玄界灘 温暖化 2010:08:02:07:44:15

2010年8月 2日

 毎日暑い日が続きます。子どもの頃には30度Cを超える日はそんなに多くなかったような気がします。しかし、近年は35度Cは当たり前のような日が続いています。そのせいか、九州北部(玄界灘)で、今まで見たこともない生物が見つかっています。温暖化が原因ではないかと言われています。

ヒョウモンダコ(豹紋蛸)(マダコ科ヒョウモンダコ属)
 福岡県で昨年11月、福岡市西区の博多湾でカキ養殖いかだにいるのを県水産海洋技術センターの職員が初めて発見しました。センターが漁師らに注意喚起して情報収集を始めると12月以降、同市東区の志賀島沖で2匹、糸島市の玄界灘で4匹の発見報告が相次ぎ、今年4月12日には北九州市若松区沖の海底に沈めたイカ漁用のかごから1匹が見つかりました。
 さらに、長崎県壱岐市沖で6月23日に1匹、佐賀県唐津市沖で7月6日に1匹を発見。大分市沖でも昨夏、2匹が捕獲されるなどしていました。
 
 日本からオーストラリアにかけての西太平洋熱帯域・亜熱帯域に分布し、浅い海の岩礁、サンゴ礁、砂礫底に生息。肉食性で、カニやエビを捕食するが、捕まえられるならば魚類も食べる。

 元々は南方系の生物なのですが、だんだんと分布が北上して、現在では北九州地方に確認されました。
 そしてその豹紋の名の由来はタコやイカと言う生物は興奮状態や外部からの刺激といった原因によって体色や質感、と言ったものを変化させる事が出来ると言う特殊な能力を持っています。そしてこのタコはは刺激によって興奮すると鮮やかなブルーの斑点を発生させます。だが鮮やかだからと言って決して素手で捕まえたりしてはいけないそうです。
 このタコの仲間は唾液腺に毒を持っていてそれで獲物を捕らえる時に噛み付いて殺すのだが、この蛸の毒はそれに輪をかけて凶悪です。何と毒の主成分はフグ毒と同じテトロドトキシンです。
 その神経毒の効果はやはり凶悪で咬まれてから数分後から痺れなどの症状が発症し、言語障害、嘔吐、呼吸困難といった神経毒特有の症状へと進行して行きます。
 そして最終的に90分以内には呼吸麻痺により死亡すると言われています。最も恐ろしい点は、「咬まれた時にほとんど痛みを感じない」
 そんな事から美しいタコだと素手で捕まえて咬まれても気が付かずに、症状が進行してしまう事もあるらしい。深く咬まれなければ(5mm以上がおおよその目安だとか)症状が発生しない事もあるらしいが、正直気休めな情報でしかないので盲信しない方がいいと言われています、
「咬まれた=死」それがこのタコにおける法則だと考えて行動するのが、一番無難であると言われています。ちなみにテトロドトキシンに解毒剤と言うものは存在しませんのでヒョウモンダコに咬まれた際の薬による解毒は100%不可能だと考えてください。

     豹紋蛸2.jpg

 

     豹紋蛸4.jpg

   刺激すると美しいブルーの斑点が出るそうです。

シュモクザメ
 7月23日午前11時30分ころ、古賀市花鶴川河口沖で約50メートルで、シュモクザメ(体長1メートル程度)が10匹程度目撃されています。
分布 世界中の温ー熱帯域に分布する。
 成熟サイズは全長210?240cm。全長50?61cmで出産され、最大で370?400cmになる。本種は、頭部前端が平滑で凹みがないこと、尾鰭下葉の縁辺が黒ずむことから他のシュモクザメ科魚類と区別することができる。

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クリイロカメガイ 佐賀県唐津市の馬渡(まだら)島周辺の玄界灘で、北極海などに生息する「流氷の天使」クリオネ(ハダカカメガイ)に似ている不思議な生き物が、群れをつくって海面を漂っていました。体長1センチほどで翼のような足をひらひら動かして泳ぐ様子はクリオネそっくりだったそうです。
 
 奥谷喬司・東京水産大名誉教授(軟体動物学)によると「クリイロカメガイ」だそうです。成長しても貝殻を持ち続けるなどクリオネとは別の巻き貝だそうです。本来はフィリピン沖など熱帯にすむとされ、上野俊士郎・水産大学校教授(浮遊生物学)は「対馬海流とともに漂流しながらやってきている可能性が高い」と見ています。
 地元の漁師・山下範彦さん(57)によると、クリイロカメガイの群れは5年ほど前から5?6月に現れ、夏前にはいなくなる。「40年以上漁師をしているが、以前は見たこともなかった。温暖化の影響だろうか」と首をかしげているそうです。

                    クリイロカメガイ.jpg


 



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