オリンピック共催不可 JOC 2009:12:26:07:02:07
昨日(12月25日)昼過ぎ、大きなニュースが飛び込んできました。
突然、オリンピック招致を表明し、オリンピック招致委員会を立ち上げ、現在まで広島市と近隣の市町村を振り回したオリンピック招致活動も一区切りしそうです。
平和の理念の下のオリンピック招致は誰も反対は出来ません。私自身も市民の皆さんも出来ることなら広島でオリンピックをやりたいと言う気持ちは同じです。過去、一般質問で提案もしています。そのためには相当早くから下準備がいると思います。しかし、突然、招致を表明し、沢山の市町村に声をかけ、世論でJOC・IOCを動かそうとした目論見は見事に外れました。それが大きくなる前にJOCが手を打ってきました。多くの市町村に大変大きな迷惑をかけたと思います。具体的な内容を検討する前に頓挫しました。
ほとんど下準備もしないで、市役所の人事まで動かし、市民や周りの市町村まで巻き込んだ秋葉市長の責任は重いと思います。市の幹部で3期目の市長に諌言を言える人はいない状態です。
しかし、25日午後にあった全国政令指定都市市長会に於いて、今度は【広島市単独開催】を検討すると表明されたそうです。
12月12日には「2020オリンピック招致検討委員会第2回会議を開きました。
参加自治体は以下の通りです。
出席自治体
広島市・長崎市・福岡市・北九州市・大村市・呉市・東広島市・廿日市市・大阪市
大阪府・尾道市・宝塚市・広島県・三原市・三次市・竹原市・安芸高田市・江田島市
府中市・海田町・熊野町・安芸太田町・北広島町
(1府1県16市5町 計23自治体 福岡市はアドバイザー参加)
参考
20年五輪:JOC、広島・長崎共催拒否 世論支持を懸念(毎日JP)
日本オリンピック委員会(JOC)が25日、広島、長崎両市が目指していた五輪共催に、
事実上「NO」を突きつけた。
この日、広島市の秋葉忠利市長、長崎市の田上富久市長と会談したJOCの竹田恒和会長は、「共催案ではJOCとして推薦できない」と伝えた。
「1都市開催」を原則とする五輪憲章にそぐわない複数都市による共催案が、「被爆地での五輪」という開催理念の下で一般世論の支持を集めて大きな流れとなることを懸念し、国際オリンピック委員会(IOC)の意向をくむよう、広島、長崎両市にクギを刺した形だ。
竹田会長は今月7?9日にIOC本部のあるスイス・ローザンヌを訪れ、ロゲ会長やフェリ五輪統括部長らと面談。
20年五輪に関して1都市開催のルールを変えることはできないことを直接、通告されたという。
一方で、広島、長崎両市を含め、被爆地での五輪に賛同する計22自治体が参加する五輪招致検討委の第2回会議が12日、広島市で行われ、基本理念を決めたが、複数都市での開催を視野に入れた内容だった。
◇広島、長崎市などの2020年夏季五輪招致をめぐる経過
【10月】
11日 広島、長崎両市が20年夏季五輪招致を共同開催の形で目指すと正式に表明。
12日 国際オリンピック委員会(IOC)の五輪統括部長が広島、
長崎両市の共同開催について
「現時点で答えはノー」と否定的な見解。
13日 広島、長崎両市が日本オリンピック委員会(JOC)に対して招致に
至った経緯を報告。
30日 東京都の石原慎太郎知事は広島市との共催を視野に20年夏季五輪招致の
可否を検討する意向を示す。
31日 広島、長崎両市を中心に招致検討委員会が発足し、初会合を開催。
【11月】
9日 東京都の石原知事が20年夏季五輪開催都市へ立候補する考えを示し、
広島市と共催する意思も表明。
13日 JOCの市原則之専務理事が、IOCの五輪憲章に抵触する点をふまえ、
国内立候補都市を選ぶ段階で「JOCでカットするかも」と発言。
広島市の秋葉忠利市長らは大阪市、大阪府に招致検討委員会への参加を要請。
17日 JOCがオリンピック招致戦略本部の設置を承認。
【12月】
2日 IOCのロゲ会長が東京都の20年夏季五輪招致への再挑戦表明を歓迎。
12日 広島、長崎両市が中心の招致検討委の第2回会議に22自治体が参加。
中心に平和を据えた広島長崎五輪の理念を決定。
18日 広島、長崎両市長が日本体育協会を訪れ、招致検討への協力を要請。
日体協側は複数都市開催案を懸念。
25日 JOCの竹田恒和会長が広島、長崎両市に、五輪憲章に基づき
共催はできないと伝える。
コメントをどうぞ