溝沿いが大きく滑ったという報告があるが、東日本大震災のほうが大きいんです。なぜなのかはわからない。そこが一番、地震学者が驚いているところです」

 東日本が乗っている北米プレート(岩板)が、東から押し寄せる太平洋プレートの沈み込む力に耐えきれず、跳ね上がって起きたのが今回の大震災だ。日本観測史上最大のM9が「想定外」なら、地殻にもたらした影響も想定外だった。            

(asahi.com 引用)

    変動.jpg

 国土地理院のホームページでは余効変動の様子が紹介されているが(上図)、巨大地震の発生後のゆっくりとした地殻変動(ピンク)は、本震時の急激な地殻変動(黒)の実に数分の1ー半分程度の大きさにまで達しています(2ヶ月間で)。



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