ピンクリボン 2009:11:19:06:25:44

2009年11月19日

 昨年、一昨年とカープ・サンフレッチェの試合にピンクリボン運動を行ないたいという申し出があり、市役所の職員さんと一緒に参加しました。現在も続いていますピンクリボン運動ですが、一昨日、公明党の政治パーティーに行くと、東広島市の市長さんがスーツの胸に付けておられました。

ピンクリボン運動

 ピンクリボン運動とは乳がんの「早期発見・早期診断・早期治療」の大切さを世界の女性たちに伝える運動です。
 胸元にピンク色のリボンをつけることでセルフチェックや定期検診をうながし、乳がんに対する意識を高めるのが目的です。

 ピンクリボン運動の歴史

 ピンクリボン運動は1980年代にアメリカで始まりました。乳がんで若くして亡くなった女性の母親が、残された家族と一緒にピンクリボンを作ったのが最初と言われています。
 「乳がんで命を落とさないように」という女性たちへのメッセージと「同じ悲劇を繰り返したくない」という母の思いが込められています。
 当時のアメリカでは乳がんにかかる女性は8人に1人と多く、死亡率も高かったそうです。

 一方、日本でピンクリボン運動が広まったのは2000年代に入ってからのことです。街を歩いて乳がんを啓蒙するウォーキングや、ピンク色にライトアップされた東京タワーやレインボーブリッジなどが人々の注目を集めました。

 20人に1人。日本人女性が乳がんにかかる割合は驚くほど高い食生活の欧米化、出産の高齢化などにともない、乳がん患者は急増しています。
 1996年には乳がんが日本人女性のがん罹患率第1位になりました。
 年間約40,000人の女性が乳がんを患うとされ(約20人に1人の割合)、死亡数も年々増えています。

 90%の人が10年生存。早期に発見できるほど完治も望める乳がんは早期発見であるほど治癒率が高い病気です。2センチ以下のしこりで、リンパ節への転移がない状態(?期)であれば約90%の人が10年生存している、つまりほぼ完治しているという結果が出ています。
 また、がんが小さいうちに発見できれば女性にとって大切な乳房を温存できます。

 女性の30?40代は乳がんにかかるレッドゾーン乳がんにかかる人が多いのは30〜40代の女性。
 最もリスクが高まるのは40代後半ですが、20代でも発症が認められています。「まだ若いから」と無関心ではいられません。

 乳がんは一般的に次の様な人がなりやすいといわれています。

・初産の年齢が30歳以上の方

・出産経験のない方

・初潮年齢が早かった方(11歳以下)

・閉経年齢が遅かった方(55歳以上)

 しかし、出産・授乳経験があっても、閉経後でも乳がんになる場合があります。
 年代にかかわらず、乳がんの危険性を認識したいものです。

マンモグラフィーで乳がん検査
 年間1万人が命を落とすとされている乳がん。厚生労働省は、40歳以上の女性の乳がん検診は従来の視触診だけではなく、
マンモグラフィー(乳房レントゲン撮影)をするべきという指針をだしました。

マンモグラフィー検査
 そもそもラテン語で『マンマ(mamma)』は『乳房』のこと。だから乳房のレントゲン写真をとる検査は『マンモグラフィー(mammagraphy)』となるわけです。
 ちなみに一台約3000万円くらいです。マンモグラフィー検査は欧米では一般的な検査で、アメリカではその受診率は28.8%(1987年)から66.9%(1998年)まで増加しています。
(GE横河メディカルシステム調べ)

mannmo.jpg

マンモグラフィー検査の機械


 



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