浄水ソーラーカー 2011:04:22:08:02:08
昨日(4月21日)TBSテレビの「ひるおび」という番組で、東日本大震災の被災地で活躍する移動式浄化システムと呼ばれる車を紹介していました。避難所となっている小学校のプール水などをろ過し、生活用水として利用していました。本来は、海外の砂漠地帯とか、水の無い地域へむけた機械なんですが、東日本大震災の災害地で活躍していました。
いちごホールディングスの移動式浄水化システム「アクアネクスト」という車だそうです。ソーラーカーで電力発電して浄水します。車だから移動出来て、到着から約1時間で浄水された水が飲めるというのだから驚きです。このシステムを利用すれば、新しい水供給システムを作れるんじゃないでしょうか。
移動式浄水化システムは、いろんなタイプがあって、海水を飲み水にするものとか、4トントラックに搭載したものとか、小型のものまであるようです
26日に気仙沼に入った4トントラックは学校のプールの水を飲料水に浄化して、2日間で7.5トンが真水に変わったそうです。
いちごHD―移動式浄水化システム、被災地でも飲料水確保(食を支える)
グループでピザチェーンなどを展開する「いちごホールディングス」(HD、仙台市、宮下雅光社長)が販売する、海水などを飲料水に変える浄水化システム「アクアネクスト」が注目されている。従来は発展途上国などで安全な水を供給する目的で事業を進めてきたが、東日本大震災を機に緊急時の需要が拡大しつつあるためだ。
震災発生から2週間後の3月25日。公益社団法人「こども環境フォーラム」(神戸市)は被災地の宮城県気仙沼市に向かった。4トントラックに積まれていたのは食糧などの支援物資と、海水や汚水を飲料水にする「移動式海水淡水化システム」だ。
現地に到着した26日には早速、気仙沼市内の学校でプールの水を飲料水にする給水活動に取りかかった。2日間で7・5トンを真水に変えて供給し、現在も活動を続けている。
この浄水装置を独自企画し販売するのがいちごHDだ。グループ会社のストロベリーコーンズ(同)は配達ピザチェーンを展開しており、浄水システムはいちごHDのアクアネクスト事業部が手掛けている。
海水や汚水をRO膜と呼ばれるシート状の膜を通過させ、真水分だけを透過させる仕組み。もともとは安全な水が手に入りにくいアフリカなど向けに開発されたが、昨秋に鹿児島県奄美地方で発生した集中豪雨時にも活躍した。
同システムは高い圧力で海水・汚水を押し出すため、従来は電力を多く使い、機械も大型となっていた。
だが今回のシステムでは、少電力で高圧力を得られる小型の高圧ポンプを搭載。電力は太陽光などでまかなえるため、被災地のようにライフラインが復旧していない地域でも活動できる。
震災発生の翌日、宮下社長は滞在していた東京からピザの移動販売車と共に車で12時間かけて仙台市に戻った。移動販売車を用いて早速、仙台市内にある本店でピザの販売を再開。しかし周辺のライフラインは一向に復旧しなかったという。
そこで東京のショールームにあった海水を飲料水に変える小型海水淡水化装置「レスキュー8」を持ち込んだ。エンジン駆動の高圧ポンプを動力源とするため電源は不要。海水なら1日8トン、河川からなら同16トンを飲料水に転換できる。小型非常用浄水器の「レスキュー96」も仙台市に移した。海水は利用できないが、河川やプールの水などから1日96トンの水を作れる。
同社ではこのほか手動式で小型の「レスキュー12」やアクアネクストソーラーカーなど、規模や用途に合わせて様々なタイプを取り扱っている。
飲料水のペットボトルは現在、続々と被災地に届けられているが、洗濯や炊事などの生活用水は依然、不足しているという。
「海に重油が広がり、プールにも車などが流れ込んでいるため水源が確保できない」(宮下社長)状況だが、水源が確保できれば活躍の場は広がりそうだ。
(インターネット日々流通新聞 引用)
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