臨界期(感受性期) 2009:11:13:07:00:54

2009年11月13日

 スポーツ選手、「イチロー」「石川遼」等、天才と言われる人達について書いている本を読む機会がありました。天才を創るためには、脳のある部分を鍛える時期があるそうです。その時期を「感受性期」と言うそうです。「臨界期」とも言うそうです。また、音楽での「絶対音階」も、この時期に鍛えることが非常に有効だそうです。ほとんどが、12才までに創られるそうです。特に0才ー4才が大事な時期で、昔から言う「三つ子の魂100まで」と言う言葉は、ここから来ているのではないでしょうか。 躾を含めて幼児教育が大事だといわれる由縁ではないでしょうか。

 調べてみました。子育て真っ最中の人、孫がこの時期にある人、天才を育ってみてはいかがでしょうか?人格の総合的なバランスも大事ですがね!

臨界期(感受性期)
 人間の脳のメカニズムとして、学習する適切な時期がある。このように環境(教育)が大きな影響を及ぼす時期のことを臨界期(感受性期)と言う。

 臨界期とは、本来は物理学などでよく用いられる言葉で、物質が「ある状態から別の状態に移るギリギリの限界」のことだが、人に対して用いる場合は、環境(教育)がその子どもの才能に大きな影響を及ぼす時期のことを指し、感受性期とも言う。
 同じ環境(教育)を与えても、脳が得る影響度は臨界期かそうでない時かで大きく異なる。

 また、知性は多重性なので各知性によってもそれぞれ臨界期の時期が異なる。
総じて、どの知性も12才位までだが、

「言語的知性」では0歳〜9歳、

「身体運動的知性」では0歳〜4歳、
「音楽的知性」では0歳〜4歳、

「論理数学的知性」では1歳〜4歳が

特に重要である。

臨界期を正しく認識し、時期を外さずに沢山の刺激を与え、各知性をまんべんなく育てましょう。

・「言語的知性」
 言葉の模倣・絵本の読み聞かせ・平仮名の読み書き・擬声語や擬態語への興味付け・文章作りなど。

・「空間的知性」
 立体構成と平面構成、位置、四方観察、遠近法など。

・「論理数学的知性」
 数を1・2・3・・と数えていく計数、多少の判断、数の操作(足し算と引き算の基礎)、立体構成と平面構成、位置と順番など。

・「絵画的知性」
 お絵かき、塗り絵、課題画、制作、造形など。

・「音楽的知性」
 音楽鑑賞、歌を唄う、楽器を弾く、リズムを身体で表現する、など。

・「身体運動的知性」
 運動器具を使用しての様々な運動、模倣運動、かけっこ、スキップやギャロップなど。

・「社会的知性(対人関係知性)」
 集団の中での行動、コミュニケーションを取るための言語の獲得、思いやり、物の貸し借り、集団の中での話しを聞く・話す力、協力と役割分担、ルールの理解など。

・「感情的知性(心内知性)」
 喜怒哀楽、快な気持ちを持つ、相手の気持ちを考える、自分の気持ちを言語表現する力、我慢する力、愛されている・守られているという意識を持つなど。

参考文献
「Emotional Intelligence(邦題:こころの知能指数)」/ダニエル・ゴールマン(土屋京子 訳)/講談社
「幼児教育と脳」/澤口 俊之/文藝春秋
「脳が考える脳」/柳澤 桂子/講談社
「脳の健康」/生田 哲/講談社
 Newton別冊「遺伝子と脳からみる男と女のサイエンス」/ニュートンプレス。

                                               (インターネット参照)

 



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