広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式 2009:08:07:05:15:00

2009年8月 7日

昨日(8月6日)、広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式(HIROSIMA PEACE MEMORIAL CEREMONY)が行なわれました。

8:00 開式  原爆死没者名簿奉納    広島市長・遺族代表

8:02 式辞                   広島市議会議長

8:07 献花                 広島市長・議長・遺族代表・子ども代表・被爆者代表・来賓

8:15 黙とう・平和の鐘

8:16 平和宣言                広島市長

 放鳩

8:22 平和への誓い              子ども代表

8:26 来賓あいさつ           内閣総理大臣・広島県知事・国際連合総会議長・事務総長

8:45 ひろしま平和の歌(合唱)

8:50 閉式

 今年の式は、珍しく曇っていました。例年のように真夏の太陽が照りつける暑さではありませんでしたが、梅雨明け宣言すぐですので蒸し暑さは格別でした。

 この式典の司会はここ何年かは、市民局 市民活動推進課長がやっています。このポジションは今まで男性職員がやっていましたので、式典の司会は男性と決まっていました。今年は女性の課長さんで、司会が初めて女性となりました。この司会については、全世界に発信されると言うことで大変な名誉で相当長い間練習をして勤めます。司会が女性となったことで、非常に柔らかく聞こえ、非常に良い印象に感じました。

 しかし、式典全体では来賓献花の時、花輪が用意されて無い来賓や、数が足らないということが起きた様で、バタバタとしていました。また、「平和の鐘」の前半が変な音が出てあわてていました。毎年のように式に出席していますがこんなことは初めてです。

 市長の平和宣言は、平成11年初めての平和宣言は中学生にも理解出来て、解り易く大好評でした。しかし、年々難しくなり理屈のオンパレードとなりつつあるように思います。広島市の中学校は登校日として市長の平和宣言を聞いています。もっと全ての人にわかりやすい内容・言葉にして欲しいと思います。市長さんは非常に頭の良い人で、議会のときも色んな言葉に反応をして、すぐに答弁をされる傾向に有ります。反応が良すぎるために失敗された例が沢山あります。今回の「オバマジョリティー」についてもアメリカからの、帰りの飛行機で思いつかれたそうです。 6月10日の記者会見で発表されました。

 「オバマジョリティー(OBAMAJORITY)」の意味は、大統領の名前にマジョリティー(多数派)をかけた秋葉市長の造語で、「核廃絶に向け一緒に行動しようとの思い」を込めたと説明されました。また、オバマ大統領の許可をもらって、オバマ大統領の等身大のパネルを、広島駅なり球場なり、人が多いところに設置すると発表されました。

 昨年までは、アメリカを核保有国として「平和宣言」でたたき、都合の良いオバマ大統領の言葉は,大々的に利用してキャンペーンを張り、宣伝をするやり方は、あまりにも安易な方法ではないでしょうか。アメリカ国民の核に対する考え方は、少しも変わっていないと私は理解しています。また、オバマ大統領は、4月のプラハ演説で「核廃絶」を演説しただけで、まだ何も実行していません。オバマ大統領のプラハ演説は、アメリカ国内事情で泡と消えていく、可能性もあると思います。

 世界平和については人類にとって大変大事なことです。それゆえ色んな考え方があります。「核の抑止力でのバランス平和・核廃絶での平和(「グローバル ゼロ」「平和市長会議等)・核の傘の下の日本の平和」と考え方はいろいろ有ります。しかし、今日の平和宣言は、広島の祈りの日にとってはあまりにも、はしゃぎすぎておられると私は感じました。オバマ大統領の世界的人気を利用したパーフォーマンスに見えます。最後の英語での演説もそれを感じました。今年オバマ大統領が使った言葉で大流行をした言葉、YES WE CAN.もう少し地に足の着いた形で動いて欲しいと私は感じました。

P1000433.JPG

平和記念資料館

P1000427.JPG

麻生総理大臣献花

P1000429.JPG

秋葉市長平和宣言(バックは市民の演奏者・合唱団)



コメントをどうぞ