駐輪場 2010:06:05:07:34:35
6月1日、東京都江戸川区の葛西駅の駐輪場を視察に行きました。
江戸川区では、駅周辺の放置自転車をなくし、安全で快適な都市環境を実現するため、17年4月から「総合自転車対策」を実施しています。これにより、放置自転車の台数は大幅に減少したそうです。
区内12駅の放置自転車が95.3%減少
放置自転車 H13年5 月(ピーク時) 9,038台→H21年5 月 429台
8,609台減少しました。
葛西駅に日本一の規模の地下駐輪場が誕生したというのは有名な話で、その機械式駐輪場の凄さはテレビで見て知っていました。総合自転車対策の中でも特に「自転車業務駅別委託による放置自転車撤去啓発活動の効率化」は大いに参考になりまました。葛西駅で担当者からヒアリング調査をさせていただきました。
業務内容は多岐にわたります。
駐輪場の運営・管理業務、駅周辺放置自転車対策業務(啓発・警告札着け・撤去)、撤去自転車保管・変換業務、加えて駅前広場と駅前手洗い所の清掃まで盛り込まれています。
市直営から民間に切り替えたことで作業効率はずいぶんあがったようですし、一括業務委託することで委託業者のサービス徹底の中で業務改善が進みます。また手数料付与によるインセンティブも手伝って指導も徹底されているようでした。
地上からの入り口
市民が駐輪場に自転車を入れている。
駐輪庫
ICタグをつけた前輪フレーム
駐輪場のカード購入機
この立体駐輪場は、1基(250台前後)あたり直径7メートルあれば設置できるものでした。さらに地上でも地下でも整備が可能です。地下の深さは16mだそうです。
自転車は、通常の規格であれば収容可能ですが、マウンテンバイク(タイヤが太いもの)や子供を乗せるイスがついたものは収容できません。買物かごはOKです。登録車は、1ヶ月又は3ヶ月の定期カードを購入し、自転車にはICチップを付け、そのままゲートに置けば、鍵をかけずに施設に入れることができます。自転車を入れる時間は数十秒です。センサーによる安全装置は数か所にあり、対策をとってありました。
また、収納場所のゲートが忘れたり、間違えても、適正なゲートをお知られる仕組みになっています。トラブルは、委託業者の職員が対応し、台車を用意してあります。
国と東京都からの助成も受け、都市計画施設として整備を行っています。葛西駅は、東西線が高架になっているので、環状7号が下を通り、駅前広場の地下に自転車9400台、バイク400台を収容。利用率は80%です。
広島市にも採用して欲しいシステムだと思いました。江戸川区全体の駐輪場を整備するのに約700億円かかったそうですが国と都からの補助金もあったそうです。広島市には新天地地下駐輪場があります。地価を掘る必要もないし考えるよう提案してみたいと思います。また、レンタルサイクルも各駅で行なっていて、観光客・市民が便利に使用していました。
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