【市政報告】2月定例会 市長説明 2011:02:16:06:55:18
昨日(2月15日)から2月定例会が始まりました。最初に平成21年度決算について討論があり、採決がありました。平成21年度の決算は不認定となりました。理由は以前ブログに書かせていただきました。決算が不認定であったからと言って大きな影響はありませんが、広島市政にとって戦後初めての不認定という汚点を残しました。決算とは次の予算に反映させるためにチェックするものです。その決算特別委員会が3か月も遅れたことのほうが大きな影響を起こしています。
新年度予算については、今回は市長の改選期ということで新しい政策の予算は計上せず、義務的経費や継続事業に係る経費を中心に編成します。これを骨格予算といいます。新しい政策の予算は6月議会に補正予算として新市長が編成します。
義務的経費とは、人件費や生活保護などの扶助費、借金の支払いに充てる公債費などです。
しかし、骨格予算でありながら、今年度の当初予算よりも173億円増となっています。これはごみ焼却場である安佐南工場の建替えの増(+82億円)、生活保護費の増(+79億円)、子ども手当ての増(+36億円)、子宮頸がんワクチン接種など予防接種の増(+25億円)などによるものです。
予算規模は全会計1兆1,666億円で、一般会計:6,089億円となっています。
目新しいものをいくつか挙げると、「働く世代への大腸がん検診推進事業」6,358万円があります。これは大腸がん検診が無料になるクーポン券、検診手帳などを送付します。対象となるのは40歳から5歳刻みで60歳までです。
子宮頸がんワクチン接種事業8億7,846万円、小児用肺炎球菌ワクチン接種事業7億4,077万円、ヒブワクチン接種事業4億8,997万円などです。
上記のものは市民の生活に直接関係ある福祉関連等の予算で理解はできます。
しかし、広島西飛行場の市営化については、「広島シティ空港」と名称を変更して空港設置条例が提出されました。市営化の予算は4億4,577万円です。これについては議会内でも異論も強く、議論を呼びそうです。
また、オリンピック招致関連予算・旧市民球場跡地関連予算・広島駅自由通路関連予算等、広島市の未来を形作る予算がたくさん盛り込まれています。これで骨格予算と言えるのでしょうか?秋葉市長の敷いた線路を新市長に押し付けることになるのではないでしょうか。次期市長選には立候補しないと表明したのであれば、静かに退場していくのが次期市長・広島市への思いやりではないでしょうか。