扇子 2011:07:13:06:52:33

2011年7月13日

 この夏は節電と言う言葉が良く使われます。その節電に役立つのが昔からある折りたたみ式の「うちわ」【扇子】ではないでしょうか。

 毎年、ある店で扇子を1本いただきます。とてもセンスの良い扇子で重宝しています。

     001.JPG

        今年の扇子です。鳥獣戯画の絵が描かれています。

扇子について調べてみました。

 風を送る道具、団扇(うちわ)と扇子(せんす)。団扇は奈良時代に中国から日本へ伝えられましたが、扇子は奈良末期から平安初期に京都で生まれたといわれています。紙が貴重だった時代、木簡(長さ30センチほどの薄い木の札)を何枚もひもで綴じて“メモ帳”にしていましたが、これが扇子の原型です。

 扇子は鎌倉時代に中国に輸出され、その後ヨーロッパまで伝わりました。団扇も扇子も古くは貴人が顔を隠したり儀式に用いられるなど用途が似ていますが、コンパクトにたため、携帯に便利な扇子はいかにも日本的な発明品です。

 京扇子の歴史は古く、平安時代の初期に、当時筆記用具に代えて使用されていた木簡(もっかん・長さ30cmぐらいの木片)から派生し、京都で作られたのがはじまりです。 

  紙が大変貴重であった当時、様々なことを記録する木簡はその記録用として何枚も綴じ合わせる必要があり、それが最初の扇 「桧扇(ひおうぎ)」 を生み出しました。現存されている最古の扇は、元慶元年(877年)と記された京都東寺の千手観音像の腕の中から発見された桧扇です。


 夏に扇子をあおいで暑さを和らげるのが一般的ですね。でも、昔の日本人は様々な用途に扇子を使用してきました。

結納や結婚式など、儀式用に
 男性の場合はモーニング扇子、女性の場合は金銀扇子を持ちます。
 新婦様は、結納の時には房が付いていない金銀扇子を、結婚式の時には房付きの金銀扇子を使います。

結納品として
 結納品は、熨斗(のし)・末広・結納金・柳樽料・松魚料の5点が基本です。これに、高砂や指輪などを加えて豪華にしたりします。この末広は、男性用の扇子と、女性用の扇子の一対です。

踊りに
 日本舞踊やお祭りでの踊りなどに、扇子が使われます。

能に
 流派や役柄により、扇子の柄に決まりがあります。

落語
 手ぬぐいと共に、落語の重要な小道具の一つ。扇子を閉じて、箸や筆、などに見立てたりします。

茶道に
 茶道に使われる茶扇は、ちょっと小さめの扇子です。女性用は5寸、男性用は6寸など。客入りの時や、床の間拝見などに使用します。席中は、自分の後ろに置きます。客として呼ばれた時の必需品です。

投扇興(とうせんきょう)
 扇子を使った雅な遊びです。扇子を投げて、「蝶」と呼ばれる的を落とします。様々な流派があります。

装飾に。
 飾り扇子。床の間などに飾る扇子。扇子立てに飾り扇子を立てて使われることが多い。海外へのお土産にも好まれています。
 
                (扇子.com引用)

 



コメントをどうぞ