認知症 2009:12:25:06:16:18

2009年12月25日

 昨日(12月24日)は、クリスマスイブで昼間は大変暖かかったです。広島地区は10月終わりから11月はじめの気温(12℃から15℃)だったと言っていました。

 今朝は書く記事が無くて困っています。調べ置きをしていたアルツハイマーについて書きます。

 認知症の種類と症状
(浴風会病院院長大友英一監修・講談社「ボケにならない、進ませない」を参照)

■ 認知症のタイプ
認知症には大きく分けると脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症と二つのタイプになります。

・脳血管性認知症?脳の血管の動脈硬化
 血管の老化によって、脳の動脈がしなやかさを失い、動脈硬化となります。
  動脈硬化が進むと、血管の内側がせまくなり、血液が脳の組織にいき渡らなくなり、
  脳細胞が壊死に陥り、認知症の出現となります。
 脳梗塞の数が増えるほど、認知症になる割合が高くなります。
  また、動脈硬化が重症になるほど、認知症になる割合が高くなります。

・アルツハイマー型認知症?脳自体の老化
 アルツハイマー型の認知症は、脳全体に異常な老化が起こり、
  脳の司令部である大脳皮質に障害が起こります。
 そのため脳内のあらゆる情報伝達がうまくいかず、認知症の症状も重くなってきます。
  アルツハイマー型は、いつ認知症になったか分からないほど徐々にはじまります。
 アルツハイマー型認知症は、男性より女性のほうが1.5?2.5倍多い。
  これには女性ホルモンの関係が考えられています。

・混合型認知症
 脳の老化と脳の動脈の老化(動脈硬化)が同時に出現します。

・その他
 パーキンソン病、ヤコブ病などの病気が原因で発生します。

■ 認知症を定義する特徴的な症状

記銘力・記憶力障害
 新しいことを覚えこむ力がなくなるので、
 古い記憶より新しい記憶がなくなっていくのが特徴です。
 認知症が進行すると自分の名前や年齢も言うことができません。

見当識障害
 今が「いつ」なのか、自分が「どこ」いるのか、自分の周囲の人が「だれ」  
 なのか分からなくなります。時間や場所を理解できなくなります。

計算力障害
 認知症が進むと簡単な計算もできなくなります。
 数字を扱う職業に就いていた人は計算力が割合残っている場合があります。

感情障害
 感情が不安定で、興奮しやすい一方で、うつにもなりやすい。
 進んでくると疑いの気持ちが出てきて被害妄想、
 嫉妬妄想などが起こってきます。神経質で敏感になります。

思考力障害
 筋道を立てた考えができなくなり、自分の考えを頑固に主張したりします。
 判断力が低下し、注意力も散漫になります。

異常行動
 まったく無意味で、理解できない行動を言います。
 認知症がかなり進んでくると現れます。

■ 認知症にならないために
  
   和食を食べていると認知症にならないと言われています。
  それは和食に魚料理が多いからです。
   魚介類の脂質に多く含まれているDHA、EPAなどの不飽和脂肪酸は、
   血液中のコレステロール濃度を低くして、動脈硬化になりにくくします。
   また、血液をかたまりにくくする働きや炎症を抑える働きもあります。

■ 認知症の予防に良い食物一覧


 コリン
 脳の記憶形成を助ける。血管を拡張し、血圧を下げる。
 
レバー
 ビタミンB12
 脳の働きに関与。記憶力・集中力を高める
 
背の青い魚
 DHA
 神経細胞を修復、活性化。血流をよくし、血管障害を予防。
 
ナッツ類
 ビタミンE
 細胞を破壊する過酸化脂質を抑え、動脈硬化やしみも防ぐ。
 
大豆製品
 レシチン
 血管壁のコレステロールを溶かす。動脈硬化を防ぐ効果大。
 
納豆
 ナットウキナーゼ
 血栓の主成分・フィブリンをとかす働きがある。
 
コーヒー
 トリゴネリン
 神経細胞を活性化し、新たな神経回路を形成する。
 
長ネギ
 リン脂質
 脳の神経細胞を守っている細胞膜の一つ。
 
玉ネギ
 ケルセチン
 血液をサラサラにし、血栓を防ぐ。狭くなった血管を広げる。
 
焼きにんにく
 メラノイジン
 脳内の血流が促され集中力、記憶力が強化される。
 
ごま
 ビタミンE、B12
 脳内の血管を丈夫にして血圧を安定させ、認知症を防止する。
 
しいたけ
 エリタデニン
 血液中における総コレステロール値を下げる働きがある。
 
フィトステリ
 コレステロール値や血圧を下げる。 総合的に働いて認知症を防ぐ。
 

高齢に発症する病気の多くは血液の循環が悪くなっておこります。
ボケ・認知症もその一つです。
血液の流れを良くすることが認知症防止にもなるのです

認知症の早期
 認知症の早期に見られる置き忘れ、しまい忘れ大切な物をしまう場所は、
 大概の場合、皆さんは決まっていると思います。
 乗り物の中で急に鳴りだした携帯電話がなかなか鞄の中で見つけることができず
 音を消せずにあわてている人をたまに見かけますよね

 置き忘れ、しまい忘れは、認知症の早い時期から比較的多くの方に見られる
 症状のようです。特に、お金や財布、預金通帳といった大切な物は、大事なもの
 だから気にかかり大事にしまい込み、大事にしまいすぎて、しまったところを忘れ
 「どこに、しまったの?」と探しまわりやっと出てくると「もっとしっかり
 しまわないと」とさらにわかりにくい場所にしまい込み、そのうちに「こんなに
 物がなくなるのは、誰かが盗んでいるのでは?」「きっと誰かに盗まれたんだわ」と
 周囲に疑惑を抱くようになり、みじかな人を犯人にして疑ったりして徐々に妄想が
 激しくなります。

 

 



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