坂の上の雲 2009:12:20:06:55:42
【まことに小さな国が、開花期を迎えようとしている】
毎回この言葉で始まります。久し振りに良いドラマが始まりました。テレビをつければお笑いタレントのオンパレード。飽き飽きしていました。そんな時期に、このドラマが放映されました。今までは(第3回まで)日曜日のこの時間は所要があって見れませんでした。先日、ビデオに撮っていたものをまとめて見ました。ようやく追いつきました。
物語は興味深く、大変面白く、1時間半があっという間に経ちました。明治の時代背景と、若者の向学心に燃えた気持ちがひしひしと伝わりました。しかし、3年がかりで放送するテレビドラマは、初めてです。長生きをしなくてはいけませんね。
『坂の上の雲』とは、封建の世から目覚めたばかりの日本が、そこを登り詰めてさえ行けば、やがては手が届くと思い焦がれた欧米的近代国家というものを「坂の上にたなびく一筋の雲」に例えた切なさと憧憬をこめた題名です。
前市議会議員の大原邦夫氏のブログに、NHKの記者をしていた時、このことに係わった事を3回のわたって書いておられます。
興味深い、裏話等がありますので、興味のある方はブログを見て下さい。
NHK:ドラマ「坂の上の雲」
歴史作家の故・司馬遼太郎の代表作の一つ「坂の上の雲」をNHKがドラマ化しました。
11月29日(午後8時)から第1部(5回)が始まりました。3年余に及ぶ長期制作で、全3部13回の放送は3年がかりだそうです。
国内各地はもとより、ロシアや中国、フランス、イギリスでもロケを行うなど、通常のドラマとはけた外れの大作です。
脚本については製作スタッフが外部諮問委員会などの監修をもとに完成させ、全18回を1年かけて放送するという当初の予定を変更し、3部構成の全13回を2009年秋から3年間かけて放送することが
2007年1月に主要キャスト4人(本木、阿部、香川、菅野)とともに発表されました。
【第1部】NHK総合テレビ 午後8時?9時30分
11月29日(日) 第1回「少年の国」
12月 6日(日) 第2回「青 雲」
12月13日(日) 第3回「国家鳴動」
12月20日(日) 第4回「日清開戦」
12月27日(日) 第5回「留学生」
【第2部:第6回?第9回】
2010年 秋
【第3部:第10回?第13回】
2011年 秋 (全13回)
物語の舞台は明治。主人公は海軍軍人・秋山真之(さねゆき)(本木雅弘)と兄で陸軍の好古(よしふる)(阿部寛)、俳人の正岡子規(香川照之)です。開国間もない日本が大国ロシアとの戦争に勝ち抜き、世界の列強に肩を並べる近代国家へと変貌(へんぼう)してゆく姿を描いています。
司馬の生前から映画やドラマ化を求める声はありました。事実、「竜馬がゆく」「国盗り物語」など、
司馬の作品の多くがドラマとなっています。しかし、司馬は「坂の上の雲」については映像化の申し出を断っていました。
「戦争賛美と誤解されると思っており、NHKの大河のスケールではとても描ききれないだろうとも言っていました」。
ドラマ化の最初の段階からかかわってきた西村与志木・エグゼクティブ・プロデューサーはそう振り返ています。大河を大きく超えたスケールと、「戦争賛美」とはとられない脚本を用意することで、遺族や関係者の了解を得たそうです。
ドラマ独自の工夫もしています。子規の妹で、原作にはさほど描かれない律(菅野美穂)を重要な役どころに配しました。物語の柱の一つである旅順要塞を巡る戦いでも、司馬の没後に進んだ研究などを参考にしつつ、より史実に近い形を追求しています。
本木が撮影中、ドラマの仕事はこの1本に限るなど、出演者の思い入れも強い。
また、脚本を担当していた野沢尚が04年に急逝したことで06年の放送開始予定が大幅に遅れるなど、紆余(うよ)曲折があっただけにNHK側の感慨も深いものがあります。
西村は「映画、テレビ界でこれを作りたいと思った人がどれほどいることか。日本の映像界を代表して作らせてもらっている。変なものは作れない」と話しています。
毎日JPに掲載された【栗原俊雄】氏の文章を参照しました。
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