文化の日 2009:11:04:06:11:50

2009年11月 4日

 昨日(11月3日)の、朝日新聞朝刊17面文化の欄に【きょうはなぜ「文化」の日?】と言う記事が載っていました。元々は、明治天皇の誕生日、新憲法の公布日だったそうです。戦前は明治天皇の誕生日を祝って「明治節」でした。なぜ、文化の日となったか?新聞記事を掲載しておきます。

文化の日(11月3日 朝日新聞17面 参照)
 文化の日は、48年の「祝日法」制定時から続く祝日です。11月3日は明治天皇の誕生日で、戦前は明治節でした。どんな経緯で明治節が文化の日に生まれ変わったのか、衆議院・内閣調査室を訪ねました。

 衆参両院では、その名も「文化委員会」で法制定の議論がなされたと言います。
 この休日を、46年11月3日に公布された新憲法で祝うべきか、もともとの明治天皇や明治時代で記念すべきか、議員の意見も割れました。

 参院側は11月3日は「憲法記念日」とする考えでしたが、衆院側が「憲法記念日は施行の5月3日」と主張しました。結局、参院側も同調し、文化の日とする方向で決しました。11月3日は「文化」とどう関連するのでしょう。
 山本勇造・参院文化委員長(作家の山本有三)は当時、11月3日をこう理由づけました。戦争放棄を盛り込んだ新憲法公布の日で忘れがたく、「『自由と平和を愛し、文化をすすめる』、そういう『文化の日』ということに我々は決めた」。やや強引では無いでしょうか。自由や平和の日でもよかったと思いまが、
この理由が今も国の説明に引き継がれています。

 実は文化の日、もう一つあります。「関西文化の日」。毎年11月の第3土曜と日曜が基本ですが、今年は14、15日。両日を中心に、関西2府8県内の美術館や博物館など402施設の入館料が、主に常設展で無料になります。 03年、当時の河合隼雄文化庁長官が呼びかけた「関西元気文化圏構想」の一環としてスタートしました。4年前の参加234施設、来館者計22万6千人から、昨年は357施設、計31万7千人に増加しました。もうひとつの「文化の日」もがんばっています。

『日本文化論の系譜』の著者、大久保喬樹・東京女子大教授(比較文化)は「日本人くらい文化についてあれこれ考えるのが好きな国民はない」と言っています。
 長い戦争が終わり、自由と平和が訪れた当時、日本の人々は文化を発展させようと、やや強引だが11月3日を選んでいました。



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