ブロッキング現象 2010:07:13:07:26:12

2010年7月13日

 今朝(7月13日)は、昨夜からのどしゃ降り雨が続いています。災害が心配です。今週いっぱい雨が続くみたいです。この夏の冷夏も心配です。

 世界でも異常気象が起こっています。ヨーロッパ・中国・米国等異常高温が起こっているそうです。

 気象庁発表の6月30日ー7月6日までの世界の気象データによると世界中で猛烈高温が猛威を振るっています!

・ロシア・シベリア東部では5日の最高気温が32度以上(平年比+8度)
・モンゴル・ウランバートルでは1日と4日の最高気温が30度以上(平年比+8度)
・ドイツ・ベルリンでは3日の最高気温が32度以上(平年比+9度)
・ポルトガル・リスボンでは5日の最高気温が39度以上(平年比+13度)

この原因の一つに偏西風に関する「ブロッキング現象」が有るそうです。

● ブロッキング現象
 ブロッキング現象とは、偏西風の蛇行が大きくなり、流れが分流してその状態が1週間以上継続する現象のことです。

 同じ天候が長く続くことから異常気象の原因ともなります。長波の気圧の尾根をブロッキング高気圧といいます。なお、ブロッキング現象の予測は困難ですが、この予測ができれば、異常気象が予測できると言われています。

 今回の異常気象の原因として注目されているのが、「エルニーニョ現象」「北極振動」「偏西風の蛇行」という3つのキーワードです。バンクーバーの暖冬はエルニーニョ現象の影響で南から暖かい風が流れ込んだためと言われていますが、ほかの2つの言葉は聞き慣れません。

 北極振動とは、気圧の関係で北極が寒気の蓄積と放出を繰り返すこと。いまは北極圏の気圧が高く、日本を含む中緯度地域に1カ月以上も寒気の放出が続いています。上空5500メートルには偏西風が東から西へ吹いており、寒気はその偏西風で遮断される。だが今年は偏西風が例年になく蛇行し、寒気・暖気が流れ込む範囲が大きくゆがんでいます。

 偏西風の流れは通常はほぼ円状をしていますが、今年は大きく曲がっています。そのため、普段は偏西風のルートから外れている場所にも強い影響が出ています。

「偏西風の蛇行には北極振動とエルニーニョ現象の両方が影響していますが、どちらが原因でどちらが結果なのかまだ不明です」。

    (気象庁気候情報課)



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