三羽烏 2011:05:04:06:50:28

2011年5月 4日

 昨日(5月3日)、カープが勝ちました。(対横浜3ー2)前の中日戦で同じような戦いで2連敗をしていました。先発は福井優也投手でした。

 福井投手にとってこの日は特別な先発でした。野手も梵・広瀬・石原・丸とファインプレイで盛り立てました。チーム一丸の勝利だと思いました。この悪い流れを切った気持ちの1勝は大きいと思います。

特別な試合だった。お立ち台に上がった福井は、目を潤ませていた。

 「きょうは絶対勝ちたかったので、よかった。天国のお兄ちゃんにささげたいです」

 4月20日、兄・龍一さん(享年25)が交通事故で他界。同29日に岡山県の実家で葬儀に参列し「しっかり投げることが兄貴のためにもなる」と誓った。この日、マウンドに上がるとグラブを外しプレートに触れた。「兄貴が左投手だったので『しっかり投げるよ』という気持ちで、手をつけました」

 球威のある直球とスライダーで、二回から五回は3者凡退。必死で投げる新人右腕をバックも支えた。一回は広瀬が右中間でスライディングキャッチ、六回も丸がフェンスに激突しながら飛球をつかんだ。

 長兄の和真さん(28)を含め、地元では有名な投手3兄弟。5年前、ドラフトで巨人の4位指名を断った際、龍一さんからもらった1通の手紙には「今のままじゃダメ。まだまだ」と記されていた。沖縄尚学高で甲子園にも出場した2歳上の兄は「目標」だった。

 帽子のつばの裏には、3人の名前(和真、龍一、優也)から1字ずつとって「和龍優」と書いた。「いつまでも感謝。いつまでも3兄弟でいたいです」

 かけがえのない1勝になった。この日のウイニングボールは仏前に置くつもりだ。(山田結軌)

                無題.png                                                                (インターネットサンスポ.COM引用)

 福井優也投手は斎藤佑樹、大石達也と共に早大三羽烏と言われています。大学野球の三羽烏と言われたのはこのようなメンバーです。

 大学野球
  立教三羽烏 ー長嶋茂雄、杉浦忠、本屋敷錦吾
  法政三羽烏 ー山本浩二、富田勝、田淵幸一
  駒大三羽烏 ー中畑清、二宮至、平田薫
  早大三羽烏 ー斎藤佑樹、大石達也、福井優也

 三羽烏とは何か調べてみました。

三羽烏

 例えば、会社内などに、三人のやり手がいる時など、「三羽烏」などという言い方がされます。
 烏(カラス)は賢い鳥で言葉を覚えたり、木実を道路の走る車にひかせて割って食べたり、最近は生態の研究も進んでいます。
 烏の賢さからか、一門やある方面における三名のすぐれた者を称する時に用いられます。

有馬の古い伝説に登場する「三羽ガラス」で、守り神でもある湯泉神社に伝わるお話。

 大己貴命(大国主命)、少名彦命の二神が有馬の地に降臨された時に、三羽の傷ついた烏が有馬の湯で傷を癒すのを見て有馬温泉を発見したというのが「三羽がらす」の由来とのこと。
 湯泉神社はその三羽の烏を熊野久須美命として大己貴命、少名彦命と共に祭神としています。もともと烏は熊野神社の使いであり、修験道とも深いかかわりがあります。祭神のヤタ烏は三本足の烏の姿で描かれ、熊野大社の「牛玉宝印」は起請文の料紙に使われ、嘘を書いたり、誓いを破ると熊野のカラスが三羽死ぬともいわれ、カラスと3という数字が切ってもきれないものでした。
 そこで烏といえば三羽であり、三人の男性を名数で呼ぶ時に「三羽がらす」と呼ぶようになりました。と記されています。

仏教用語にも三羽烏があるそうです。
 古来、烏は聖地の熊野の神の使いとして知られ、また烏天狗(からすてんぐ)といい烏のくちばしや羽を持ち神通力を持つと想像された天狗の伝説もあります。
 現代はどちらかといえば烏の狡猾さが言われますが、古典に「烏に反哺(はんぽ)の孝あり」という良い故事があります。烏が親に養育された恩に報いるため、子が成長した後、老親の口に餌をふくませ、親の尊い恩に報いるという麗しいたとえがあります。

                      (仏教用語の基礎知識引用)

 

 



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