四股名 2009:07:03:06:23:52

2009年7月 3日

  7月12日から始まる大相撲名古屋場所の番付が発表された。なかに、珍しい四股名がありました。

三段目西三枚目に、「吉野改 右肩上り博保」です。
 山口県宇部市出身、大嶽部屋、21歳。身長1m73cm、体重152kg、得意は突き押し。
名付け親は大嶽親方(元貴闘力)だが、大相撲の長い歴史の中でも、「物事を形容する」四股名は初めてだという。大嶽親方は、「世の中全体が暗いので、みんなが幸せになるようにと」と付けたといい、本人も「びっくりしましたが、名前負けしないよう頑張ります」と答えていました。

四股名(しこな)
日本の国技「相撲」における力士の名前である。
もともとは醜名と書き、自らをへりくだって呼ぶときの名前であった(また「醜」の字には、
「憎まれるほど強い」との意もある)。いつからか四股と相まって「四股名」と書かれるようになった。
しこ名と書かれることも多い。

 珍しい四股名
  (記載のないのは全部明治)
   序ノ口 三毛猫泣太郎(みけねこなきたろう)
   序二段 小猫三毛蔵(こねこみけぞう)(大正)
   序ノ口 たこ勇熊吉(たこいさみくまきち)
   序二段 自動車早太郎(じどうしゃはやたろう)
   幕下  電気燈光之助(でんきとうひかりのすけ)
   三段目 文明開化(ぶんめいかいか)
   三段目 凸凹太吉(でこぼこたきち)
   序ノ口 馬鹿の勇介(ばかのゆうすけ)
   見習  ヒーロー市松(いちまつ)
   三段目 不了簡綾丸(ふりょうけんあやまる)
   見習  一二三山四五六(ひふみやまよごろく)
   三段目 膃肭臍市作(おっとせいいちさく)
   幕内  い 助治郎(かながしらすけじろう)
   三段目 子 音二郎(えとがしらおとじろう)
   幕下  一 匡(かずはじめはじめ)(昭和)
  ロシア阿夢露(幕下、192?105キロ アムール)
  大露羅(三段目、体重250キロ オーロラ)

昭和
・海乃山 勇(かいのやま いさむ、出羽海部屋) : 海力山と改名届を出したが番付に海乃山と書かれてしまい、そのまま通した。一見普通の四股名だが「海の山(うみのやま)」という意味になる。最高位関脇。

・轟 亘(とどろき わたる、時津風部屋) : 轟の四股名で十両へ、その後、牧本の四股名で41歳3ヶ月まで相撲を取った。最高位前頭12枚目。

・丸勇 高利(まるゆう たかとし、二子山部屋) : 序二段の二子竜から改名。当時国会でマル優廃止法案が成立した直後の改名だけに政治風刺の珍しい四股名となった。

・ジェシー クハウルア(じぇしー くはうるあ、高砂部屋):ジェシーの四股名で初土俵を踏み、後に高見山と改名した、最高位は関脇。後に東関親方となり、曙、高見盛などを育てた。

 

平成
・武蔵坊 弁慶(むさしぼう べんけい、武蔵川部屋) : ハワイ出身で素質は後輩の武蔵丸以上だったといわれるが、相撲界になじめず帰国してしまった。

・前進山良太(ぜんしんやま りょうた、高田川部屋) : 新弟子の頃から投げ技に頼るところがあり、師匠から「もっと前に出ることを心がけるように」と命名されたもの。最高位十両2枚目。

・大翔鶴 亀太郎(だいしょうかく きたろ、追手風部屋)

・大魔王 暁志(だいまおう さとし、芝田山部屋) : 細身で弱気な性格だったので脱皮させる意を込めた。改名の場所で一番相撲から5連勝(2敗)した。

・月ノ輪 熊之介(つきのわ くまのすけ、錣山部屋) : 気が優しく大人しい性格だったので、土俵上では熊のように荒々しく

・猫又 虎右衛門(ねこまた とらえもん、伊勢ノ海部屋) : 部屋伝統の出世名

・鳩弾力 豆太郎(はとだんりき まめたろう、出羽海部屋) : 鳩のように素早く、弾丸のように力強く。豆のように小さいが強くなれることを証明したい

・桃太郎研二(ももたろう けんじ、朝日山部屋) : 同部屋に「赤鬼」「青鬼」がいたので、他の部屋に鬼退治をする桃太郎が出ないように

・闘牙進(とうき すすむ、高砂部屋) : 「とうが」でなく「とうき」と呼ばせる当て字に、改名当初は首をかしげる好角家も多かった。最高位小結。

・鶴竜力三郎(かくりゅう りきさぶろう、井筒部屋):「鶴」と「竜」の異なる生き物同士の漢字をつなぎ合わせた四股名。最高位は関脇。

・大越前王 力(だいえちぜんおう りき、千賀ノ浦部屋) : 8音節の四股名。

                                              (インターネット参照)



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