第8回 ヒロシマ賞 2011:07:30:07:02:44

2011年7月30日

 昨日(7月29日)、6時PMから広島市現代美術館であった「第8回ヒロシマ賞 授賞式」が開催されました。世界最初の被爆地である広島市は、世界の恒久平和を希求する「ヒロシマの心」を現代美術を通して世界にアピールすることを目的とし、1989年に「ヒロシマ賞」を創設しました。3年に1度の賞で過去の受賞者は次の通りです。

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第1回
  三宅 一生      デザイン                  平成元年度(1989年度)
 第2回
  ロバート・ラウシェンバーグ  美 術         平成4年度(1992年度)
第3回
  レオン・ゴラブ&ナンシー・スペロ  美 術   平成7年度(1995年度)
第4回
  クシュトフ・ウディチコ  美 術             平成10年度(1998年度)
第5回
  ダニエル・リベスキンド  建 築             平成13年度(2001年度)
第6回
  シリン・ネシャット    美 術               平成16年度(2004年度)
第7回
  蔡 國強    美 術                         平成19年度(2007年度)
第8回
 オノ・ヨーコ   美 術                       平成22年度(2010年度)

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                授賞式前のオノ・ヨーコ氏

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             松井市長からヒロシマ賞が授与されました

 受賞された後、オノ・ヨーコ氏はスピーチで「広島は全て無くしたことから立ち上がり、ここまで素晴らしく再建出来たのは、全世界に認められています。3・11の東北地方もこの広島のパワーをもらって頑張って欲しい」と話され、とても印象に残りました。

賞の内容   
    ヒロシマ賞    1名(1グループ)
    副賞        500万円
    朝日新聞社賞     記念品

 7月30日(土)から10月16日(日)まで広島市現代美術館で「第8回ヒロシマ賞受賞記念 オノ・ヨーコ展 希望の路 YOKO ONO 2011」が開催されています。

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                      作品 1

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                     作品 2

オノ・ヨーコ氏に授賞決定理由について
 オノ・ヨーコ氏は、半世紀以上にわたり、美術家、映画制作者、詩人、音楽家、パフォーマンス・アーティスト、平和活動家など、様々な分野で活躍してきました。1933年に東京に生まれ、1953年にニューヨークに移り住んだ後、やがて前衛的な芸術運動集団フルクサスに参加し、詩、音楽、視覚芸術、映画、パフォーマンスなどを混ぜ合わせた実験的な作品を発表します。「インストラクション」と自ら呼ぶ美術作品シリーズは、文字によって書かれたインストラクション(指示) を展示することで、人々の想像力に働きかけ、人々が実際に作品の制作に参加することを目的としたもので、1960年代以降の現代美術の潮流のひとつであるコンセプチュアル・アートの先駆的な作品となりました。オノ氏は、その後も絵画や彫刻など特定のジャンルにとどまることなく、芸術表現の新しい形を創造し続けています。

 第8回ヒロシマ賞受賞の理由については、彼女の芸術家としての活動に加え、平和運動にも積極的に関わったことが挙げられます。
 1969年の故ジョン・レノン氏との結婚以降は、共同で数々の平和のためのイベントや反戦キャンペーンを行いました。彼らのメッセージは1970年代に地球規模で広がった国際的な平和運動を代表するシンボルともなり、ジョン・レノン氏の死の後もオノ氏は「愛と平和」のメッセージを発信し続けています。
 1995年には広島への原爆投下50 年にあたり楽曲を制作し、同年10月に宮島で平和を祈念するコンサートを開催しました。また同年に当館で開催した被爆50周年記念展「ヒロシマ以後」にも出展しています。
 2005年と今年のNPT(核拡散防止条約)再検討会議において、ニューヨークの国連本部で核兵器の廃絶と世界の平和を訴えるスピーチを行うなど、オノ氏のこうした活動が「ヒロシマの心」を世界に伝えることを目指したヒロシマ賞の趣旨に相当すると評価されました。

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 1962年の11月28日に、ジャズミュージシャンで映像作家のアンソニー・コックスと結婚し、ふたりの間に1963年8月8日、娘キョーコ・チャン・コックスさんが生まれました。その娘さん夫婦とお孫さんです。ジョン・レノンとの間にはレノン35歳の誕生日に息子ショーン・タロー・オノ・レノンが誕生しています。

                  (広島市ホームページ・インターネット記事引用)
 



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