四不像 2010:12:25:07:55:32
1月22日の毎日新聞に面白い記事が載っていました。【シフゾウ】という動物についてです。毎年大晦日に角が抜けるので今年はどうなるかという話題でした。
珍獣シフゾウの「角」注目集まる(毎日新聞 12月22日(水))
【熊本】熊本市の市動植物園で飼育されている珍獣、シフゾウ(四不像)のジロー(雄、11歳)の角が05年以降5年連続で大みそかに落ちて話題を呼んでいる。園関係者も「今年はどうなるのか」と、注目している。
シフゾウは中国原産のシカ科。シカのような角を持ち、顔はウマ、体はロバ、ひづめはウシのように見えるが、どれでもないことからこの名が付いた。角があるのは雄だけで、重さは片方約2キロ、長さ50?60センチ。生え変わりはクリスマスから正月にかけてのことが多いが、5年連続で大みそかに落ちている理由は分からない。角は約3カ月で元の大きさに戻るという。
園の職員は「珍しい動物として注目されることはよくあるが、角のことがこんなに話題になるとは」と驚いている。大みそかは休園日で、6年連続となっても落下の瞬間を見ることはできない。【遠山和宏】
シフゾウ
生息地
野生のものはすでに絶滅して、現在はすべて動物園で飼育されています。
体の大きさ
体長約2m、体高約1.2m、体重150ー200kg
えさ
青草(牧乾草)、根菜類、草食獣用ペレットをあたえています。
特徴
ひづめはウシに、頭はウマに、角はシカに、体はロバに似ているが、それらのどの動物でもないという説から、四不像(しふぞう)の名がつけられました。昔は中国に多くいたと思われますが、北京の南苑で飼育されていたものが1865年にヨーロッパに紹介されたときには、野生のものは絶滅していたようです。その後イギリスで繁殖させたものが増え、現在では中国の保護区内で野生復帰がすすめられています。
(Weblio英和対訳辞書)引用
袖の下…所謂「賄賂」と聞くと、 大抵の人はあまり良いイメージは持たないだろう。 だが、此処に紹介するシカ科の珍獣・シフゾウは、 ある人物が「賄賂」を使ったのが切欠で絶滅を免れた、 非常に稀有な例である。
時は19世紀中頃。場所は清王朝支配下の中国・北京。 皇族専用の狩猟用庭園「南苑」での出来事である。 当時カソリックの宣教師として中国入りしていた フランスの生物学者ピエール・アルマン・ダヴィッド神父は、 風の噂に「南苑」に見た事も無い珍しい動物がいると聞く。
だが「南苑」は当時外国人は愚か一般人が立ち入る事も許されない「聖域」で、 法を犯して近づく者は情容赦なく罰せられた。 ダヴィッド神父は思案の挙句、「南苑」の門番に幾許かの賄賂を送りつけ、 中をこっそり覗き込む事に成功する。 皇族以外の人間、それも外国人が、初めてシフゾウと接触した瞬間であった。
賄賂が通じるも道理、門番達は時折この珍獣を捕らえて殺し、 肉を食べ、毛皮を売り、角を細工物に加工していたらしい。 ダヴィッド神父は更なる交渉の末、肉はいらないから、と言う条件つき(?)で、 毛皮と頭骨を手に入れ、本国フランスに送る事に成功する。
これらの出来事が切欠となり、秘密裏の内に生きたシフゾウが海外に幾度か輸出され、 結果的に彼等がシフゾウとしての種の命脈を保つ事となった。
「賄賂」も、使いようによっては時に素晴らしい結果を生み出すモノである。 だからと言って「賄賂」と言う行為そのものが全面的に肯定されるべきではないだろうが…。
(インターネット記事・ウディベキア参照)
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