2010年6月

【市政報告】修正可決

2010年6月23日

 昨日(6月22日)6月定例会最終日で提出議案に対する採決が行なわれました。「旧広島市民球場条例」の廃止案は我々自由民主党新政クラブが提出した修正案が賛成多数で修正可決されました。

 内容は、施行日を8月1日から9月1日に変更するものです。各会派を回って調整しましたが一月の延期にしか落ち着きませんでした。この修正を退出したら廃止条例を認めたことになるとあくまで原案反対を貫くべきだとの意見もありました。しかし、修正をかけなかったら原案のまま可決され、反対と言う自己満足だけに終わってしまうと言う意見で修正案を提出することになりました。原案・修正案に反対を通した会派もありました。(9人)

 条例は廃止時期が一月延びました。夏休みの子どもたちに使ってもらって思い出作りをして欲しいと思います。また、後三ヶ月あります。市民の反対活動がしっかり盛り上がり、当局が考え直さなくなる状況を作れたら良いと考えています。

 修正案の趣旨説明文を掲載しておきます。

第53号議案
 「旧広島市民球場条例を廃止する条例」に対する修正案について、発議者を代表しまして、提案の趣旨をご説明します。
 まず、修正の内容についてですが、この条例の施行期日を、「平成22年8月1日」から「平成22年9月1日」に修正するものです。

次に、提案理由についてです。
 この条例案は、施設の老朽化等に伴い、旧広島市民球場を平成22年8月1日から廃止しようとするものですが、これでは、夏休み期間を通して、子どもたちの使用ができないことになります。
 議会では、平成21年2月定例会で修正可決・平成21年9月定例会も修正可決・平成22年2月定例会では、予算案は新年度予算の一部で議会としての数とならず不本意にも可決しましたが、条例案は否決しました。この状況の中で、このことについて、当局に議会の真意を汲んで欲しいと何度も言いましたが一切無視されました。そればかりか今、本会議で市長は予算を認めている議会の議決を重く受け取っていると自分本位の発言をされました。
 また、拙速に解体するなと市民の方から沢山のメール・FAXをいただいています。建設委員会の議論を聞いて原案賛成の結論が出るとは思いませんでした。  
 昨日、各会派を回り拙速に解体することに反対をして欲しいと投げかけてみましたが、建設委員会の結論を覆すまではいたりませんでした。拙速に解体することには反対ですが、せめて夏休みの子どもたちには良い思い出を作ってもらおうと修正案を提出することになりました。
 市が示されている跡地整備の方針は市民の合意はもちろんのこと、商工会議所においても、十分に理解が得られているとは言えない中で、戦後復興のシンボルである旧市民球場を拙速に解体することに対しては、反対ですがこの状況の中では、せめて、夏休みの期間中は、子どもたちがこの球場を使うことができるよう、廃止時期を1月(ひとつき)繰り延べて、9月1日とすることが適当であると考え、先に述べたような修正案を提出したものでございます。
以上が提案の理由です。
 どうか本修正案に対しまして、皆様のご賛同をよろしくお願い申し上げ、趣旨説明を終わらせていただきます。

【市政報告】文教委員会

2010年6月19日

  昨日(6月18日)文教委員会が開催されました。
1、第52号議案
 平成22年度広島市一般会計補正予算(第1号)中
 第1条第2項 第1表 歳入歳出予算補正のうち
 9教育費
 1)学校支援員配置事業 132、843、000円
  経済危機対策としての追加額
  教職員の負担軽減を図るため、臨時職員を雇用する。(半年)

 2)学校ICTサポート員派遣事業 155、183、000円
  経済危機対策としての追加額
  学校ICTサポート員を全市立学校に派遣する

以上補正予算として上程されていました
    原案通り 可決

誓願・陳情について
29、教育格差をなくし、子どもたちにゆきとどいた教育を求めることについて
    継続審査

付託案件外 発言
1、藤井俊子(日本共産党)「安佐南区」
 1)子どもの権利条約と子ども条例について
 2)学校統廃合について
 3)学校体育館のバリアフリー化について

2、真庭恭子(ひろしま未来クラブ)「中区」
 1)統廃合問題について

 建設委員会では、旧広島市民球場条例廃止が議論されました。なぜそんなに急いで解体するのだという議論が沸騰しましたが、原案通り解体することが5対3で可決されました。

 予算特別委員会では、球場解体予算は可決したものの廃止条例は否決しもっと市民合意を取り付けなさいとしましたが、3ヶ月で何も変わっていないのに可決されました。前回は公明党、共産党の賛同を得ましたが、2党とも賛成に回りました。市長・議長と裏取引があったのではないかと噂されています。

