経口補水液 2010:08:03:08:27:14

2010年8月 3日

 今朝(8月3日)5時AMの我が家の部屋の中の温度計は、温度29度C、湿度61%を指しています。この夏、最悪の暑さの朝でした。昨夜は暑くて扇風機を回しっぱなしでした。

 こう暑いと脱水症状が心配となります。水だけお茶だけを飲んでいると、体液が薄くなって細胞が水を吸収しないと言われています。そのために各種のスポーツ飲料が発売されました。しかし、近年カロリーの問題とか甘すぎる問題が指摘されています。要は体液に近い飲料を飲むことが大事です。
 また、脱水症状がひどくなると医者に行って点滴を受けていました。しかし、近年「経口補水液」が有効とされ点滴でなく口から水分補給をするほうが即効性があることと、予防にもなると言われています。大塚製薬が「OSー1」と言う経口補水液を販売しています。しかしこの液は簡単に作れます。

経口補水液の作り方
 水  1リットル
 砂糖 40g
 塩   3g
 以上を良く混ぜて好みでレモン水等を加えてください。これを常時作っておいて、飲用すれば脱水症状は起こさないそうです。

経口補水液
 ORS(Oral Rehydration Solution:経口補水液)は、水分と電解質をすばやく補給できるようにナトリウムとブドウ糖の濃度を調整した飲料です。WHO(World Health Organization:世界保健機関)は、1970年代にコレラ感染による下痢に伴う脱水状態時にORSの使用を推奨して以来、発展途上国を中心に大きな成果を上げました。その後の臨床研究に基づき、2002年にナトリウムとブドウ糖の濃度を下げた新しいORS組成を公表し、成人と小児のコレラ患者への使用を推奨しています。これと平行して欧米各国でも数次にわたりORSに関するガイドラインが策定され、2003年にはCDC(米国疾病管理予防センター)が「小児における急性胃腸炎の治療?経口補水、維持および栄養学的療法」)と題した最新のナショナルガイドラインを発表し、軽度から中等度までの脱水状態への使用を推奨しています。

経口補水療法という考え方
    軽度から中等度の脱水状態時の対応として、経口補水液を飲むという療法があります。これが最近注目をあびている「経口補水療法」です。

なぜ水分吸収に優れているのか
  脱水とは、水分だけでなく電解質(NaCl=塩分、K=カリウム)も失われることです。脱水状態に陥った時、水だけを補給しても電解質を補うことが出来ません。
  経口補水液には、数種類の電解質とブドウ糖などがバランス良く含まれています。重要な電解質であるナトリウムイオンは、適度のブドウ糖がある方がからだに取り込まれやすくなります。そして大切なのは、その比率です。経口補水液の場合、ちょうど良いバランスで作られています。だから吸収に優れているのです。

体の半分以上は水で出来ています
   私たちが生きていく上で欠かせないのが「水」です。
 水は血液の主成分として体中を巡り、代謝を促し、汗や尿となって老廃物を排出し、蒸発して体温を調節します。この水は、実に体の約60%を占めていますが、その割合は年齢によって違います。

 生まれた時は約80%、成人になると男性約60%・女性約55%にまで減少します。さらに60歳を超えると、約50%まで水分量が落ちてしまいます。赤ちゃんの肌がみずみずしいのは、こういう理由からです。

1日に必要な体の水の出入りは2,5リットル
 食事に含まれる水分で約1L、飲み物として約1.2Lを取り、そしてエネルギー産出するときに生じる水分として0.3Lで合計2.5L。そして排泄としては、尿で1.5L、便で0.1L、そして呼気、皮膚から失われる水分として0.9Lでこれも2.5Lです。
 つまり、私たちのからだの水の出入りは常にバランスが取れている状態と言えます。

水分が失われると
  からだの水分は生命活動に欠かせません。たくさん汗をかいた後や下痢やおう吐を起こした場合、多くの水分と電解質が失われてしまいます。すぐに水分と電解質を補わないと体液のバランスが崩れ、体に大きな変調が現れます。それが「脱水状態」です。
 体の水分は、3%以上失われると様々な症状が現れます。10%以上失うと、入院しなくてはならない場合が多くなります。さらに進めば命にも関わります。また、体内の水分が不足すると血液が濃くなって血管が詰まりやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞などを招く危険性があります。

脱水症状のサイン
 頭痛・吐き気・口の渇き・目がくぼむ・倦怠感・めまい・顔色が悪い、その他、水の収入(食事・飲物)が減ってませんか?食欲が落ちてませんか?まる1日、食事がとれないときは要注意です。また、下痢・おう吐などが増えてませんか?一方、おしっこに行く回数や量が減ったときも注意サインです。
体温
 高熱はもちろん、微熱が続くときも脱水を疑いましょう。
わきの下
 脱水になると乾いてきます。
爪の色
 つめの先を軽く押したあと、すぐ(2秒以内)に赤みが戻らないときは水分(血流)が不足しています。

 



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