6月定例会 最終日 2010:06:22:06:32:06
今日(6月22日)6月定例会採決の日です。昨日建設委員会で出された結論が変わらないかと各会派を歩きましたが、結論は変わりそうにありません。4時からクラブ会を開き報告をし、善後策を検討しました。その結果、せめて8月の夏休みだけでも子どもたちによい思い出を作ってもらおうと修正案を提出することにしました。苦渋の決断です。旧市民球場条例廃止の施行日を8月1日→9月1日とするものです。非常に腹立たしく思いますが議会は数の世界です。情けないことに、議会として打つ手はなくなりました。
今朝(6月22日)パソコンを開けると元広島に住んでいた東京在住の方からメールが来ていました。市長にメールを打たれましたが対応の悪さに怒っておられました。掲載をしておきます。
名前:山田 晶子
タイトル:旧市民球場跡地問題に関するお願い
東京在住の元広島市民です。
旧市民球場が市民の声が十分に検討されることもなく市長をはじめとする勢力により性急かつ強に解体される事態にあると聞き、大きな憤りを感じています。
この期におよんでは形勢の逆転は絶望的なのかもしれませんが、明日の議会では是非こうした市民の声を伝えていただければと思いメールしました。
以下、長文で恐縮ですが、市長にあてたメールを添付いたします。
なにとぞよろしくお願いいたします。
件名:旧市民球場跡地利用問題への意見
内容
長く広島市民はもちろん近隣をはじめとする広島県民に愛されてきた旧市民球場が市民の声が十分に聞かれることもなく取り壊されようとしていると聞き、広島に生まれ育った者としての思いを伝えたくメールいたしました。
市のホームページに掲載されている跡地利用案を見る限りでは旧市民球場はライト外野席のごく一部を除いて跡形もなく壊され、どこ の町にでもよくある単なる芝生と池とオブジェの空間になってしま うようですね。芝生の広場なら中央公園があります。水辺なら広島 市内には6本もの河川が流れています。
かたや旧市民球場は無二の存在。原爆で全てが失われたといって過言でない広島において、旧市民球場は広島の人間の文字どおり心の支えでした。勇気づけられたり、つらい思いを紛らわしたり、家族 との楽しい思い出の場であったり、時には緑や水といった自然より も広島の人々の心を癒してくれた存在です。
原爆ドームが戦争の愚かさ・人間の闇の部分の象徴的存在であれば、旧市民球場は平和であることの喜び・生きる希望という光の部分の象徴的存在です。平和祈念公園で慰霊碑の前に立つと灯火の向こうには原爆ドーム、そしてその向こうに旧市民球場が見えます。闇の先にみえる希望の光、芝生の広場にこのようなメッセージをさえる力はありますか? 旧市民球場周辺は全国的にも珍しい文化施設やスポーツ施設が集積する地域です。原爆ドームをはじめとする平和祈念公園が原爆で亡 くなった人々を鎮魂し戦争の残酷さを記憶する場所であるならば、対峙するこれらの施設群は平和な社会・明るい未来への創造力を育む場所なのです。そして旧市民球場こそがその中心的存在なのです。この場所はまさに広島復興記念・未来創造公園なのです。 全てをそのまま残せというのではありません。市民球場の顔というべき正面および内野席を残してほしいのです。ネットを見ると多くの方々がそういった形で活用することを提言されています。広島に はないサッカー専用スタジアム、市民が集う野球場など、どれも単なる広場以上の付加価値をうむ力をもっていると思います。そうい った声を聞くこともなく独断的に事が運ばれていってよいのでしょうか。
旧市民球場は単なる老朽化したコンクリートと鉄骨の固まりではあ りません。廃墟の中から今日の広島を築き上げた人々の汗と辛苦の 証である歴史的建造物なのです。平和祈念公園にはかつて人々が暮 らした町がありましたがたった1つの爆弾により壊滅しそれをしのばせる面影はどこにもありません。そして今、広島の人々と共に歩 み支えてきたシンボルが議論も尽くされないまま抹殺されようかとしています。こんなことが許されていいのでしょうか。
市長への手紙-旧市民球場跡地利用問題への意見
電子メールありがとうございました。早速読ませていただきました。
いただいた御意見は関係部局にも送ります。
取り急ぎ御連絡いたします。
広島市長 秋葉忠利
市長への手紙-旧市民球場跡地利用問題への意見
秋葉市長殿
ご返信ありがとうございます。
関係部局に送っていただくのは結構ですが、これはまさに今週の委員会で取り上げられている事案であり、その委員会の場で問題視されている事項の1つに「市民の意見の反映」があったと思います。私自身は広島を離れて暮らす身ではありますが、それでも1つの意見であることに変わりありません。その返信がこのような非常に機械的な3行メールだということは、民意の反映などさらさら考えていないという市長からのメッセージだと受け止め、性急な取り壊しの推進に同じように不信感をもつ人々にも伝えたいと思います。
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