市政報告

昨日（５月９日）、１０時より広島市議会「世話人会」が有りました。議会は、党派・会派の構成で成り立っています。３人以上が会派として認められ議会運営委員会に出席して意見が言えます。本会議の発言も２人以下の議員は議長の許可がなければ発言で来ません。改選期には会派届を出すまでは体制が整っていません。そのため最年長議員をまとめ役として、世話人会が持たれます。議長が決まるまでの臨時会等の日程を決めます。今年のまとめ役は「海徳貢議員（８１歳）」でした。臨時会で議長が決まるまで、臨時議長も行います。

決定事項　

　・会期は、５月１６日ー５月１８日までの３日間となりました。

　・会派届を５月１５日までに提出する。

　・それまでの控室は従来までの部屋を使う。従来の部屋のない議員は１階の議員応接室を使う。

　・臨時議会での議場での席順は、あいうえお順とする。

　・今年から議長が決まるまでは、市長以下理事者は出席しない（自治法に理事者の出席は議長の要請によるとある）

　・議長の立候補制についての要望がありましたが、５月１３日に再度集合し結論を出す。

　議長の立候補制については、議会を開く前に議長に立候補しようとする者が、全員の前で所信表明演説を行うことになります。議長候補については、各会派で調整をして代表を決ます。そして、それぞれの代表について各会派が数集めをします。数集めの段階で議長はほとんど決まっています。立候補制を取り入れるということが、市民の前に透明性を測ったように見えますがどうなんでしょうか？市民の目を欺くパーフォーマンスのような気もします。また、議長に立候補した人が何を議員に訴えるのでしょうか。「議会改革」しか有りません。どの候補も同じ内容を言うしかないと思います。行政課題について「あれもやります。これもやります。」ということは議員として言える内容ではありません。議会はある意味では「パワーゲーム」です。その現実も認めなければいけないと思います。

　昨日（３月８日）、２月２１日から始まった予算特別委員会が最終日となり採決が行われました。改選期の予算特別委員会ですので会期が半分になっているとはいえ、長丁場の委員会審議でした。採決に先立ち修正案が提出されていたので、趣旨説明・質疑・討論と進められ最後に採決となりました。今回の予算特別委員会は、骨格予算という予算のはずが新しい政策等がたくさん盛り込まれた予算が提出されたため多くの議論が有りました。特に次期市長選に秋葉市長が立候補しないと１月４日表明されたためと、予算編成の時期（１０月・１１月・１２月）は秋葉市長続投で続投に自信満々の秋葉色の強い予算でした。

　議会は数の世界ですので、２７人（議長・委員長を除く５３人が委員）の賛成の得られる議案を整理しなくてはなりません。そこで次のような議案が議論の対象となりました。

議論になりそうな議案

１、 市民局
　１）２０２０年オリンピック招致事業　　　　１３５万８千円
　　２０２０年オリンピック招致検討委員会を開催するとともに、
　　関係機関との競技を行う
　　・オリンピック招致検討委員会の開催　　　　２６万５千円
　　・ＪＯＣとの協議等　　　　　　　　　　　１０９万３千円
　２）折鶴の保存・展示　　　　　　　　　　　４０３万１千円
　　　　「原爆の子の像」に寄せられる鶴を運搬し保存をするとともに、折り鶴保存展示を旧日本銀行広島支店や海外などで行う。　　　

２、健康福祉局
　１）高精度放射線治療センターの整備　　　２億７，８００万円
　　広島県が設置する高精度放射線治療センター（仮称）の整備に係わる
　　用地取得費の一部を負担する

３、 都市活性化局
　１）旧広島市民球場跡地の活用　　　　　　　６億８８９万８千円
　　跡地利用計画に基づき、旧市民球場の解体後、緑地広場整備に着手するとともに、イベント促進に向けた具体的方策の調査・検討を行う
　　・旧広島市民球場解体工事（２期）　　　２億７，０００万円
　　・緑地・広場の整備　　　　　　　　　　３億　　９６０万円
　　・イベント促進に向けた具体的方策の調査・検討　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２００万円
　　・旧広島市民球場ライトスタンドメモリアル改修設計
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　５６０万円
　　・旧広島市民球場跡地西側整備に伴う用地測量その他
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２，１６９万８千円　

４、 道路交通局
　１）広島駅自由通路等整備の推進　　　　　　７億２，０６２万円
　　広島駅南口と新幹線口の間に、歩きやすく安全な歩行者空間を創出するため、自由通路とぺデストリアンデッキを整備するとともに、新幹線口の交通混雑を解消するため、新幹線口広場の再整備に取り組む
　　　　・自由通路実施設計・工事等　　　　　　　　６億６８０万円　
　　　　・ぺデストリアンデッキ・新幹線口広場実施設計等
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１億１，３８２万円
　
　　２）空港機能の充実・強化　　　　　　　　　４億５，８６９万７千円
　　　　・広島西飛行場の市営化　　　　　　　　１億３，０００万円
　　　　・過年度整備分償還金　　　　　　　　　　　　　１５３万１千円
　　　　・管理運営　　　　　　　　　　　　　　３億４４３万６千円
　　　　・周辺環境対策　　　　　　　　　　　　　　　９８０万３千円
　　　　・国施行広島空港整備事業負担金　　　　　　　３３８万５千円
　　　　・広島県空港振興協議会負担金　　　　　　　　９５４万２千円
条例

１、広島シティー空港条例制定について

 

　＊議論をして、上記の中から２件の議案の修正可決に同意が得られ、採決の結果は、

 都市活性化局
　旧広島市民球場跡地の活用　　　　　　　６億８８９万８千円
　　跡地利用計画に基づき、旧市民球場の解体後、緑地広場整備に着手するとともに、イベント促進に向けた具体的方策の調査・検討を行う
　　・旧広島市民球場解体工事（２期）　　　２億７，０００万円
　　・緑地・広場の整備　　　　　　　　　　３億　　９６０万円
　　・イベント促進に向けた具体的方策の調査・検討　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２００万円
　　・旧広島市民球場ライトスタンドメモリアル改修設計
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　５６０万円
　　・旧広島市民球場跡地西側整備に伴う用地測量その他
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２，１６９万８千円　

　旧広島市民球場解体工事（２期）２億７，０００万円を残し後を削除する

道路交通局

　空港機能の充実・強化　　　　　　　　　４億５，８６９万７千円
　　　　・広島西飛行場の市営化　　　　　　　　１億３，０００万円
　　　　・過年度整備分償還金　　　　　　　　　　　　　１５３万１千円
　　　　・管理運営　　　　　　　　　　　　　　３億４４３万６千円
　　　　・周辺環境対策　　　　　　　　　　　　　　　９８０万３千円
　　　　・国施行広島空港整備事業負担金　　　　　　　３３８万５千円
　　　　・広島県空港振興協議会負担金　　　　　　　　９５４万２千円

　広島西飛行場の市営化、１億３，０００万円を削除する。

と２件を修正可決し、条例、広島シティー空港条例制定についてを否決しました。