60歳からの主張 2011:01:19:07:10:52

2011年1月19日

 1月10日、成人の日に「成人の主張」にかけて「60歳からの主張」という行事を【公益社団法人全国老人福祉施設協議会(老施協)】が行っています。川柳部門が面白かったので掲載します。

【「60歳からの主張】 

 公益社団法人全国老人福祉施設協議会(老施協)は、1月10日、第7回「60歳からの主張」入賞者発表および表彰式を東京国際フォーラムで開催しました。

 「60歳からの主張」は、毎年1月の成人の日に「20歳の主張」に対し、本当に耳を傾けるべきは今日の平和で豊かな日本を築いてきた還暦世代の声であるべきという認識から、これからの高齢者が何を考え、何を求めているかを学び、その内容を介護や福祉政策に反映すべく、「もうひとつの成人式」として企画されています。

 応募者は年々増加しており、全国から3722作品の応募があった。作品は、エッセイ・小論文部門と川柳部門があり、エッセイ・小論文の優秀賞は北海道旭川市の柴田えみ子さん(60歳)の「デコボココンビで」。85歳の友人とともに音楽ボランティアを行う様子を生き生きと描き受賞されました。
 この部門ではほかに4人の入賞作が選ばれ、、地域子育て支援に夫婦で取り組む人や団地を花で飾る運動に邁進する人、80歳近くになってからのパソコン体験、50代から始めた剣道で段位を取得した女性など、いずれも自分らしさに磨きをかけ、生き生きとしたシニアライフを送っている様子がうかがえる作品が披露されました。

 一方、川柳部門は、東京都府中市の札場靖人さん(68歳)の「夫婦(めおと)風呂、還暦過ぎれば エコのため」が優秀賞を受賞した。色っぽい話はなくなっても、仲のよさがうかがえる川柳に、会場からは笑いと拍手が起こった。
 川柳部門で入賞した作品
「一度観た ドラマと気付く 終わる前」 林善隣さん
「妻からの トゲを抜くため 行く巣鴨」 岡部晋一さん
「口で言え 女房メールで 「ゴハンです」」 柴垣衛一さん
「主夫デビュー やるなら元とれ 妻が鞭」 島根勝利さん
「遺言に 死んだら葬式 出せと書く」 野嵜則彦さん

そのほか次のような川柳が有りました。

<ときめきが動悸(どうき)にかわる古稀(こき)の恋>
<掛けてきた年金実は賭けていた>
<日本発武士道にない派遣斬(ぎ)り>
<敗戦国興して老後報われず>
<カラオケで美声聴かせて入れ歯落ち>
<置き場所を思い出せない備忘録>
<角が取れ丸くなるのは背中だけ>
<遼君のスイング真似(まね)て腰痛め>
<定年前の肩書き言うな居酒屋で>
<買った墓地嫌いな奴(やつ)の相向かい>
<新婚と思って老々介護する>
<補聴器が老妻の愚痴ひろってる>
<老妻とダジャレの応酬日々楽し>
<婆(ばあ)さんや茶柱立って何がある>
<喜寿祝い寿司(すし)に集まり我(わ)れ孤独>
<子や孫が無理はするなとこきつかう>
<物忘れ嘆くな頭のダイエット>」
             (インターネット 「エムズの片割れ」引用)           

 川柳は、短い言葉のなかに、年をとって不便に思うことや不安に感じることをユーモアで笑い飛ばすおおらかさがります。

 主催事務局は、来年も「ともすれば高齢者を疎外しがちな風潮にあって、生き生きと社会に物申す声は傾聴に値する」と、応募者全員を讃え、今年も引き続き「60歳からの主張」を開催することを約束した。

                   (全国老人福祉施設協議会記事 引用)

 



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