【市政報告】臨時議会 2010:04:01:08:25:10
昨日(3月31日)、再議による臨時議会が13時より開催されました。まず3月26日に可決した修正案が審議されました。私は、修正案に賛成の討論をしました。内容は後日掲載します。採決では3分の2の議員の数(36)がいります。賛成は28名で否決されました。次に原案に戻ります。再修正案を提出する会派も出るので休憩に入りました。
私達は先に出した修正案とほとんど同じですが、オリンピック検討委員会運営費約87万円を事後処理のために使ってくださいとの再修正案を提出しました。
一方、修正案を否決されて以降公明党は独自の再修正案を模索していました。オリンピック費用は5%カット、折鶴ミュージアム検討費は12人の検討委員を6人とする、市長の海外出張はファーストクラスからビジネスにする。と言う案でした。それを市民連合に提示したら、市長の出張を全額認めたら同調するとの答えを受けて出張は修正案から落としました。そして過半数を集めようと市民連合と市民市政クラブが動き始め、公明党の提案では共産党が乗れないということで市民市政クラブの提案となりました。
市民市政クラブの提出した修正案の提出理由は、平成22年度予算が成立しなかったら市民生活に多大な迷惑をかけるというものでした。これは理由になっていません。3月26日の修正案可決で予算は成立しています。再議を出したのは市長です。また、再議になってからも市民生活に影響の出るような修正もしていないし、平成22年度予算全体を否決もしくは、時間切れで流会にし廃案にすることは考えていませんでしたし、そんなことは一切言っていませんでした。市民生活を人質に取った市長・議長に踊らされています。
結局、原案賛成だった市民連合・市民市政クラブ・共産党・爽志会(1人)・ひろしま未来クラブ(1人)と公明党が組んで31と言う数を作りました。原案賛成の会派が、突然修正案を作る、またそれに賛同すると言うことはどのように理解したらよいのでしょう。大儀も無く筋も通してない、市長・議長の言う通りに従うと言うことしか考えられません。修正案はオリンピック費用を100万円削減するというものでした。
17時前から議会が再開され、我々の提出した再修正案は否決され、市民市政クラブの修正案が可決されました。
広島市の議会としてのチェック機能は無くなりました。議会制民主主義の否定が広島市で表に出ました。市長・議長の独裁市となってしまう気すらします。
敗れはしましたが我々は、信念を持って【広島市のため・市民益】を主張しました。議会は最終的には数の世界です。このことをこれからもしっかり主張して、賛同する議員を増やす努力をしていかなくてはと思いました。
【議会報告】再議 2010:03:27:08:33:23
昨日(3月26日)で、平成22年度予算が成立しました。予算特別委員会の議決通り(昨日書きました)修正案3件可決・条例案1件否決と言う結果でした。会派の幹事長になって初めての大仕事をし終えて、ようやく長かった議会が終わったと安堵していました。しかし、市長さんの性格から考えると【再議】が有るのではないかとの心配も少し残っていました。
昨日18時半頃財政局長から、暗い声で電話がかかってきました。「3月31日に臨時議会を開かせていただきたい」
来た!再議です。議会の出した結論が納得できないので拒否権である【再議】という【伝家の宝刀】を抜かれました。オリンピック招致・折鶴スタジアム・市長のファーストクラスでの海外出張と言う3つの修正案が再議にかけられます。修正案が可決されるには、ハードルが高くなり3分の2の数が必要です。 修正案が否決されたなら予算原案に帰ります。予算原案に帰ると過半数の数となります。それに対してまた修正案を提出します。修正可決したならまた再議にかけられます。この繰り返しの泥試合となります。しかし4月1日から新年度予算に切り替わらなくてはいけないので3月31日1日と言うことで時間切れで全部の予算が成立しない恐れもあります。そうなると、新年度予算が決まっていませんので、暫定予算を組むか、義務的経費のみ市長の専決処分で執行するしかなくなり、市民生活に多大な迷惑をかけてしまいます。
上記の3件の修正案について、市民生活に多大な迷惑をかけてまで行なわなくてはいけない案件でしょうか。11年も市長をやられた「おごり」ではないでしょうか。職員が市長に対し意見が言える状況はありません。議会まで自分の思い通り動かそうとしているようにしか見えません。
広島市は平成15年【財政非常事態宣言】を出し、現在も続いています。その中で、2020年オリンピック招致を考えています。福岡市は国内選考に破れて40億、東京都は世界選考に破れて150億円と言う金を使っています。この金は見返りは一切有りません。オリンピックを開催出来て初めて経済効果が望めるのです。平和と言う理念で国内選考を通過したとしても、世界の都市と戦って勝てる確立はほとんど無いと思っています。また、長野や札幌はオリンピックを開催しましたが、現在市民生活に多大な影響が出ているそうです。他都市を巻き込んで招致活動をしています。金銭的な傷が浅い内にまた、他都市の大きな迷惑をかけないうちに止めてもらいたくて修正案を出しました。(簡単に説明しました。理由はまだまだ有ります)
折り鶴ミュージアムは30年分くらいの折鶴を1同に展示する施設について検討をするというものです。財政状況が悪い中そんなものを作る余裕がない.検討をする必要は無いと修正しました。
市長の海外出張はロシアとブラジル等南米の出張を修正しました。市長は11年間で300回以上海外出張をしています。長崎市は年1回と決められています。本年度は6階ー7回出張しています。また、飛行機はファーストクラスを使っています。ほおって置くとやりたい放題となる恐れがあるのと税金を使ってそこまでしなくて良いと修正しました。
長くなるので簡単に説明しました。修正した理由は上記が代表的な理由で他にもたくさん有ります。
再議権
地方自治法に規定された首長の権利で「拒否権」とも呼ばれる。自治体の長は、議会が行った条例制定や予算などに関する議決に異議がある場合、再度の審議と議決を求めることができる。
再議権が行使され、議会側があらためて議決する場合、出席議員の3分の2以上の同意がなければ、当初の議決は無効となる。議決が無効となった場合、首長側は原案を再提案する必要があり、
その際は過半数の賛成があれば可決される。