行政視察(札幌・横浜・神戸) 2010:08:28:06:57:11

2010年8月28日

 久し振りのブログです。8月24日から昨日(8月27日)まで「大都市市税財政対策等特別委員会」の行政視察に行ってきました。(26日の夜は視察団と別れ神戸に一泊し、古くからの親友とゆっくり話をしました)

 24日は札幌市で北海道庁、25日は横浜市で神奈川県庁、26日は神戸市役所で説明を受けました。

 北海道は先駆的に特区として道州制を導入しようとしています。地域的にも組み合わせが現在と変わらないので導入しやすさがあります。しかし、霞ヶ関の抵抗がずいぶんあるようです。 

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                       北海道庁旧庁舎

 神奈川県は松沢知事が描く道州制のイメージは県内にある3つの政令市(横浜市、川崎市、相模原市)を含んだものです。神奈川県の人口約900万人で四国4県よりも多くなっています。GDPも同様です。3政令市の人口は合計560万人と6割を超えています。松沢知事は3政令市を包括した道州制(広域連合)を目指しています。松沢知事の独断専行を感じました。(政令市が三つもある県なので県の存在価値が薄い)これに対して、政令市は大都市州ないし大都市自治州という概念で単独で州になることを目指しています。東京を含めた関東圏の道州制は組み合わせが難しいなと感じました。

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                      神奈川県庁旧庁舎

 神戸市では、「関西4都市市長会議」の取り組みについてお聞きしました。関西の活性化には、その中枢を担う4市(京都市・大阪市・堺市・神戸市ー政令指定都市)の連携が不可欠であると言う認識の下、平成20年7月より「関西4都市市長会」を、開催し、共通する課題についての意見交換やその解決に向けた連携方策についての検討や、連携事業を行なっています。

平成21年1月に「二条城宣言」を発出しておられます。

一、 4市は、関西全体を元気にするために、自らの質を高めるとともに、それぞれの個性と魅力に溢れた地域力・文化力・人間力に磨きをかけ、競い合い、補い合っていきます

二、 4市は、道州制の導入をも見据え、大都市の役割の抜本的な見直し、権限及び税財源の大幅な移譲を国や府県に求め、住民本位の真の地域主権型社会へと、国のかたちを変えていきます

三、 4市は、関西の中枢機能を担う大都市として、周辺の基礎自治体との水平連携を図りながら、地域の発展をリードするとともに、関西全体の発展に、より一層、貢献していきます
                                          平成21年1月26日
                                          京都市長 門 川 大 作
                                          大阪市長 平 松 邦 夫
                                          堺市長 木 原 敬 介
                                          神戸市長 矢 田 立 郎

 関西圏の4市は経済力を基盤に関西を元気にするため連携をしています。大阪府知事の「大大阪都」構想とは相容れないものがあります。マスコミは橋下知事の構想を持ち上げています。地方分権については色々な考え方があると思います。偏重が過ぎると思います。

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                神戸市庁舎25階よりの眺望

 地方分権について、色々と勉強をしてきましたが地方の有り方を変えるということは、国のあり方を変えるということになると思います。そのためには、強いリーダーシップを持った政治が革命的に変えていかなければ出来ないと思います。今、民主党の行っている「政治主導」と言うことですが、現実は程遠いものとなっています。

 



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