もやし 2009:06:24:06:38:44
「もやし」についての記事を見つけました。不景気のせいか料理の世界でも安い「もやし」が、大人気だそうです。私も「もやし」は大好きな食材の一つです。「豚肉のもやし炒め」「ホルモンのもやし炒め」「もやしの酢の物」「もやしの卵とじ」「すき焼き・お好み焼き・ビビンバ等」挙げれば切がありません。
「もやし」の成分は80?90パーセントが水分で、豆からもやしになる段階でカロリー値が減り、一方で消化のよい栄養素がたくさん合成されます。中でもカリウムなどのミネラル類、ビタミンA、C、などのビタミン類と植物繊維が多く含まれる点が注目です。
「もやし」はいろいろな栄養素をふんだんに含んだヘルシーな食品です。種に蓄えられたデンプンや脂肪、タンパク質など、潜在的な栄養素が加水分解されて、もやしになる段階でエネルギーを放出しながら細胞や組織を作って成長するという特徴があります。
さらに、新陳代謝をする過程で、それまで含まれていなかった新しい栄養素が合成されていきます。
発芽というメカニズムには、私たちには図り知れない、複雑で神秘的な反応が起こっています。
発芽によって合成される栄養素で、最も増加するもののひとつにビタミンがあります。中でもビタミンCは、豆の状態ではほんのわずかな量しか含まれていないのに、もやしになると一気に増加します。
また、ビタミンC同様、アスパラギン酸も発芽によって著しく増加します。もやしは種子本来の栄養素に加えて、成長しながらさらに別な栄養素も含んでいく特殊な野菜です。
トータルの栄養価を見れば、成長した野菜よりも多いといっていいほどです。したがって、もやしは低カロリーでありながらさまざまな栄養素を含んだ、とてもヘルシーな食品なのです。
ビタミンC
ビタミンCは水に溶けるビタミンで、血管を強化したり鉄分の吸収を促進する働きがあります。
これによってコレステロールの低下やガン、動脈硬化を予防する効果があります。カゼの予防にも最適です。
食物繊維
水に溶けるものとそうでないものが共に多く含まれ、便秘や糖尿病、大腸ガンといった生活習慣病や成人病を予防・改善する働きがあります。
アスパラギン酸
いわゆるアミノ酸。スタミナをつけたり疲労を回復させる効果があります。
カリウムが豊富
カリウムはミネラルの一種で、心臓機能や筋肉機能を調節し、血圧を下げる効果があります。含量は100gあたり130?で、これは鶏卵やライム、アセロラ、ブドウ、温州ミカン、フォアグラ、スケトウダラなどとほぼ同量です。
不景気の影響で「もやし」が異例の大人気!
世界的な景気後退で大企業まで昇給なし、ボーナスカットという世知辛い昨今。節約の必要に迫られる人々が多い中で、人気を集めている食材が「もやし」です!
「もやし」といえば何よりも魅力的なのはその安さ、09年3月単月の出荷量が前年対比で15%アップしているという。
「通常『もやし』の年間の需要の動きとして、野菜の端境期となる3月、5月、10月などに増える傾向があります。ですが東京都中央卸売市場の出荷データなどを見ても、昨年のリーマンショック以降に例年とは異なる出荷の伸びがあり、生活防衛意識が高まるなかで安い食材の代表格として人気が高まっているものと思われます。」 (雪国まいたけ マーケティング部)
こうした動きの中、女性生活情報誌やTVの情報番組でも節約食材としてもやしが取り上げられ、調味料メーカーからも「もやし専用調味料」の新商品が増えている。
料理レシピのサイト「COOKPAD」でも1万2000件を超える「もやし料理」のレシピが寄せられるなど、人々の“もやし熱”は高まっています。
だが、もやし人気の要因はその安さばかりではないようです。渋谷にあるもやし料理を多数取り揃える居酒屋「おかずとおさけ『もやし』」は、若い女性客を中心に人気を集めている。そのキーワードは“美”だという。「もやしはたんぱく質やビタミンCなどを含み栄養豊富でヘルシーです。
このように、もやしは栄養価も高く美容にもよく、おまけに値段も安い。某有名ラーメンチェーン店では、もやしを大量に盛ったラーメンを食べたら、もやしだけで腹がいっぱいになり麺までたどり着けなかったという人もいるほど、食べていても飽きない。
今までの地味なイメージから、一躍時代が求める食材になりつつある「もやし」。不景気の中、どんな新しい展開を見せるのか注目を集めている。
(東京ウォーカー5月14日(木) 配信)
『東京ウォーカー』
角川グループホールディングスの連結子会社角川マーケティングが刊行している都市情報雑誌。
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