ビートたけしのTVタックル11月8日 2010:11:09:07:43:38

2010年11月 9日

 昨日(11月8日)9:00PMからホームテレビで「ビートたけしのTVタックル」を見ました。【2人の総理大臣経験者が緊急出演!!元総理がもの申す!!日本の行く末は!?】と言うテーマで、出演は何時ものメンバーに第90代総理大臣 安倍晋三氏・第92代総理大臣 麻生太郎氏・評論家の三宅久幸氏・宮崎哲弥氏と、豪華な顔合わせにたけしは「NHKの正月番組かって思うゲストです」と興奮していました。

 二人の元総理大臣は、野党になったこと総理大臣ではないということからかその時代よりもふっくらし、余裕が感じられました。

 内容は、安倍元総理はは教育基本法改正や国民投票法成立など次々と実行し、麻生元総理は景気対策に一貫して取り組んでいった。2人は祖父が内閣総理大臣、身長が同じ、また誕生日が1日違いという共通点がありました。

 安倍氏は総理時代、年金記録問題の影響が大きな逆風となり、参院選で惨敗して辞任した。
 麻生氏が総理になった時には世界金融危機が立ちはだかり、発言のブレなどが指摘されて衆議院選挙で惨敗し辞任した。そしてこの2人には閣僚の事務所費問題や女性問題も不運な共通点としてある。と言う紹介の後、次の様に語りました。

 中国訪問が初の首相外交だった安倍氏は、尖閣問題について 「国民の命と安全を守るのは、総理であって那覇地検じゃない!」 と現政権に強烈ジャブを繰り出しました。
 オバマ米大統領(49)と通訳なしで会話していた麻生氏は 「外交関係は人間関係」と強調しました。
 首相時代から飲み友達のたけしの依頼で「タックル」に出演した経緯を語り、 「北野武が言うから、自分がこの番組に出てきたのと一緒で、外交も普段からの 付き合いが大事。俺たち、(中国との)人間関係はもっとうまくやっていた」 と麻生節を炸裂させました。

  二人とも、「何で中国に気を使うの?」と元首相の安倍・麻生両氏が尖閣問題と政府・民主党をバッサリ斬りました!
 たけしも、腫れ物に触わるように中国に接する政府に「何であんなに気を使うの?」 と首をひねり、「日中が貿易で深い関係にあるから、日本製品の不買運動が起きたら 大変だもんな」と分析。

 続けて「だから(輸入に頼らない)農業国にしろって言ってんの。 日本は安い物を売って成長してきたけど、これからは(人件費の安い) 途上国にはかなわない。本当にいい物を作る国になって、権利や技術の方に力を入れないと。そのためにも日本人は、我慢してでも いい服や食い物を買うくらいの根性を身につけないと」と“たけし流改革案”を示した。

 また、阿川氏の「今は良く眠れますか」と言う問いに対して、二人の元総理は「総理大臣を辞めたら緊張感から開放され、ぐっすり眠れる。その時は色々考えて夜中によく目が覚めた。」と答えていました。

 財政問題・円高問題では、まず、「日本に景気を良くする政策を思い切って打つことです。その事によって雇用環境も好転していく、円高は悪いことでは有りません。円が急激に上下するから悪影響が出てきています。円が高いということは、日本の国力を認めているということです。今、アメリカの企業等を買収するチャンスです。そうすればアメリカも考えてくるはずです。」と言われていました。

 外交では、「日本を守ってくれるのはアメリカの国力しか有りません。日米関係が薄くなっているから中国やロシアからあのような攻撃を受けるのです。外交がガタガタするのを避けて事なかれ主義で逃げていては付け込まれます。戦略的なゴタゴタが外交の基本です。」といっておられました。

 「マスコミにはある方向性を持って、攻撃されました。ぶら下がりで、同じ会社が何人も同じ質問をしていやな顔をする画面を写すと言う手法で攻撃されました。また、世論調査については、戦後すぐに始まりましたが、小泉総理に時代にそれを背景に政治を行い、そのことが現在まで続いています。世論調査を気にして政治を行なっていては国益は守れない。国益があると思ったら気にしないでやらなければいけない。」と現在の風潮を語っておられました。

 昨日の番組を大変興味深く、面白く見ました。一国の総理をした二人の元総理がけれんみもなく語っておられました。一度総理経験をしてその中身をしっかり反省・分析して国益を守る政治をしたならば、良い政治が出来るのではないかなと感じました。



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