緊急地震速報 誤報 2009:08:27:07:10:04

2009年8月27日

 8月25日朝6時30分過ぎにテレビで突然、緊急地震速報が流れ、「千葉県、茨城県、東京23区などで大きな揺れとなる恐れがある」との緊急地震速報を発表しました。各テレビは朝のニュース番組を中心としたモーニングショウをやっている最中で、出演者全員が「揺れが来るぞ」と身構えていました。しかし、いくら待っても揺れは来ません。キャスターが「もう来るはずだ、もう来るはずだ」といっていました。結局何も起こりませんでした。

 しかし、交通機関には多大な影響が出ました。

 東京メトロと都営地下鉄は全線で運行を停止。安全確認後に運転を再開したが、最大で約10分間運転を見合わせ、ラッシュ時まで遅れが続いた路線もあった。東京メトロでは約5800人が影響を受けたという。私鉄でも、東急が全線でストップするなどした。 

 夕方、気象庁が誤報だったと謝罪の会見をしていました。業者が地震計ソフトを無断改修したことが、誤報の原因だったようです。気象庁も業者に丸投げしていたようです。有ってはならない、考えられないミスだと思います。

<緊急地震速報>業者、地震計ソフトを無断改修 誤報の原因(8月25日毎日新聞)

 25日朝に千葉県東方沖を震源とする地震が起きた際、同県南房総市の地震計から過大なデータが送信され緊急地震速報が誤って発表された問題で、気象庁は同日午後、この地震計のソフトの改修ミスが原因と発表した。
 

 同庁によると、この地震計は設置した「明星電気」(群馬県伊勢崎市)が24日に改修を実施。
 その際、委託された震度情報送信に関するソフトだけでなく、緊急地震速報にかかわるソフトも無断で改修した。その過程でミスをし、過大な観測データが速報システムに送られる設定になった。同社はこの改修を同庁に報告せず、同庁も気付かなかったという。同社は大阪市など他の3カ所の地震計も同様の改修をしていたため、いずれも改修前の状態に戻した。

 同社の役員らが25日に同庁を訪れて謝罪し、作業態勢などを見直すことを約束した。同庁は改修を引き続き委託するという。同庁の伊藤秀美地震火山部長は「気象庁にも監督責任はある。改修などを外部委託する際は、どんな作業がどのように実施されたのかをしっかり確認できるようチェック態勢を見直したい」と述べた。



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