テレビドラマ 2009:09:25:06:32:30
9月20日に「脱官僚」について書きました。近頃なぜかテレビで官僚・地方公務員についてのドラマが多く放映されています。そのドラマの出来がよく、一度見ると(何回かに分けて放映している)はまってしまいそうです。その中の何点かを紹介しておきます。特に「再生の町」は、我々地方に暮らす人間にとって身近に感じ、リアリティーのある作品です。また、考えさされる作品です。今週が最終回だと思います。議員の描き方は昔ながらの「慇懃無礼・横暴」と言った定説の中で描かれています。今でも我々はそのように写っているのですかね。(そんなに力を持たしてもらっていません)
『官僚たちの夏』
原作 城山三郎著(新潮文庫刊) 脚本 : 橋本裕志 TBS 7月期の日曜劇場
1975年に新潮社から刊行されたこの作品は、敗戦後の昭和30年代の通産官僚と産業界の奮闘を描いた感動作。敗戦国の日本を、世界と肩を並べる豊かな国にしたいという使命感に燃える、熱き通産官僚たちの活躍を描いた物語。“ミスター通産省”と呼ばれた男・風越信吾を中心とした、国内産業の保護を訴える“産業派”と、国際化を目指して自由貿易を理想とする“国際派”の攻防を軸に展開していきます。また、当時の社会風俗や街並みなど、舞台となる高度成長期当時の国内を、忠実に再現するビジュアルも見どころ。
“ミスター通産省”こと主人公・風越信吾役には佐藤浩市、風越を取り巻く通産官僚たちに堺雅人、高橋克実、“国際派”のライバルには高橋克典、船越英一郎をキャスティング。そして彼ら官僚の前に立ちはだかる通産大臣・池内信人役は北大路欣也が演じます。
【再生の町】
【放 送】NHK 2009年8月29日 放送開始(連続5回)毎週土曜 総合 午後9:00?9:53
?ふるさとが破綻するとき 私たちは何を守るのか…??
地方自治体の「財政破綻」と「再生への道のり」をリアルに描く!
主人公は地方公務員。ふるさとを守るため、生活や命と直結する「行政サービス」の何を残し、何を削るのか…?
大阪府内の架空の町「なみはや市」を舞台に、「財政再建案」の作成に奮闘する市役所職員たちの人間模様と、
切実な問題を抱える地元住民との心の交流を描きながら、「まち作り」のあり方を問う。
財政問題と苦闘している大阪発ならではの本格社会派ドラマです。
演出にあたって 【演 出】 吉田努
昨年の11月末、この番組の取材で北海道夕張市をたずねました。週末にも関わらず町に人はまばらで、「財政破綻」の現実を目の当たりにする一方、お話をうかがった若手の市職員や市民の方々の明るさに、「再生」へのヒントを感じ取りました。その帰路、関西国際空港に降り立つ際に見た大阪の夜景はとても輝いていました。しかし、この光の下に暮らす人々は、自分の町の「危機」が、そこまで迫っていることにまだ気づいていない…。その時の思いを胸に、素晴らしいキャストのお力を借りて、番組を作り上げました。このドラマを多くの方にご覧いただき、自分の住む町、家族の暮らす故郷、それぞれの大切な場所の未来に、思いを馳せていただければ幸いです
あらすじ
大学卒業以来勤めてきた横浜の老舗デパートが買収され、職を失った主人公・高岡駿馬、40歳。母の介護という事情もあって、故郷・大阪府なみはや市に妻・樹と共に戻り、亡き父が勤めていた市役所に再就職を果たす。平穏な第二の人生が送れると思っていた矢先の2007年3月。市の財政危機が発覚し、水元市長が急遽立ち上げた「財政再建プロジェクトチーム(PT)」の一員として、駿馬は召集される。民間企業での経験に白羽の矢が立ったのだ。
プロジェクトチームリーダーは定年間際の職員・間宮哲夫。かつて駿馬の父の部下だった男だ。メンバーは他に、財政課課長の桂木、保険収納課で現場一筋の女性職員・田村、エリート若手職員の橋本、そして民間経営コンサルタントの光野。わずか4か月という期間で“一律15%の予算削減”を目指す、PTメンバー6人の怒涛の日々が始まる。
削減対象は、市民の希望が託されているニュータウン計画などの都市計画事業、低所得層の生活を支援する市営住宅事業、さらには福祉、医療、教育といった「聖域」にまで及ぶ。市営住宅に住み貧困にあえぐ少女、仕事がなくて国民健康保険料が払えない一人親方、老老介護に苦しむ認知症老人などとの出会いを通じて、駿馬は切迫した現状と向き合い逡巡しながらも必死に「極限の削減案」を作成しようと奮闘していく。
財政再建案の作成に取り組む中で、駿馬は、10年前に父が町の財政状況の行く末を憂い、一度は再建案をまとめながら、“なみはやのドン”こと市議会議員・権藤と前市長の圧力で潰された事実を知る。父が平穏無事に仕事をしていただけでなく、死ぬ間際まで町のために闘っていたことに、駿馬は強い衝撃を受ける。一方、前市長の実子として「負の遺産」を一身に背負うことになった水元市長は、内心では改革の必要を感じつつも、父の代からの恩義もあって権藤の反発を止められず、苦悩の日々が続いていた。
1か月後、ついにPTによる財政再建に向けた試案が完成。間宮と駿馬は水元市長を説得し、その試案をもとにした公開部局折衝を実施し、民意を問う。町の長年の悲願であったニュータウン事業の全面凍結、市民病院の経営縮小など大幅な削減プランが世に公開され、市民の反発がPTに押し寄せる。ニュータウン事業絡みで利権を得ていた権藤からも痛烈な逆襲を食らう。
そんななか、リーダーの間宮が病に倒れ戦線離脱し、PTは一気に危機に陥る。PTメンバーに自分を選んだ間宮と亡き父の果たせなかった思いを背負い、駿馬は自らリーダーとしてPTを引っ張っていく決意を固める。果たして、「町の再生」に向けて一歩踏み出すことができるのか?駿馬たちPTメンバーは最終案をもって水元市長に決断を迫り、町の命運を賭けた最後の公開部局折衝に臨む…。
(インターネット参照)
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