 22日の議決の日で結審されます。

【市政報告】6月定例会一般質問3日目

2010年6月18日

 昨日(6月17日)6月定例会一般質問3日目が行われました。

1、真庭恭子(ひろしま未来クラブ)「中区」
 1)平和推進について
  ・NPT再検討会議、平和市長会議等からの課題について
  ・被爆継承について
 2)保険福祉について
  ・介護保険10年目から見えてくる課題について
  ・地域包括支援センターについて
 3)子ども施策と教育について
  ・広島市子ども条例制定をめぐって
  ・メンター制度拡充について
 4)女性施策について
  ・今後のDV対策について
 5)道路施策について
  ・高速道路の騒音対策について
  ・歩道の整備について

2、酒入忠昭(市民連合)「南区」
 1)地球温暖化対策について
 2)オリンピック招致について
 3)高校生等の就職支援について
 4)二輪車駐車場対策について
 5)生徒の保護者の理不尽要求対策について
 6)保育所待機児童対策について
 7)生活保護の適正支給について
 8)西飛行場の存続検討について

3、星谷鉄正(公明党)「中区」
 1)高齢者が安心できる社会について
 2)子ども施策の推進について
 3)受動喫煙の防止対策について
以上3人の議員が一般質問を行いました。

質疑
1、児玉光禎(自由民主党新政クラブ)「佐伯区」
 1)第52号議案
  平成22年度広島市一般会計補正予算(第1号)
 2)第53号議案
  旧広島市民球場条例廃止について
 3)第63号議案
  契約の締結について
  (広島南道路観音工区上部工事、その1)

2、山田春男(ひろしま政和クラブ)「西区」
 1)第52号議案
  平成22年度広島市一般会計補正予算(第1号)
 2)第53号議案
  旧広島市民球場条例廃止について
 
3、中原洋美(日本共産党)「中区」
 1)第52号議案
  平成22年度広島市一般会計補正予算(第1号)
 2)第55号議案
  広島市市税条例の一部改正について
 3)第59号議案
  公立大学法人広島市立大学中期目標を定めることについて
 4)第63号議案
  契約の締結について
  (広島南道路観音工区上部工事、その1)

4、三宅正明(新保守クラブ)「安芸区」
 1)第52号議案
  平成22年度広島市一般会計補正予算(第1号)
 2)第53号議案
  旧広島市民球場条例廃止について

5、桑田恭子(ひろしま未来クラブ)「佐伯区」
 1)第52号議案
  平成22年度広島市一般会計補正予算(第1号)

6、母谷龍典(薫風会)「佐伯区」
 1)第53号議案
  旧広島市民球場条例廃止について
以上6人の議員が質疑を行いました

 昨日(6月17日)6月定例会一般質問3日目と質疑がありました。(オーダー表を役所に忘れましたので後で追加します)

 質疑では6人の議員が質問しました。その中で4人の議員が旧市民球場解体について熱く質疑をしました。

・新球場では芝の生育などで約70日しか市民には使わせていない。旧球場では約120日使わせていた。50日の市民使用をどのように担保するのか。マツダスタジアムは税金で作った、正式名称広島市民球場ではないのか。と言う質問に対して

 「指定管理者(広島東洋カープ)との話し合いでそのようになっている。もっと使えるよう指定管理者と話します。」と言う過去と全く変わらない答弁でした。

・市議会の条例否決と言う重み(2月議会で予算案は1本の議案なので解体費を可決できなかった。苦肉の策で条例案を否決しました)をどのように感じるのかと言う質問には

 市長が少し興奮して「市議会の議決の重みはしっかり感じています。だから予算を可決していただいているので、予算を執行しようと今回に条例を提案しました。」と言う詭弁の答弁をしました。子どものような人の気持ちを逆なでするような答弁を市長自らしました。市議会の真意を汲み取ってください。と再三言って来ています。解っているのに議論のための議論を頭の良い?瞬間湯沸かし器の市長さんがされました。職員の答弁もこれまでの答弁の繰り返しで限界が来ています。

 しかし、市は色々な手を使ってこの解体案を可決しようとしています。市民の反対が熱を帯びてきているのはどうしてですかね。議員それぞれも感じてきていると思います。広島市議会は一般的に言われている市民派の議員が、今までの構図と逆転してきています。今まで市民派を名のっていた会派は市長の御用会派となってきていると思います。(市の出した議案には全て賛成)

 球状解体は本当の意味で市民合意が取れてからでも遅くないと思います。

 6月15日商工会議所の運営委員会がありました。その中にこのたびのパースが提出されました。それに対してある委員から「電車通りに面した一番良い所に地元でない業者(エヌ・ティ・ティ都市開発株式会社)がパピリオンを建設することとなっている。(それは地元の商工会議所としては納得できない」(商工会議所の委員会は全員一致が原則)となり、6月の【常議委員会】への提案は見送られました。商工会議所はこの市の出した案を機関決定していません。

 ともあれ、今日の建設委員会で方向は決定されます。少し先行きが暗いのではないかと思っています。そして、22日の議決で決定されます。最後の最後まで、【そんなの急いで解体する必要はない】と言うことを訴えていきます。


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