2011年2月
【市政報告】2月定例会総括質疑 2日目
昨日(2月21日)、本会議が開催され総括質疑二日目がありました。
1、元田賢治(市民市政クラブ)「南区」
1)地域経済の活性化について
2)今後の財政運営について
2、皆川恵史(日本共産党)「中区」
1)秋葉市政の12年間について
2)新年度予算の問題点について
・「骨格予算」の考え方について
・オリンピック関連予算について
・西飛行場、広島駅自由通路、高速5号線の関連予算について
3)今、市政に求められること
・地域経済を元気にする取り組みについて
・市民福祉の更なる取り組みについて
・「黒い雨」問題について
4)県政と市政の関係について
3、三宅正明(新保守クラブ)「安芸区」
1)市長の退任後の市政の方向性について
2)市政運営の評価について
4、今田良治(爽志会)「安佐北区」
1)広報について
2)人事異動について
3)定年延長について
4)職場環境について
5)JR可部線の輸送改善について
6)有害鳥獣対策について
以上4名の議員が総括質疑を行いました。答弁が意識的な擦れ違い答弁が非常の多い議会となりました。以前書きました市長発言での「市民と市政」という広報誌は市民に読まれていないという発言に対して広報紙の発行回数等と費用対効果についての質問に、市長自ら広島市の広報誌は素晴らしいと県外出張で他都市からの視察があるほど、広報紙は読まれているが「市長日記」は読まれていないという意味ですと答えられ議場は失笑の渦となりました。再質問でそのことについてどういう意味ですかという質問に、企画総務局長は、市長日記もよく読まれています。と答え秋葉市長が側で頭をひねって笑っておられました。今までこのように市長と違う答弁をしたなら、議場で答弁をした局長を睨み付けていましたが、今回は引退を覚悟しておられるせいかこのような態度に出られました。また、今までなら局長がこのような市長とすれ違いの答弁は、緊張してほとんどありませんでした。少し、局長さんたちの緊張感が緩んできていると感じました。市長の答弁の意味は、市長日記でオリンピック招致・子供条例についていくら説明しても、市民の熱が上がらなかったので、昨年の5月で止めたことに対する言い訳ではないでしょうか?
【市政報告】総括質疑 一日目
昨日(2月18日)、本会議が開催され総括質疑一日目を行いました。
1、松阪知恒(市民連合)「南区」
1)秋葉市政について
・12年間の施策について
・広島市の展望について
2)特別支援教育について
・広島大学病院の院内学級について
3)社会福祉行政について
・認知症高齢者グループホーム入所者の財産管理について
・認知症高齢者グループホーム入所者の医療機関への通院について
4)出島廃棄物処分場について
5)就労支援について
・求職者に対する広島市の支援について
・広島市における障害者の雇用について
児玉光禎(自由民主党新政クラブ)「佐伯区」
1)市民の安全と安心について
・教育現場と広島市民病院について
2)平和問題に対する考え方
西田 浩(公明党)「安佐北区」
1)里ライフ創造施策クロスセクションでの取り組みについて
2)広島シティー空港について
3)平和行政について
4)教育問題について
中本 弘(ひろしま政和クラブ)「南区」
1)市長の政治姿勢について
ア、四選不出馬について
イ、秋葉市政12年間を振り返って
ウ、不適正経理処理について
以上4名の議員が総括質疑を行いました。
【市政報告】2月定例会 市長説明
昨日(2月15日)から2月定例会が始まりました。最初に平成21年度決算について討論があり、採決がありました。平成21年度の決算は不認定となりました。理由は以前ブログに書かせていただきました。決算が不認定であったからと言って大きな影響はありませんが、広島市政にとって戦後初めての不認定という汚点を残しました。決算とは次の予算に反映させるためにチェックするものです。その決算特別委員会が3か月も遅れたことのほうが大きな影響を起こしています。
新年度予算については、今回は市長の改選期ということで新しい政策の予算は計上せず、義務的経費や継続事業に係る経費を中心に編成します。これを骨格予算といいます。新しい政策の予算は6月議会に補正予算として新市長が編成します。
義務的経費とは、人件費や生活保護などの扶助費、借金の支払いに充てる公債費などです。
しかし、骨格予算でありながら、今年度の当初予算よりも173億円増となっています。これはごみ焼却場である安佐南工場の建替えの増(+82億円)、生活保護費の増(+79億円)、子ども手当ての増(+36億円)、子宮頸がんワクチン接種など予防接種の増(+25億円)などによるものです。
予算規模は全会計1兆1,666億円で、一般会計:6,089億円となっています。
目新しいものをいくつか挙げると、「働く世代への大腸がん検診推進事業」6,358万円があります。これは大腸がん検診が無料になるクーポン券、検診手帳などを送付します。対象となるのは40歳から5歳刻みで60歳までです。
子宮頸がんワクチン接種事業8億7,846万円、小児用肺炎球菌ワクチン接種事業7億4,077万円、ヒブワクチン接種事業4億8,997万円などです。
上記のものは市民の生活に直接関係ある福祉関連等の予算で理解はできます。
しかし、広島西飛行場の市営化については、「広島シティ空港」と名称を変更して空港設置条例が提出されました。市営化の予算は4億4,577万円です。これについては議会内でも異論も強く、議論を呼びそうです。
また、オリンピック招致関連予算・旧市民球場跡地関連予算・広島駅自由通路関連予算等、広島市の未来を形作る予算がたくさん盛り込まれています。これで骨格予算と言えるのでしょうか?秋葉市長の敷いた線路を新市長に押し付けることになるのではないでしょうか。次期市長選には立候補しないと表明したのであれば、静かに退場していくのが次期市長・広島市への思いやりではないでしょうか。