お彼岸 2010:09:24:07:02:02
昨日は、9月23日「お彼岸」でした。「寒さ暑さも彼岸まで」と言う言葉が、今年のようにぴったり合う年は珍しいと思います。昨日の朝1時AM過ぎの温度が26,5℃、昼の2時PM過ぎの温度が22,1℃となったそうです。朝の散歩の時はとても蒸し暑く雨が降り出し途中で引き返しました。8時AM頃から北風が吹き出し温度がどんどん下がって来るのを体感しました。こんな季節の変わり目を体感するのは初めての様な気がします。
お彼岸と言えば「おはぎ」を思い出します。私は9月3日生まれで、子どもの頃、誕生日にはおはぎを必ずと言っていいほど作ってもらっていました。沢山作ってもらって近所の友人に列を作ってもらい配っていました。懐かしい思い出です。「おはぎ」「ぼたもち」と呼び方があります。調べてみました。
おはぎとぼたもちの違い
おはぎとぼたもちは基本的に同じもので、違うのは食べる時期だけなのです。では、ぼたもちとおはぎをこう書くと「牡丹餅」「お萩」。
ぼたもちは、牡丹の季節、春のお彼岸に食べるものの事で、あずきの粒をその季節に咲く牡丹に見立てたものです。
おはぎは、萩の季節、秋のお彼岸に食べるものの事で、あずきの粒をその季節に咲く萩にに見立てたものです。
夏と冬にも別名があります。
・夏のおはぎは「夜船」
おはぎは、お餅と違い、餅つきをしません。杵でつかないので、「ペッタン、ペンタン!」と音がしません。具体的には、もち米とお米を混ぜて炊き、すりこぎで半つぶしにするのです。ペッタンペッタン音がしないので、お隣さんなどからするといつついたのか分かりません。漢字で書くと
→ 搗(つ)き知らず → 着き知らず、となり
夜は船がいつ着いたのか分からないことから「夜船」となったようです。
・冬のおはぎは「北窓」
おはぎは餅つきと違い、杵でつかないのでペッタンペッタンと音がしない。だから、いつついたのか分からない、までは同じです。ここからの変化が違います。漢字に注目です。
→ 搗(つ)き知らず → 月知らず、となり
月の見えないのは、北の窓なことから「北窓」となったとのことです。
春の「ぼたもち」
夏の「夜船」
秋の「おはぎ」
冬の「北窓」
美しい風情の日本語がこんな身近なおはぎに隠されています。
美味しそうな「おはぎ」
ことわざ 「ぼたもち」という言葉が使われることわざは多く、日本人の生活や意識に密着した食べ物であったことがうかがえます。
・棚から牡丹餅
努力することなしに予期しない幸運がまいこんでくること。「たなぼた」と省略することもある。「開いた口に牡丹餅」ともいう。
・牡丹餅で腰打つ
幸運が向こうから舞い込んでくること。
・牡丹餅の塩の過ぎたのと女の口の過ぎたのは取り返しがつかない
・牡丹餅は米 辛抱は金
日本のことわざや言葉の使い方は色々有って面白いと思いました。「たなぼた」についても違う解釈がありました。
*横浜市保土ヶ谷区のホームページの「ハナモモ便り 区長の部屋 」にはこのような話が載っていました。
若い頃に先輩職員から聞いた話です。
「『棚ぼた』の本当の意味を知っているか?」と先輩。
「努力しないで、牡丹餅が食えるというラッキーな話でしょ」と私。
先輩「いやいや、牡丹餅が食えるのは、棚の下に自分が居るからだ。遠くから、食いたいなと眺めていても、牡丹餅は飛んでは来ない。棚の下に行く努力をしろ」と。
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